農家の祖母直伝!新生姜の甘酢漬けレシピ・作り方
長期保存できる。新生姜の甘酢漬け
調理時間:10分
漬け込む時間は含みません
保存期間:冷蔵で2〜3ヶ月、冷凍で半年
農家の祖母が作っていた新生姜の甘酢漬けレシピをご紹介します。毎年6月になると祖母が作っていた新生姜の甘酢漬けは、やわらかい部分はまるごと、繊維質の部分はスライスして漬け込むのが特徴。まるごとはコロコロやスティック状にカットして食べると、新生姜の香りや旨味が広がってクセになるんです。長期保存も可能なのでたっぷり作っておけば一年中楽しめます!
材料(作りやすい分量)
新しょうが:300g
合わせ酢
穀物酢:300cc
きび砂糖:165g
塩:5g
調味料選びのポイント
きび砂糖で作るとまろやかに仕上がります。きび砂糖以外に、分量はそのままで白砂糖や三温糖などでも作れますよ。
穀物酢以外でも作れます。米酢やりんご酢、黒酢などお好みの酢で作ってください。米酢はまろやかに、りんご酢はフルーティに、黒酢はコクや旨味が増します。
作り方
新生姜を切り分ける
新生姜の横から伸びた新芽の部分と付け根の部分を切り分けます。
【ポイント①】
伸びた先端部分は繊維がなくとてもやわらかいので、そのまま漬け込みます。付け根の部分は先端部分と比べると硬いので、スライスして漬け込みます。
切り分けた新生姜の皮をスプーンでこすって削ります。
【ポイント②】
新生姜の皮は薄く、皮の近くほど香りが際立つので、包丁でむく必要はありません。スプーンで軽く削りましょう。
新芽の部分は大きいままで、根元の部分は包丁かスライサーを使って薄切りにします。新生姜の茎の紅色の部分は、一緒に漬け込むときれいなピンク色に仕上がるので、とっておきます。
ゆでる
鍋に湯を沸かして塩をひとつまみ(分量外)入れ、新生姜の新芽の部分をゆでます。中火で5〜6分ほどゆでてザルにあげておきます。
同じ鍋でスライスした新生姜をゆでます。1分ほどしたらザルにあげておきます。
ゆでた新生姜はザルにあげて冷まします。
合わせ酢を作る
ボウルに合わせ酢の材料を入れてよく混ぜてきび砂糖を溶かします。
漬ける
ゆでた新生姜の水気をキッチンペーパーでサッと拭いて、煮沸消毒した保存瓶に入れます。
合わせ酢を注いで蓋をします。冷蔵庫に入れてひと晩漬け込んだら完成です。
新生姜の甘酢漬けを長期保存させる3つのポイント
1. 保存瓶の煮沸消毒を徹底する
長期保存するためには、清潔な保存瓶で作るのがポイントです。保存瓶は煮沸消毒して雑菌を除いてから使いましょう。鍋に保存瓶と蓋、保存瓶が隠れるくらいの水を入れて火にかけます。沸騰してから5分ほど加熱して完了です。保存瓶を取り出したらキッチンペーパーの上に逆さにしておいて自然乾燥させてください。
2. 取り出すときは必ず清潔な乾いた箸を使用する
取り出すときは必ず清潔な乾いた箸で、食べる分だけ取るようにしましょう。保存瓶に汚れや異物が入らないようにすることが大切です。一度口をつけた箸やスプーンは容器に戻さないで、雑菌の混入を防止しましょう。
3. 冷蔵庫の奥で保存する
保存する際は冷蔵庫の奥に入れるようにします。冷蔵庫の奥は、温度変化が少なく比較的温度が安定している場所です。ドアの近くは開閉時の温度変化が大きいので、奥で保存しましょう。ただし、奥にしまうと忘れてしまうおそれがあるので注意してくださいね。
新生姜の甘酢漬けは冷凍保存が可能
新生姜の甘酢漬けは冷凍すると長期保存が可能です。冷凍するときは、水気を切った新生姜の甘酢漬けを食べる分量ずつラップで包みます。ぴったりと包んで空気を抜いておくと解凍後使いやすいですよ。ラップで包んだらフリーザーバッグに入れて密封し、冷凍庫に入れます。約半年保存可能です。
解凍するときは、冷蔵庫へ移して解凍します。解凍しても味や食感の変化はないので、そのまま食べたり刻んでごはんに混ぜたりトッピングに使ったりお好みの活用法で楽しめますよ。
食べられない甘酢漬けの見分け方
新生姜の甘酢漬けは、カビが生えたり異臭がしたりしたら食べるのをやめましょう。またぬるぬるとして粘り気が出たり漬け汁が白濁したりすると、傷んでいるおそれがあるため、保存期間目安内であっても食べずに処分してください。
最後まで飽きずに食べよう!新生姜の甘酢漬けの活用方法
新生姜の甘酢漬けは、そのまま食べる以外に簡単な活用方法があります。新生姜の甘酢漬けの薄切りは千切りにして冷奴にトッピングしたり、ごはんに刻んだ大葉や白いりごまと一緒に混ぜて混ぜごはんにしたりするとさっぱり食べられます。
トマトと新生姜の和え物もおすすめです。乱切りのトマトと角切りにした新生姜の甘酢漬けを、マヨネーズ大さじ2〜3杯、新生姜の甘酢漬けのつけ汁大さじ1杯を混ぜ合わせたもので和えるだけ。トマト以外にきゅうりやキャベツで作ってもおいしいです。
また新生姜の肉巻きもごはんのおかずになります。豚バラ肉や豚薄切り肉でオクラとスティック状にカットした新生姜の甘酢漬けを巻いて焼き、つけ汁としょうゆを同量まわしかけて絡めれば完成です。
長期保存できる新生姜の甘酢漬けをおいしく使い切ろう!
新生姜の甘酢漬けは、薄切りにするのが定番ですが、やわらかい新芽の部分はまるごと漬けるのが祖母の知恵です。そのほうが生姜の香りや食感を堪能できて、さまざまな活用ができるのがメリット。祖父はスティック状に切ったものをよくおつまみにしていたのを思い出します。
トマトと新生姜の和え物はさっぱり感がアップ!イマイチなトマトでもおいしく食べられましたよ。我が家では新生姜の肉巻きが大好評。生姜の風味と甘酸っぱいたれがマッチしてごはんのおかずになります。「もっと生姜を入れてもいい!」「刻んだのをのせて食べたい!」と追い生姜をリクエストされるほど。ぜひ作ってみてください。
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ライター:稲吉永恵(野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ)