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大勢の飲み会が苦手なんです…楽しむコツはありますか?【お悩み#58】

Sitakke

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は〜いみなさん、ごきげんよう!満島てる子です。

流行り病っていうのは無くならないもので、もう「コ」からはじまる特定のカタカナ3文字に縛られる必要はなくなった雰囲気もあるけれど、それでもインフルやらなんやら、いろんなウィルスちゃんたちがはびこってるわよね〜。
読者の方々はやられたりしてない?大丈夫かなぁ。

冬ってなるとどうしても乾燥しがちだから、それも相まって色々伝染しやすくなるのかしらね。
健康に気を使うべく加湿器を購入したり、「からだをあっためなきゃ!」とやたらとお風呂に湯を張って、のんびり入りがちな最近のあたしです(単にバスボムにどハマりしているだけ疑惑)。

ライター・満島てる子

とはいえ、かつての「コロナ禍」と呼ばれていた3年間よりもはるかに自由に行動できるようになったし、以前のように歓送迎会だとかご飯会だとか、他の人と出会い、話し、交流を深める機会ってだんだんと増えてきたよね。
あたしの店のカウンターも連日賑わっていて、なんだかとっても嬉しい気持ちなのです……が!

どうやら、そんな傾向をプラスに受け止める人だけではないみたい。

今回のお悩み、紹介していきたいと思います。

読者のお悩み:大勢の飲み会が苦手なんです…楽しむコツはありますか?

あらやだ、美味しそうなペンネーム。

あたしヤマイモって大好物で、こないだ故郷の三重県に仕事で帰ったときも、講演会の帰り道に親に駄々こねて、お気に入りの自然薯料理のお店連れてってもらったりしちゃったんだけどさぁ……ってなんの話?←
トロロさん、お悩み相談フォームからお手紙、送ってくださりありがとうございます!

うんうん、大勢での飲み会かぁ。どんなスタンスで参加するのか、どう立ち回るとバランスいいかなど、楽しむのになかなかテクニックが必要な場面だよねぇ。
一筋縄にはいかないし、何がしかきっちりパワーを注がなきゃいけないしと、さまざまな面倒臭さがあいまって、「参加するの嫌!!無理!!」とまではいかなくとも、苦手意識にも似たなんらかの負の感情を抱いたことがある人、きっと多いんじゃないかしら。

とはいえプライベートはもちろん、仕事が絡んでくる外せない酒宴も職種によってはあったりするでしょうから、ではここで一刀両断「じゃ、行かなきゃいいんじゃない?」という安直な答えを提示しちゃうのは、おそらく違う気がするのよねぇ。

もしそんなストレートな方法で解決!ってなるんだったら、トロロさん自身、このコーナーの応募フォームに自分のモヤモヤを、わざわざ送ってくることなんてしなかろうし。

ふぅむ、難しいなぁ。

でもそうよねぇ。コロナ禍の最中って色々大変だったけれど、その一方で、人間関係にまつわるそれまでのわずらわしい習慣をみんなが見直して改善したり、不必要なものをさらっと遠ざけたりするきっかけを作ってもくれたよね。

コンビニやスーパーで釣り銭機の導入が進んだり(手渡しが基本の時代があったなんて、知らない世代ももしかしたら今後出てくるんじゃないかしら)、
在宅ワークという働き方の新しい選択肢が確立したり(Zoomやらなんやら、リモートできる技術をもうみんな当たり前に使いこなしてるもんね。「嵐だろうと出社!」みたいなかつての社会の雰囲気、今はもう無いよなぁ)。

飲み会への参加が「そりゃ当然でしょ?」って義務寄りの状況から、自主性重視のものにゆるやかに変わっていったのも、きっとそのひとつ。
これって、悪くない変化よね。

イメージ

ただ、その変化の裏で失われた知恵や知識っていうのも、どうやらあるみたい。飲みという「社交の場」での振る舞い方は、あたしの直感ではその典型例。
だってさ、大学の新歓とかを経験しないまま、お酒の飲み方なんて一切知ることなく社会に出ましたって子、今や二十歳そこそこぐらいの年齢層にゴロゴロいるじゃない?

