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シンプルで洗練された異国の雑貨。「ノ縞屋」で出会う、自分だけのアイテム。

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シンプルで洗練された異国の雑貨。「ノ縞屋」で出会う、自分だけのアイテム。

中央区の上大川前、静かな小道を進んでいくと、古民家を改装した和の空間に異国の雑貨がズラリと並ぶ「ノ縞屋」というお店があります。ここで販売している雑貨は、店主の野島さんが実際に海外で買い付けたアイテムなんだとか。今年で10周年を迎える「ノ縞屋」をはじめた経緯や野島さんの思いを聞いてきました。

ノ縞屋

野島 剛 Tsuyoshi Nojima

1961年三条市出身。東京で会社員として働いた後、2年間アメリカへ語学留学をする。語学力をいかしてニュージーランドへワーキングホリデーに行き、帰国後は三条市内の製造業に勤務。2015年に「ノ縞屋」をオープン。趣味写真を撮ること、プールで泳ぐこと。

50代からの再出発。自分を振り返って見えた道。

――このお店は今年で10周年とお聞きしました。まず、どのような経緯でお店を開くことになったのか教えてください。

野島さん:勤めていた製造業の会社をひょんなきっかけで辞めることになってね。そのとき既に52歳だったし、これから収入もなくなるし、年齢も年齢だし、途方にくれていたんです。それでも何かやらないとと思って、自分のことを考えてみたんです。

――ふむふむ。

野島さん:そしたら、自分が人より少しは優れているかもしれないところが3つ出てきたんです。ひとつ目は英語を喋れること。語学留学に行ってたから、外人さんとコミニケーションはとれるんです。ふたつ目は安い金額で外国に滞在できる方法を知っていること。3つ目はアートやクリエイティブなものが好きであること。この3つを使ってなにかできないかと思ったんですよ。

――その時点で、お店を持ちたいという思いはあったのでしょうか。

野島さん:お店を出そうとは考えていなかったんです。最初は外国人向けのゲストハウスをやりながら、雑貨を販売しようと思っていたんです。 でも資金的に難しくて、それで雑貨の販売だけに絞ることにしたんです。

――雑貨を販売することになったきっかけを教えてください。

野島さん:製造業の会社にいたとき、群馬に出向することがあったんです。群馬に行く途中、お参りをしようと長野の善光寺に行きました。そこで絨毯が販売されていたんです。それを見たとき、心が動かされたんだよね。それを思い出して雑貨を販売しようと思ったんです。ちなみに、その絨毯はローンを組んで買いました。今でもお店に敷いてあります。

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――未経験からお店をつくるのは大変だったのではないでしょうか。

野島さん:まずは無店舗で販売をはじめました。善光寺で絨毯を販売していたのが、新津の「ボー・デコール」さんだったんで、そこから「三方舎」の今井さんを紹介してもらって、販売するための場所を借りました。最初は新潟県外や三条、長岡のギャラリーで販売をして、経験を積んだんです。

――無店舗のときから、海外の雑貨を販売していたんですね。

野島さん:2013年から2019年まで、毎年海外に行っていましたよ。一度行くと、2ヶ月くらい滞在していたんです。これができたのも自分の強みのおかげですね(笑)。

日本と北欧、思い描いた通りのお店に。

──ここには北欧とトルコの間の国々の雑貨が販売されています。

野島さん:もともと北欧のヴィンテージが好きだったんです。雑貨の販売をはじめたときに、今井さんからトルコの「イズニックタイル」の販売をお願いされたんです。それで、「北欧ビンテージとトルコイズニックタイル展」なんて銘を打って地方を回ったんですよ。

──偶然の組み合わせだったんですね。

野島さん:販売していくうちに、なんで北欧とトルコなんだと疑問を持つようになったんです。それで、海外に行ったときに2国の間にある国々を訪ねて、つなげていったんですよ。バルト三国やチェコ、ハンガリーに行ってそこで買ったものだけをお店で売ろうと思ったんです。

――ここで販売されているものはどういった基準で選ばれているのでしょうか。

野島さん: 自分の感覚で選ぶことが多いです。基本はシンプルなものなんだけど、ユニークで私のアンテナにぽっと触れたもの。とにかく、あまりごちゃごちゃさせないようにしています。

――お店の古風な雰囲気にも馴染んでいますね。

野島さん:はじめから日本と北欧のデザインはすごく相性がいいと思っていたんです。北欧の人たちは、日本の技術や文化を学んでいるってものすごく感じていました。だからお店は外国のものを売っていますけど、ベースは日本なんです。

――ここはとてもぴったりな場所ですね。

野島さん: この物件も偶然空いて。今井さんからそのお話をいただいだとき、実際に建物を見ていなかったけど「ここがいいです」って(笑)。お店をやるなら新潟市がいいと思っていたので、1回やってみようって気持ちでのっかりました。お店が完成したとき思い描いた通りの空間だって思ったんです。

――最初からそう思えたんでしょうか。

野島さん:ですね。会社を辞めてから、空いた時間で本を読んでたんですよ。そのときに「思考は現実化する」っていう本に出会って。思考は現実化するって書いてあったから、半信半疑で読んでみたんです。で、その本の通りに行動してみたら、それが現実になったという話です(笑)

――そんなこともあるんですね⋯。でも、それは野島さんがたくさん考えたからこそできたことではないでしょうか。

野島さん:よっぽど考えた(笑)。だからこの店は私の分身という感じがするよね、本当に。

気軽にお茶の飲んで、ほっとひと息つける場所に。

――「ノ縞屋」は今年で10周年を迎えますね。

野島さん: 10周年を記念して、本を書いているんですよ。「ノ縞屋」ができるまでの物語を。皆さんに知ってほしいし、自分の記憶に残しておきたいんだよね。なにも経験もないところから、ここまでくるには周りの人の支えはもちろん、面白い運や不思議な出来事があったので、それを本にしようと思います。

──これまでの「ノ縞屋」の軌跡が知れちゃうわけですね。改めて、10年目を迎えてどんなお気持ちなのでしょうか。

野島さん:ここを最初はじめたときはガツガツしてたんです。なぜかというと人が来なかったから(笑)。ここを知ってもらうために店の前に灯りをつけたり、看板を立てたりしたんです。そこから徐々に知ってもらうようになったんです。今はもう、自然のなりゆきでいいかなと。ご縁のある人は来るだろうし。

――今後の目標を教えて下さい。

野島さん:今の時代は物よりも心が大事にされる時代だと思っているんです。ここは物を売る店ではあるけど、とても静かで落ち着けるいい場所なので、お茶飲んで音楽聴きながら過ごしてほしいですね。それから、先程お話しした、10周年を記念した本がどんなふうに できあがるのか、私自身も楽しみにしています。

――気軽にふらっと立ち寄っていいんですね。

野島さん:もちろん。戦国武将が戦に明け暮れている中、束の間の休息を茶室でとったみたいに、ほっと休んで、自分を取り戻す空間にしていただきたいですね。

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ノ縞屋

新潟市中央区上大川前通4番町119

冬季休業中。

営業再開は3/29(土)を予定しております。

オープンと同時に「ノ縞屋」オリジナルケーキを販売します。

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