書の力を自在に操る楽書家 今泉岐葉さん(柏市在住)
「楽書(らくしょ)」とは心を解き放ち、心身共に癒やされながら、楽しんで書を書く書道のこと。楽書家として活動する今泉岐葉(きよう)さんにインタビューしました。
「書の力」を自在に操るアーティスト
「書は言霊(ことだま)を一瞬にして凝結させるものです」と語る、書道家で楽書家の今泉岐葉さん。
「楽書」とは、言葉のイメージに合わせて筆文字を表現するデザイン&アート書道で、「楽書家」は今泉さんの登録商標です。
小学生の頃から書道を習い、大学で高校書道科教員免許を取得。
教育雑誌の編集に携わっていた30代半ば、知人の依頼で筆文字を書いたところ泣いて感動されたことで「人を元気にできる字を書いていきたい」と思い、書道家を志すことになったそうです。
現在は商品ロゴ、本やCDのタイトル、看板、バイクやヘルメットのデザイン文字、インテリア書など幅広く活動中。
昨年11月、北柏ふるさと公園で開催の「きたかしわぶんかさい」でも書道パフォーマンスを披露。
縦3m×横2mの紙に、玉を持った竜の姿を表現した「龍」の文字を書き、圧巻の作品となりました。
また毎年元日には、カフェ・ウッドマンズビレッジ(千葉県柏市鷲野谷)のテラスで初日の出書道パフォーマンスを行うのが恒例となっています。
「楽書」を通して幸せを広めたい
雪が降れば雪面に、海に行けば砂浜に、目に入った落ち葉や石ころにも書く。
形式にとらわれず、心が動くとどこにでも書くのが今泉流。
6年ほど前からは「世界でただ一人のダジャレ書道家」として、毎日休まず駄じゃれを考え、書道作品にしてSNSに投稿。
「コメントもたくさん頂き、世の中は笑いを求めていると実感しています。笑いは幸せを運んできます!」
「楽書」は心を解き放ち、心身共に癒やされながら、自分の個性を生かして書くのが特徴であり、楽しさの秘訣(ひけつ)だとか。
言葉のイメージを大事にするので脳トレにもなり、感情も豊かにするそうです。
今年の抱負として「教室やワークショップなどを企画して、楽書の楽しさを老若男女に体験してもらえる機会を増やしたい」と語りました。
公式サイト/https://www.rakushoka.net/