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人気料理家・寺井幸也がノンピCSSOに就任 YUKIYAMESHIがオイシックス傘下に

ELEMINIST

法人向けケータリングの企画/運営をする株式会社ノンピは、2024年2月オイシックス・ラ・大地株式会社のグループに入り、人気料理家の寺井幸也氏が率いる株式会YUKIYAMESHIを7月17日に子会社化。今後は3社がグループ会社として食に関する環境問題の解決に貢献することを目指す。

オイシックス・ラ・大地 × ノンピ × YUKIYAMESHI 3社で「#おいしい革命」を起こす

2024年2月よりオイシックス・ラ・大地株式会社のグループ入りをした、法人向けケータリングや社員食堂の企画/運営をする株式会社ノンピは、人気料理家の寺井幸也氏が率いる株式会YUKIYAMESHIを2024年7月17日(水)に子会社化し、寺井幸也氏がノンピのCSSO(Chief Sustainability Story Officer)に就任したことを発表した。

今後3社がグループ会社としてサステナビリティの連携を深めて、食に関する環境問題の解決に尽力していくとしている。

日本国内でのケータリング需要の増加による変革

日本では「ケータリング市場」の市場規模を調べること自体が難易度が高く、未成熟であり今後の成長にも期待されている市場。

新型コロナウィルス感染症のパンデミックにより会食やイベントの機会が減少、ケータリングニーズも縮小したが、2023年には5類感染症移行となり、生活様式や環境にも変化が訪れた。

そして、企業による社員同士のコミュニケーション活性化の為に懇親会やイベント、ランチミーティングなどの重要性の意識も高まり、ケータリングを利用するシーンも増え、比例する形でノンピへの問合せも増えたという。

実際に2024年のケータリング事業の売上は2023年7・8月対比で約4倍に増加する見込み。

今後も、企業の対面イベントに対するニーズは高まることが予想される状況において、3社の強みを生かして「おいしさ」「空間演出(美しさ)」「サステナブル(環境にやさしい・身体にも健康)」の観点をより強化することが、まだ未成熟な日本国内におけるケータリング市場を確立させていくための変革を起こすことにつながるだろうと考えているという。

環境にも身体にもやさしいケータリングで食問題解決へ

農林水産省が発表した日本の食料自給率(※1)によれば、令和4年度の日本の食料自給率(カロリーベース)は38%と諸外国に比べ低い水準にあり、多くの食料を輸入に頼っていることから輸送に伴う環境負荷が高い問題を抱えている。

多くのケータリング企業においても「国内の新鮮な食材を使うこと」=「環境にもやさしい」ことは既知ではあるものの、コスト削減、安定供給の観点から、輸入食材に依存する傾向が見られ、業界全体の構造的な問題としても捉えることができる。

この問題に直面するなかでも、サステナブルな取り組みを強化することは長期的な投資として成果が見込める。健康や環境への配慮を重視する顧客にとって大きな魅力となり、顧客ロイヤリティが向上することで売上増加を期待し、持続可能なビジネスモデルを実現していけると考えているからだ。

ノンピやYUKIYAMESHIのケータリングに国内の特別栽培など環境に配慮した食材を使用することで、地球環境の改善につなげていき、結果的に、アボカドやマグロ・小麦・バナナが食べられなくなると言われる「食の2050年問題(環境問題)」の解決にも貢献していきたいとしている。

※1 農林水産省:https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/013.html

ノンピ、YUKIYAMESHIの子会社化の経緯

上記のような背景のなかで、ノンピはYUKIYAMESHIを子会社化することを決断。YUKIYAMESHIが提供するケータリングサービスは、彩りの華やかさや表現力を持ち合わせつつ「おいしさ」に一切の妥協のない食と、サステナブルな視点を持った空間づくりと演出が特徴。

食べる人が「wow!」と驚くような付加価値の高いケータリングサービスを提供することをYUKIYAMESHIおよびプロデューサーの寺井幸也氏はこれまでも数々のシーンで実践してきた。

法人向けケータリングサービスや社員食堂の事業を展開するノンピは、2024年2月からオイシックス・ラ・大地株式会社のグループ企業となり、事業連携により成長を加速させているが、更なる革命を起こしていく為に、独自のSDGs活動を展開している料理家の寺井幸也氏をCSSO(Chief Sustainability Story Officer)として招き入れた。

ケータリングシーンで特別栽培など環境に配慮した食材の活用をさらに推進し、その食材や生産者のストーリーをお客さまへ伝えることで、価値伝達を強化していくとしている。

寺井幸也氏の装飾付きケータリングサービス「Sustainability Story Table 」受注開始

「Sustainability Story Table 」イメージ

YUKIYAMESHIは、寺井幸也氏プロデュースによる装飾付きケータリングサービスを「Sustainability Story Table」としてリニューアルする。

