JR東海から最多の11人 ヤマハは3人補強 都市対抗野球の“助っ人”にファンは複雑
■補強選手は計87人 出場32チーム中30チームで活用
社会人野球の頂点を決める都市対抗野球大会の補強選手が発表された。出身チーム別ではJR東海の11人が最多となった。34年ぶりの日本一を目指すヤマハ(浜松市)は投手2人、外野手1人を補強する。
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社会人野球を総括する日本野球連盟は6月17日、7月19日から始まる「第95回都市対抗野球大会」の補強選手87人を発表した。補強選手の出身チームはJR東海が11人で最も多く、次いで大阪ガス8人、Honda7人となった。
補強選手は大会に出場するチームが同じ地区予選で敗れたチームから最大3人までをチームに加えられる都市対抗野球ならではの制度。前回大会で優勝したトヨタ自動車(豊田市)は対象外となる。今大会はトヨタ自動車と日本製鉄かずさマジック(君津市)以外の30チームが選手を補強した。
6年連続45回目の出場となる東海第1代表のヤマハは、JR東海から川本祐輔投手と堀尾良馬外野手、Honda鈴鹿から井村勇介投手の3選手を補強した。補強選手が勝敗を左右する試合もあることから「どんな選手を加えるのかチームの戦略が興味深い」、「補強選手のプレーが都市対抗野球のおもしろさの1つ」とファンを惹きつける要因となっている。
一方、補強選手の加入で登録を外れる選手がいるため「予選でチームに貢献した選手が登録から外れたり、出場機会が減ったりするのは複雑」、「補強選手が活躍して優勝した場合、そのチームの力と言い切れない面がある」、「制度だから仕方ないが、選手たちの本音が気になる」といった声もある。
第95回都市対抗野球大会は7月19日に東京ドームで開幕する。前回大会で準優勝だったヤマハは、大会2日目の20日に明治安田(東京都)と対戦する。
(SHIZUOKA Life編集部)