【京都】可愛い六地蔵さんがお出迎え 水の音に癒される寺院「東福寺塔頭 霊源院」
東福寺へ向かう途中、可愛いお地蔵さんに、思わずカメラをむけたことはありませんか?通常非公開寺院。新緑が美しい庭園と、たくさんのお地蔵さんと会える寺院を紹介します。(特別に拝観させていただきました)
水の音が響く庭園とお地蔵さんに癒される寺院
東福寺北門よりまっすぐに進むと、正面にあるのが霊源院です。延文年中(1356~61)後醍醐天皇の皇子、龍泉和尚によって天護庵と号し創建され、龍泉和尚入寂後の応永年間(1400頃)在先希譲和尚により、「霊源院」と改称されました。
山門をくぐると紫陽花をあしらった『わらべ地蔵の六地蔵さん』がお出迎え。お参りに来られた方々をお迎えされています。拝観させていただいた日も、ひっきりなしに観光の方が撮影されていました。
じっくり拝見すると、表情や手の位置も六人六様で、笑っている人、合唱している人、瞑想されているお地蔵さんも・・・(⌒∇⌒)
お地蔵さんは正式には「地蔵菩薩」と言い、様々なご利益があるそうです。人々の苦しみを救ったり、子供を守るご利益のほか、無病息災や五穀豊穣など、癒しだけではなく、手を合わせたくなりました。
美しい庭園とお地蔵さん
ご本堂前の庭園、翠陰園です。まばゆい緑が拡がる庭園で、新緑が美しいです。
四季折々の花々が楽しめるそうで、この日は遅咲きのシャクナゲと、咲き始めのツツジが庭園を彩っていました。4月中旬~下旬には、ミツバツツジが咲くそうです。華やかな庭園風景が楽しめそうですね。
霊源院は、「水音の寺」と称されています。
ご本堂「普応殿」に安置されている千手観音像は、水の化身と伝わり、観音様の存在をいつでも近くに感じられるように・・・との思いから、境内では至る所で心地よい水の音が響いています。
境内や庭園の中には、色んな所でお地蔵さんがお迎えしてくれます。
石の中におられる珍しいお地蔵さん。緑に囲まれて、優しいお顔に癒されます。
手水では、水に手を付けている猫ちゃんがいました。遊び心を感じますね。可愛いしぐさが微笑ましく、思わず笑顔になります。
野鳥の庭です。中央の滝には、野鳥が水浴びをしに来る姿が見れました。滝を眺めながら、水の音に癒されます。
書院
明治期に創建された書院です。古来の書院造り様式そのままで、広間は丸窓からお庭を眺められます。
丸窓からながめる翠陰園です。三つの窓は違う表情をしていて、趣深いです。
書院に展示されている文化財です。
霊源院所蔵として、鎌倉~南北朝 土佐光貞作と伝わる「伊達政宗の肖像画」、虎関師錬筆「虎一大字」が展示されています。伊達政宗の肖像画は、リアルな描写から歴史雑誌のカバーに採用されたそうです。
香夢軒
書院奥に「香夢軒」と言う部屋があります。
香夢軒(こうむけん)は 聞香と言って、香りを聞く部屋で、香りを嗅ぐのではなく、香りに心を傾けて香りを聞くことで、ゆっくり心の中で楽しめます。中央の香台にて香木を焚かれていて、香りを聞き、ゆったりと癒しの時間が過ごせます。
目の前には、野鳥の庭の滝が流れる様子がうかがえます。香りを感じながら、水の音が響き、癒されます。
お天気が良かったので、滝の水が反射して、青もみじに揺らぎの光がキラキラしていました。美しい…
香木を焚き、水の音に癒されながら、癒しの時間が過ごせました。
御朱印 授与所
授与所では、不定期ですが、御朱印のやお守りの授与行われています。
拝観させていただいた日に、紫陽花の刺繡をあしらった御朱印と願王地蔵様の御朱印を授与していただきました。愛らしいお地蔵様、御朱印を見ても癒されます。
授与所近くの書院入り口には、60センチの特大サイズのテラリウムがあり、室内でも自然や季節を感じられます。
秋季拝観について
今回は、「水音の寺」、霊源院を紹介しました。見どころが多く、沢山の癒しをいただきました。
今後の拝観情報として、秋の拝観が予定されているそうです。美しい紅葉が色付く時期の11月15日(土)~11月30(日)を予定されています。境内の紅葉が紅く染まる景色は、新緑の季節とはまた違った表情が楽しめ、見どころが多いです。(詳細は公式HPやSNSにてご確認ください。)
スポット情報
名称:東福寺 霊源院
住所:京都市東山区本町15丁目791
アクセス:JR/京阪電車「東福寺」駅より 徒歩5分
公式HP:https://www.reigen-in.jp/index.html
公式Instagram:https://www.instagram.com/reigenin_tofukuji/