おれんじあさお 認知症支援の今を語る 年度初めの説明会を実施
麻生区を中心に活動する認知症支援団体「おれんじあさお」が5月20日、福祉パルあさおで活動報告・計画説明会を行った。3回の開催で延べ約20人が参加した。
同団体は、麻生区が目指す「認知症にやさしいまち」の実現に向けて、2023年2月に発足。認知症に対する偏見をなくし、共生社会の実現を目指すことを目的に、認知症サポーターの養成講座や、買い物をサポートするツアーなどを定期的に実施している。麻生区の認知症地域支援推進委員を務めていた倉石知恵美さん、介護の仕事に従事していた大竹明さんが共同代表を務める。
説明会では、昨年度の活動実績と今年度の計画が示された。大竹さんは、スライドを活用しながら、発足から2年間にわたり行ってきた活動の詳細な内容や結果、見えてきた課題などを提示。今後、運営に携わる支援者を増やしていくこと、定期的な情報発信に注力していくことなどを展望として語った。
5月20日の説明会内では参加者に意見を求める時間も。支援の輪を広げる手段として「寺や教会など、人同士のつながりが強いところでの講座実施はどうか」などと意見が挙がった。ほかにも「若い世代とも一緒に活動したい」「夜オンラインで参加できる会議も開催してほしい」などの意見も寄せられたという。
大竹さんは、「さまざまな人に意見を聞かなくてはいけないと再認識した。アンケート結果を踏まえて展開したい」と話した。