特別栽培の野菜を使用するなど環境に配慮した食材の使用やその食材が持つストーリーをテーブルで演出し、食べる人の心により深く届くサービスとしてパワーアップしていく方針だ。

ノンピは約20年のケータリング実績があり、これまで培ったノウハウ・年間160万食を調理するオペレーションスキーム・メニューをYUKIYAMESHIにインストールすることで受注件数を1ヶ月あたり10件程度対応できるようにし、3年で売上を10倍にする目標を立てている。

そのほか、YUKIYAMESHIは特別栽培の野菜を使用するなど環境に配慮した弁当・オードブルの販売やYUKIYAMESHI看板商品「オープンいなり」をさらに進化させて全国の人に楽しんでもらえるようノンピと開発を進めている。

今までより多くの人にYUKIYAMESHIの食を届け、1人でも多くの人の笑顔を創造していくことを目指し、WEBサイトもリニューアルした。

オイシックス・ラ・大地と3社で目指していく未来

左から東海林園子オイシックス・ラ・大地執行役員グリーン戦略室室長、寺井幸也YUKIYAMESHI取締役兼ノンピCSSO、上形秀一郎ノンピ社長

ノンピが展開するコントラクト事業の社員食堂企画/運営は、3年後には100ロケーションへ、10年以内にはフードコントラクト業界3強の一角になるというビジョンを実現しようとしている。

これから始まる新たな取り組みをケータリング事業に留めることなく、3社でコントラクト事業においても日本全体で食の2050年問題解決に向けて行動を起こすきっかけをつくり、「おいしい」「美しい」「(環境に)やさしい」食を通して業界全体へ「#おいしい革命」を起こしていくことを目指している。

株式会社YUKIYAMESHI取締役 兼 株式会社ノンピCSSO寺井幸也氏コメント

「“インスタ映えするケータリング”として数々の注目を浴びてきたYUKIYAMESHI。その裏で、華やかさだけでなく、食べる本質を追求し、手づくりにこだわる自分たちの哲学を一歩一歩実現してきました。

決して特別なハレの日の食事だけではない、毎日食べても飽きない“日本の家庭料理”を目指し、その味がたくさんの方々に支持いただき、この10年間事業を進めることができました。携わってくださったみなさまに、心より感謝申し上げます。

私たちはケータリング業界の【フードロス】と【大量に発生する容器のごみ】などの問題に強い課題意識をもっており、2021年には包装容器のプラスチック使用量を容器全体の30%以下に定め、紙素材を自然に還りやすいバガス素材に切り替え、買うだけでアニマルドネーションに寄付される弁当容器を開発するなど、“おいしい”を通じて社会的課題に向き合うプロダクトを提供してきた。

今回、ノンピの子会社になることで、個人店の限界を超えて、社会に対してより大きなアクションを起こしていけると確信しています。

また、CSSO(Chief Sustainability Story Officer)という新たな役職に就任し、サステナビリティの課題に取り組みながら食の背景をしっかりお届けできるようなプロダクトづくりに邁進していきます。

今後は、オイシックス・ラ・大地傘下ということを活かし、環境問題をはじめ、素材の魅力や生産者さんの想いなど、商品を通して地球環境にも身体にもいい新たな『あたりまえ』を提供できるよう、“おいしい革命”を起こしていきたいと思います。

さらに、自社だけでなくさまざまな企業を巻き込み、数十年後も豊かな食で溢れる日本であるための体験型イベントや、SNSを活用した発信などに取り組んで参ります。今後とも、ノンピおよびYUKIYAMESHIをご支援賜りますようお願い申し上げます」

株式会社ノンピ代表取締役社長 上形秀一郎氏コメント

「私は、特別栽培など環境に配慮した食材を多く消費していくことが地球環境保全にもっとも効果的だと信じています。多くの企業は、SDGs活動、CSR活動の一貫として水質保全含む環境保全に投資していますが、日本は、社員食堂や弁当・ケータリングで使用する食材において、環境や身体にやさしいものをもっと積極的に選択すべきだと考えています。

効率性やコストを重視して結果的に環境汚染に拍車をかけ、農家の経営を圧迫し、社員の健康を奪うようなことはしたくはありません。また、日本の農家の平均年齢は68歳まで上がっており、仮に地球環境を良くできたとしても、農家が足りなくなる可能性が高いです。

この悪循環を断ち切り、企業が社員食堂やケータリングにおいて良質な環境で育てた作物を正しい価格で仕入れ、提供していくことで、環境良し、社員の健康良しの関係をつくり上げていくことが重要であり、この取り組みをもっと発信していくことが大事です。

多くの企業が環境に配慮した野菜を取り入れ、社員に提供していくことで、個人の消費活動、環境活動も変わっていくと考えています。

オイシックス・ラ・大地株式会社のグループ企業として、ノンピ・YUKIYAMESHIが業界に新しい革命を起こしていきます」

お問い合わせ先/オイシックス・ラ・大地株式会社
https://www.oisixradaichi.co.jp/

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