そういう若人たちがうちの店に来たりすると、バーでの楽しみ方やマナーといった、飲みの「いろは」から教えてあげることにもなったりするんだよね。これ結構あるあるなの。

もしかしてトロロさんも年齢層的に、その世代だったりするのかなぁ。だとしたら、そりゃあ飲み会はしんどかろうし、振る舞い方に困って当然よねぇ。
逆を言えば、あなたは「これから」が大切な人なのかも。飲みという「コミュニケーション」について今後学び、それを深めていくことができる。ある意味のびしろしか無いとも言えるんじゃないかしら。

うぅん、トロロさんの成長に、ちょっとでも資することが伝えられたらなぁ!というか、こりゃ伝えなきゃ……!
誰かのこれからに、少なからぬ影響を与えるような内容になるかもしれないと思うと、キーボードを走らせる両手にも余計な力が入ってしまう、飲み屋務めのわたくしだったのでした。笑

あたしなりのAnswer

さて、飲み会で話をするのもされるのも、抵抗感があると率直に書いてくれたトロロさん。
実はね、あなたとっても素直な人なんじゃないかしらって、あたしお手紙を最初に読んだ時から勝手に妄想してたのよ。

話す側に回れば「その場の人を楽しませなきゃ!」と力みすぎちゃうのかもしれないし(その結果トークに苦手意識を持つって、バーのスタッフにもよくある話なの)、話を聞く側に回れば「受け止めてあげなきゃなんだよねこれって……」と構えすぎちゃうのかもしれない(他人の話って、まともに聞くと割と胃もたれする時あるよね)。

もしくは、総合的に自分の感じる「めんどくささ」に真っ直ぐな方なのかもしれない。
いずれにせよ、行動の軸がとってもシンプルで、わかりやすい人なんじゃないかしら。

そんなあなたには、まず。
「ごっこ」というか、キャラクター遊びというか、そんな「誰かになりきる」チャレンジを始めることから、ぜひ始めてみてほしいのよね。
もっと具体的に、役柄を指定した上で言うと、次に大人数の飲み会があったら、その場に「名探偵」になったつもりで潜入してみてほしいの。
どういうことか、説明するわね。

どうかしら?トロロさん。
「名探偵?そんな突拍子もない……」と最初思ったかもしれないけれど。
こうやって文字化されると「なるほど、なんだか取っ付きやすいかも?」と思ってもらえるんじゃないかなぁ。
そして「名探偵」という別のフィルターが入ったことで、あなたの苦手だった飲み会も「調査フィールド」という、別の見え方をしてきたんじゃないかしら。

人間は、生きていれば自然といくつかの「役」を担うことになっているわけだけれど。
そこにあえて普段とかけ離れた「役」を放り込み、そのキャラをみずからあえて演じてみると、それまで見えてこなかったものが見えてきます。
自分はこんな行動軸からも振る舞えるんだ、とか。これってこうも捉えられるんだ、とか。


その「役」で積極的に遊べる場面のひとつが、実は酒宴。
今回は名探偵だったけれど、たとえばジャーナリストやトップブランドの販売員、スーパースターになりきるなんていうのもできる。
その「ごっこ遊び」を通じて、他の人とのつながり方/自分の生き方を、シンプルな植木鉢から豊かな森に変え、育ててていく。それが飲み会を通じて得られるかもしれない「コミュニケーション」の技術、あるいは知恵だと、あたしは思うんです。

「探偵」のイメージ

だからトロロさん、ぜひあなたには様々なキャラクターに興じ、自分の振る舞いの軸を増やしていってみてほしい
これは、飲み会に限らずだけれど。それがきっと、あなたの人生にたくさんの彩りを与えてくれるはずだから。

コロナ禍で得た安らぎや新しい文化も、適宜大事にしつつ。
これからどんどんと開かれていく世界に、あたしたちはいろんなペルソナでもって、入り込んでいく必要があるのでしょう。
飲みの場は、そのひとつの出発点。トロロさんが少しでもそこに自分なりのJOYを見つけられるよう、あたしも応援したいと思います!
(よかったら、いつか7パウにも遊びにおいで♡)

ま・と・め♡

ということで、今回は「飲み会での立ち居振る舞い」という話題について、ここ数年のことも振り返りながら書かせていただきました!

人によって好き嫌いっていろいろあるけれど……・
自分の糧になるものをたくさん見つけられる視野というか、苦手に縛られない視点をちょっとでも持っておいた方が、その後の人生って楽になっていくし、なんなら楽しくもなっていくよね〜。
「これあたし自身忘れがちなことだし、今後カウンターに立ち続けるなら大切にしなきゃなぁ」と、なんだかそんな個人的な振り返りまで、この度させてもらっていたのでした(これはいつもか?笑)。

次回はどんなお悩みが来るかしら?みんなも、日常で感じたモヤモヤ、ぜひ気軽に応募フォームからお寄せくださいね。

ではではまた次回。Sitakkeね〜!

***
文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:Sitakke編集部 ナベ子
***

満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。LGBTパレードを主催する「 さっぽろレインボープライド」の実行委員を兼任。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。

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