詐欺の被害拡大防ぐ 百五銀支店に感謝状 名張署
三重県警名張署は11月7日、投資詐欺の被害拡大を防いだ名張市桔梗が丘1の百五銀行桔梗が丘支店の支店長代理、浦田敏寿さん(43)とパート行員の石垣美花さん(41)、同支店に署長感謝状を贈った。
同署などによると10月25日、市内の80代男性が来店し、インターネットバンキングの振込上限額を「2000万円に上げたい」と話した。窓口で対応した石垣さんと浦田さんが詳しく話を聞くと使途がはっきりしない様子で、振り込み履歴も確認したところ、海外の口座への振り込みがあったことなどから詐欺を疑い、支店長の津村哲也さん(51)が同署に通報した。
男性は8月ごろ、インターネットを利用中にユニクロの社長の写真付きの投資の広告からサイトに登録。電話をかけて来た人物の紹介で投資を始め、10月に入って更なる投資のため振り込み上限額の引き上げを指示されていた。
嶋田敏署長から感謝状を受け取った石垣さんは「日頃から真摯(しんし)な対応を心掛けている。お客さまの大事な預金をお守りできてよかった」、浦田さんは「『私はだまされない』と思い込まず、ぜひご注意頂きたい」と話した。同支店は、今年9月にも特殊詐欺被害を未然に防いだとして感謝状を贈られている。
同行名張支店(夏見)も10月末、SNS型ロマンス詐欺の被害を未然防止したとして感謝状を贈られた。