神戸・生田の森の中にある“かまぼこ発祥の地”に行ってきました 神戸市
老若男女に愛される日本の伝統食品・かまぼこ。実はその発祥が「神戸」であることをご存じでしょうか?今回はそんな発祥の地を訪れてきました。
石碑は各線三宮駅から歩いておよそ10分、生田神社(神戸市中央区)の北側にある『生田の森』内にあります。取材時は年が明けたばかりということで、たくさんの参拝客が訪れていました。
境内を奥に進んだところにある『生田の森』はパワースポットやヒーリングスポットとして親しまれている場所。都会のど真ん中にあることを忘れるほど、静かで落ち着いた雰囲気を感じられます。
立派なご神木や、安産・万物成長などにご利益のある神功皇后(じんぐうこうごう)を祀った『生田森坐社』、縁結びの水占いができる『金龍泉』などがあります(水占いは生田神社の授与所で授与できます)。
石碑があるのはそんな森の中。なぜこんな都会の森の中が”かまぼこ発祥の地”となっているのでしょうか?
石碑に書かれた内容によりますとその歴史は西暦201年にまで遡り、神功皇后が三韓へ遠征を行う際にすりつぶした魚肉を鉾(ほこ)の先に塗り付けて焼いたものを食べたのが「かまぼこの始まり」という伝説があるそう。
神功皇后が「かまぼこの始まり」とされるものを食べたのがここ生田の杜であることから、この場所が発祥の地となっているようです。
その後、西暦1115年に「類聚雑要抄(るいじゅうぞうようしょう)」といわれる古文書内にて、関白右大臣・藤原忠実が移転した時の祝宴の献立があり、そこに「蒲鉾」と名付けられた今のちくわに似ている絵があったとのこと。
このことから、その年号にちなんで11月15日が 「かまぼこの日」となっているそうです。
「かまぼこ=魚・海」のイメージがあり”森の中”が発祥地となっているのが不思議だったのですが、そんな歴史があったのですね!生田神社参拝の際には、ぜひこちらにも足を運んでみてほしいです。
場所
生田の森
(神戸市中央区下山手通1丁目2-1)
時間
7:00~17:00