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将棋・小山怜央四段が帰省 釜石で子どもらと熱い対局 交流力に、高みを目指す

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 将棋の小山怜央四段(32)は釜石市に帰省し、15日、小中学生らとの指導対局に当たった。憧れの存在と対局し、夢中で一手を考える子どもたち。そうした姿を誠実に受け止め一手を繰り出す小山四段は「みんな強くて、勝つのが大変。こうして直接指すことで何かを得てもらえたら」と、うれしそうに話した。今年度は対局数、勝数でベスト5入りし、連勝部門では13連勝でトップ。古里での和やかな交流を力に、今期から参戦するC級2組順位戦で勝ち星を重ねることを誓う。

 小山四段はこの日、同市上中島町の中妻公民館で行われていた「夏休みこども将棋教室」(釜石地域将棋文化普及実行委員会主催)に特別参加した。複数の盤面をはさんで同時に対局する「多面指し」で県内の小中高生ら約10人と交流。高校生は平手(ハンデなし)、小中学生は飛車や角など駒を最大8枚落として指導対局した。

夏休みこども教室に参加し、指導対局に臨む小山四段


 盤面に鋭い視線を送り、順番に子どもたちと駒で語り合う小山四段。感想戦では穏やかな表情を見せ、「鋭い攻めで焦ったよ」と指し手をほめたり、「ポイント攻めが中途半端。囲うならしっかりと。丁寧な攻め方を」などと最善の指し手を示しながら、「あと一押しかな。工夫して攻めよう」と助言したりしていた。

感想戦で戦法を教わる子ども。しっかりと耳を傾ける


 地元釜石・平田小の浦津健照さん(4年)は、3回目の教室で思いがけずプロ棋士との対局の機会を得た。8枚落ちの手合いで対戦し、「(小山四段は)強かった」と素直な感想。2年ほど前から将棋に親しみ、教えてくれた祖父に「勝った時がうれしい」。新しい手を覚えるのが楽しいといい、「頑張って小山さんみたいに強くなりたい」と目を輝かせた。

 将棋の強豪・岩手高で腕を磨く梅内悠登さん(1年)は、オンラインで小山四段から指導を受けている。対面での指導も数回経験。今回は小山四段の攻めを受け切って反撃に転じ、投了に追い込んだ。感想戦で、実は「相手の玉(ぎょく)が詰んでいた」ことが分かり、もう少し楽に勝てた可能性も。「ミスなく指せるようにしたい」と学びを得、充実の表情を見せた。

盤を挟んで駒で対話する小山四段(右)と高校生


小山四段と子どもたちの対局に大人たちが注目


 小山四段を幼少期に指導した実行委員長の土橋吉孝さん(69)=日本将棋連盟釜石支部長=は「アマへの指導が上手になった。やわらかな人柄がにじみ出ている」と目を細めた。プロ棋士になり忙しい日々を送る中、変わらず岩手の将棋普及に心を寄せてくれることに感謝。「怜央に続くような将棋指しが出てほしい」と期待する。「遠い存在になりつつある」と表した小山四段を後方から見つめ、「まだ棋力は伸ばせる。実力をつけ上を目指してほしい」とエールを送った。

 言葉はなくても、土橋さんらの思いを受け止める小山四段。「指導対局で何か得るものを伝えることができていたらいい。将棋を楽しむモチベーションが高まり、岩手全体のレベルが上がるように」と願う。

 今期の好調について、小山四段は「目の前の一局にしっかり準備をしている。うまくいったのと、相手のミスを逃さなかったり、さまざまな要素があってのこと」と自己分析する。このいい流れに乗り、臨んでいるのが順位戦。全10戦あり、これまでに3戦を終え、全て勝利。目標は「勝ち越したい」と控えめに語っていたが、さらなる高みを目指していることから、「一つでも多く勝つ」と静かな闘志がのぞいた。

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