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キユーピー株式会社、DXの課題は“一人一人のマインド変革”

文化放送

12月8日放送の「HENNGE presents BIZ-TECH Lounge」は、先週に引き続き、ゲストにキユーピー株式会社 デジタル推進本部デジタル推進部次長の竹内綾子氏を迎えて、DX を推進していく中で感じる課題や今後のビジョンについて詳しくお話いただいた。

文化放送アナウンサー・甲斐彩加(アシスタント)「DX を推進していく中で感じる壁や課題は何ですか?」

キユーピー株式会社 デジタル推進本部デジタル推進部次長・竹内綾子氏「一人一人のマインド変革です」

HENNGE株式会社代表取締役社長・小椋一宏氏(パーソナリティ)「詳しく教えてください。」

竹内「各部門で何となくこういう課題があるので解決したい、こういうところが大変だから変えたいといったイメージはあるんですけど、デジタルによる変革というのは、DXというふうに具体化していくことは簡単ではないと感じています。事業環境は急速に変化しています。原資材やエネルギーの価格が上がったり、人手の確保も難しくなってきたりとか、いろんな世の中の変化によって、先読みが難しいことも結構出てきています。そういったことを捉えながら、事業成長していくことが非常に難しい時代になってきているので、部門ごとにやりたいことを全部やってしまうと、全体から見ると逆に非効率になったりすることがあります。なので、ある程度共通化して、その上でそれぞれがやりたいことをうまく組み合わせながら進めていく。そういった意思決定の基盤は何なのか、それぞれがやりたいことはどうやってやっていくのか?といったことが難しいと思っています」

小椋「難しいですよね」

竹内「なので、これなんとかしたいだけじゃなくて、どういうふうに自分たちが掲げてる目標に向かって山を登っていくのか?登った先にこんなことがあるからこれをやるんだというベクトルを合わせたり、今とのギャップをどう解消していくのかというところを色々考えて初めて、こういうツールや手段でやろうとなるはずなんですけど、どうしてもツールや手段が先になってしまう。そのあたりの人々のマインド変革が一筋縄でいかないので、地道なコミュニケーションが大事だと思ってます」

小椋「竹内さんが考える理想の働き方について教えていただいてもよろしいでしょうか?」

竹内「私も長くこの会社で働いてますけど、“楽業偕悦”ってすごいなと思ってます。(※高い志を持った仲間とともに、困難や苦しみを分かち合いながら事を成し遂げ悦びをともにする、という考え方)一緒に仕事をする仲間と楽しんで、仕事をして何か成果が出た時にはみんなで喜び合うって、本当に人らしいなって思います。これこそ、人が享受できる価値なんじゃないかと思っているので、それが常にできていることが理想の働き方ですね」

小椋「“楽業偕悦” ってすごくいい言葉ですよね」

竹内「仲良しクラブではないんですよね。仕事って大変なこともたくさんあるんですけど、それを大変で終わらせないで、いかに楽しめるかというところもそうですし、何かを達成した時のことを考えて、今の辛さとか大変さを乗り越えていこうとやることが大事かなと思います」

甲斐「今後のビジョンについて教えてください」

竹内「キユーピーグループでは、2018年に、目指す姿の実現に向けて、2030年にどうありたいかをまとめた“キユーピーグループ 2030ビジョン”を策定しております。“お客様の健康に貢献したい”という創始者の思いを大切に受け継ぎながら、マヨネーズ・ドレッシングをはじめとする商品をお客様の食卓に届けて、野菜をサラダで楽しむという100年前にはとても考えられなかった食べ方を、今では当たり前の文化として日本に広めてきました。これらの商品を日本国内だけでなく世界のお客様に提案し、特にサラダの分野をリードし、世界の食と健康に貢献していきたい、というのが私たちのビジョンです」

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