<夫、ブタは認めない!>新婚ラブラブ夫婦⇒大ケンカ!「次は気をつけてよ~」モヤる【まんが】
私はリッカ。まだまだ新婚ということもあり、自分たちで言うのも恥ずかしいのですが、ラブラブな毎日を過ごしています。夫のタッくんとはケンカもしたことがありませんし、ずっとこのまま仲の良い夫婦でいたいなと思っています。しかし最近になってタッくんとちょっとしたことで大ゲンカをしてしまいました……。「口をききたくない!」と思うくらい頭にきたのは初めてです。私たちは元通り、仲良し夫婦に戻れるのでしょうか。
タッくんは和食が大好き。タッくんと結婚するまではお料理がほとんどできなかった私ですが、今ではタッくんのため毎日さまざまなメニューにチャレンジしています。今までもお魚の煮つけや筑前煮などを作り、タッくんに「おいしい!」と喜んでもらっているのでかなり自信もついてきました。
夕方になると私はレシピとにらめっこしながら初めての肉じゃがを作り終えました。我ながらとてもおいしく作れたように思います。あとはタッくんが帰ってくるだけ。私は帰宅を今か今かと待ちました。 タッくんが帰ってきたのは19時ごろ。「ただいま~」の合図とともに私は玄関へ駆け出していきました。
タッくんが不思議そうな声を出しました。私はキョトンとして答えます。
結婚して数ヶ月たつにもかかわらずケンカもせず、毎日ラブラブだった私たち。まさか肉じゃがを作ったことで、こんな嫌な気持ちになるとは思っていませんでした。 たしかに肉じゃがはタッくんの大好物です。でも、使う肉が違っただけで「なにこれ?」「今日は仕方ないから許す」なんて言わなくてもいいと思いませんか? 頑張って作ったのに、牛肉以外の肉じゃがは認めないだなんてひどいです。 タッくんのあの呆れた表情を思い出すたび、私はひとり悲しくて悔しくてやりきれない気持ちになるのでした。
肉は何派?鶏肉・ひき肉・ツナ!?家庭の数だけ肉じゃがの味
私は近所に住んでいる学生時代からの仲良し3人に「相談がある」と連絡をしてみました。みんなたまたま都合が良かったらしく、ランチも兼ねて会うことになりました。
ケンカを言い当てられた私はついしどろもどろに。この3人はすでに結婚して何年も経っているため、私は勝手に彼女たちを“人生の先輩”と思っています。
私は出来事をありのままに話しました。
「好みがあるのはわかるけどさ、言い方の問題だよね。地域性もあるだろうし」と、私の気持ちに友人は共感してくれました。
肉じゃがの肉が家庭によって鶏肉だったりひき肉だったりとみんなそれぞれ違うようです。今まで話題に上がらなかったので、私は驚きました。
初めてのケンカをした翌日、私はタッくんをこころよく仕事へ送り出すことができませんでした。肉じゃがでここまで全否定されるなんて思ってもみなかったのです。 しかし学生時代からの仲良し3人にこの話を聞いてもらうとびっくり! 肉じゃがに入れるものや味付けなど、それぞれにたくさんの違いがあったのです。友人に聞くだけでもこんなに違うのに、夫婦の好みがまったく一緒なんて難しいのかもしれません。 昨日の私はショックのあまりタッくんから逃げてしまいましたが、受け入れて歩み寄ったり、我慢せず意見を擦り合わせようとしたりする努力も必要でした。3人のおかげで夫婦関係について、なんだか深い部分を学べた気がしました。
【夫の気持ち】鋭い指摘「ありがとう、伝えた?」ヤバッ……!
妻のリッちゃんと結婚して数ヶ月が経ちました。家に帰ると毎日大好きなリッちゃんが笑顔で出迎えてくれて、まるで夢のような毎日。リッちゃんは「あまり料理は上手でないの」と謙遜していますが、懸命に作ってくれる料理はどれもおいしいです。しかし昨日作ってくれた肉じゃがには、正直びっくり。なんと牛肉ではなく、豚肉が使われていたのです。僕の実家では肉じゃがに入っているのは牛肉だったため、つい強い口調で咎めてしまいました。すると翌日、リッちゃんはお弁当すら作ってくれないほど怒っていました……。
僕が「そうだよね」と言おうとしたそのとき、隣のテーブルでご飯を食べていたパートさんたちがいきなり話に入ってきました。
「カミヤマくん、奥さんが作った料理に対して『なにこれ』『牛肉以外の肉じゃがなんて認めない』『今日は仕方ないから許す』って言ったわけ?」と、次々聞かれてしまいました……。
あまりにも的確な指摘に、僕たち3人はうなだれてしまいます……。確かに最近仕事で疲れていた僕は、何も考えずリッちゃんについダメ出しをしてしまいました。一緒に暮らして数ヶ月が経ち、リッちゃんが家のことをしてくれるのが当たり前になりすぎていました。昨日はとくに感謝の気持ちが抜け落ちていた気がします……。
リッちゃんとのケンカについて話してみると、同僚たちから賛同を得ることができました。だから僕は「自分が正しい」と思い込みそうになっていました。 しかし、話を聞いていた隣のテーブルにいたパートさんたちから異議を申し立てられてしまいました。よくよく話を聞いてみると、たしかにパートさんたちの話は的を射ている気がします……。 「リッちゃんが僕のためにご飯を作ってくれるのが当たり前」といつの間にか考えていた自分に気がついて、僕はゾッとしたのです。とにかく早くリッちゃんに謝って、また仲良しに戻りたい……!
【私の気持ち】「肉じゃが、残ってる?」否定の前にコミュニケーションを!
友人たちからアドバイスをもらい、タッくんと話し合うことにしようと思いました。
帰ってくるなりタッくんは丁寧に謝ってくれました。
私は「自分がずっとおいしく食べてきたものおを『おかしい』って否定されたみたいで悲しかったの。タッくんにとって牛肉がスタンダードでも、うちの実家ではずっと豚肉だったから」と、タッくんにようやく本音を伝えられました。
私たち2人は食卓につきました。テーブルには豚肉で作った昨日の肉じゃがが置いてあります。
友人の家の肉じゃがで入れているお肉についても話しました。あらためて肉じゃがにこんなにバリエーションがあると思わなかったと2人で驚き、仲直りしました。
タッくんは丁寧に謝ってくれました。私も反省するべきところがあったので、2人で歩み寄るかたちになりました。私が作った豚肉の肉じゃがを、タッくんが「ありがとう、おいしい」と食べてくれてとても嬉しかったです。 しかも今度はタッくんが牛肉入りの肉じゃがを作ってくれるようなので、今から楽しみです。これからずっと夫婦として暮らしていくならば、今後もちょっとしたことですれ違うかもしれません。 そんなときは今回のことを思い出しながら、ずっと仲のいい2人でいようと思います。