【日本麺紀行】こちらのお店でしか味わえない！？知られざる福島県棚倉町の「冷やしみそラーメン」とは？ / 福島県東白川郡棚倉町の「竹の家」
日本人だけでなく世界でも認められているグルメの1つと言えばラーメン。
日本全国には数えきれないほどのラーメン店があり、もちろん知られざる名店がキラ星のごとく存在している。
例えば、西日本でいえば広島市民を魅了し続ける「陽気」、岡山市民を魅了し続ける「天神そば」、山口県周南市民が愛するスター系ラーメンの「第三スター」や岩国市民に愛され続ける「寿栄広食堂」 などが存在している。
甲信越地方では新潟県長岡市民が足しげく通う「青島食堂」や長野県松本市民が愛するイラン人が作る絶品ラーメン、「ラーメン藤」に、あの田中要次さんも愛すると言う長野県木曽町の「あすなろ」のチャーシューメンなどが挙げられる。
東海地方では、いまや全国区となった名古屋名物の「台湾ラーメン」を初め、一宮市民を魅了しつづける「ベトコンラーメン」に、知られざる岐阜県多治見市の「台南ラーメン」などが挙げられる。
もちろん北の大地・北海道にも、北海道ラーメンランキングで1位を独占し続ける味噌ラーメンのお店「彩未」や、あの北川景子さんを魅了したショウガラーメンの名店「信月」など、数え上げればきりがない。
首都圏でいえば、横浜市民が愛するソウルフード・サンマー麺の名店「玉泉亭」、に平塚市民が愛して止まない独自の平塚タンメン、日本で初めてミシュランの星を獲得したラーメンなど、もはや挙げていくことが困難なほど、さまざまな名店がひしめき合っているのだ。
そんな日本中にある美味しいラーメンの中から、今回は福島県東白川郡棚倉町のお店をご紹介したい。
お店の名前は「竹の家」だ。
・もしかしたら、ほとんどの人が訪れることのない町
失礼な話かもしれないが、今回お店がある福島県東白川郡棚倉町をご存知の方は、あまりいないかもしれない。
電車で訪れる場合は、福島県郡山市と茨城県水戸市を結ぶＪＲ水郡線で1時間ほど揺られて到着することになる。
ただ、都会では感じることができない時間のゆっくりとした流れは、旅情そのもので、その味わいを堪能することを目的とするのであれば非常に良い場所だと気がつくかもしれない。
・棚倉町で70年以上続くお店「竹の家」で味わえる唯一無二のメニュー「冷やしみそラーメン」
そんな福島県東白川郡棚倉町で70年以上続くお店が今回紹介する「竹の家」だ。
お店の前には築城の名手であった丹羽長重が築城した棚倉城跡と公園があり、春夏秋冬の季節の移ろいを楽しむこともできる。
お店の名物は「長崎ちゃんぽん」とのことだが、多くの地元の方がおすすめする「冷やしみそラーメン」をオーダーしてみた。
まず「冷やしみそラーメン」が供されると驚くのがその見た目。
「冷やしみそラーメン」というメニューもあまりみた事がないが、鮮やかな錦糸卵ときゅうりがどっさりと乗せられたその姿は、これまで「冷やしみそラーメン」としてみた事がない、そんな見た目なのだ。
まずは鮮やかな錦糸卵ときゅうりの山の中から、麺だけを味わってみてほしい。
ツルツル・シコシコの麺は非常に冷たくて美味しく、しっかりと味噌とゴマのタレを纏っており、非常に美味であることに気がつく。イメージとしては冷やし中華のゴマだれのような味わいなのだが、味噌の味わいも非常に効いており、とても美味しい。
そして錦糸卵ときゅうりの下にはしっかりとチャーシューが敷き詰められており、それらを麺と一緒に味わえば、きゅうり、錦糸卵、チャーシュー、胡麻、麺と、さまざまな食感と香り、味わいが口の中で渾然一体となり、暑い夏にぴったりのさっぱりとしていながら味わい深い味に仕上がっていることに気がつく。
もしも、ゆっくりと走るローカル列車で1人旅に出かけてみる、そんな旅も楽しいかもしれない。そしてもし、福島県東白川郡棚倉町を訪れる事があるのであれば、この町のこのお店でしか味わえない、そんなメニューを試してみてはいかがだろうか？
きっとそこには、その町で長きにわたって紡いできた、お店独自の唯一無二の味わいがあるに違いないのだ。
お店 竹の家
住所 福島県東白川郡棚倉町棚倉城跡86-10
営業時間 11:00〜14:00 / 16:30〜19:30
定休日 日曜日
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