長浜港で美味な「小アユ」連発!【滋賀・琵琶湖】名人の助言でリベンジ成功
琵琶湖の小アユを狙って長浜の西野水道と長浜港を訪れた筆者。初日は釣果に恵まれなかったが、名人との出会いで釣り方を学び、再挑戦で見事に小アユを連発。釣りの奥深さと人とのつながりを実感した釣行記をお届けしよう。
西野水道へ小アユ釣り
昨年の今ごろ琵琶湖の小アユが釣れたので、釣友の都築さんと滋賀県長浜市の西野水道に釣行した。5月15日の夜中に出発。あっという間に到着し、トンネル前で記念撮影。想定していたポイントに入ることができた。
なぜか二人だけ釣れない
以前来たときに常連さんに教えてもらった仕掛けで釣り始めるが、われわれ二人だけが釣れない。たまに釣れるが爆釣とはいかず10匹くらいだ。午前10時ごろには田んぼの排水で水が濁り始めたので、長浜港に移動することにした。
長浜港でも不発
30分ほどで長浜港に到着。話を聞くと、ポツポツ小アユが釣れているとのことで、早速並んで釣り始めるが、ここでもわれわれだけが釣れない。
小アユ名人の助言
納得のいかない面持ちで釣りをしていると、見学していた男性が話しかけてきた。西野水道の対岸にいた人らしく、仕掛けや釣り方などいろいろ指摘された。
場所が空いたので男性の隣に入ると、彼は話の通りすぐに小アユを釣る。こいのぼり状態だ。それに引き換えわれわれは思うように釣れない。多くても2匹程度だ。彼が言うには、私たちは川の釣り方、河口や漁港では釣れないらしい。
名人の正体とは
その男性が帰られた後、この辺りでは小アユ釣りの神様と言われている人だと知った。釣りを介していろいろな人と会話することで、新たな発見や人生を良くしていくヒントがあったりする。本当に今回の釣行は勉強になった。
再び長浜港へ
22日も長浜港へ向かった。午前6時ごろ現地に到着。今回サオは4.5mを使用する。前回指摘されたことを念頭に、しゃくる幅を決めるために目印を糸の上に付け、中通しウキ、小アユ仕掛け、螺旋のエサカゴにオモリを付ければ完成。エサはシラスのミンチに小麦とパン粉を混ぜてちょうどいい硬さにした。
小アユが釣れ出す
釣り始めるとすぐに小アユが釣れた。手に伝わってくるこの感覚。魚が掛かったと分かる感触。釣れた楽しみも十分にあるが、魚が掛かったときの感触が忘れられない。
エサで群れを誘導
エサを付けて小刻みにサオを動かす。釣れても釣れなくても同じことを繰り返す。たまにタイミングやしゃくるスピードを変えてやる。
群れが入ると入れ食いになり、去ると平穏な時間となる。カゴに入れたエサをばらまくことで群れをとどめる作戦だから、釣れても釣れなくても同じ場所にエサをまく。
てんぷらで締めくくり
この作戦で十分釣れたので昼前に納竿した。無理をしないことが帰りの安全運転につながる。
友人の話では、川と河口の小アユは味が違うらしい。川のアユは砂を噛んでいるが、河口のアユは砂を噛んでいないので腹を出さなくてもおいしいそうだ。出来立てアツアツのてんぷらを頬張る。やはりうまい。苦みが一段といい。ついつい食べ過ぎてしまった。
<週刊つりニュース中部版APC・千田哲也/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年6月13日号に掲載された記事を再編集したものになります。