【進む高齢化社会】高齢者にとって優しい世の中なのか?
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今週、増え続ける高齢者の一人暮らしというニュースがありました。2050年には32道府県で20%を超える見通しに。高齢化社会がますます深刻になっていくわけです。
そこで今日は、高齢者にとって優しい世の中なのか、調べてきました。
若い世代に聞きました。「あなたは、高齢者にやさしくしていますか?」
まずは、若い世代に聞きました。「あなたは高齢者にやさしくしていますか?」
・「今日は電車の中で高齢者に会ったんですけど、その時に、席を譲るとかはもちろんそうですけど、なんですかね、見てあげる、様子を。大丈夫ですか?みたいな、座りませんか?みたいのはたまにしますね。しちゃいますね、話すの好きなんで。18歳です。」
・「してるとは思うんですけど、そんな、コレというエピソードは全然思いつかないなって感じで、でも、強いて言うなら、バイト先で、僕のバイト先、階段があるので、その時に高齢の方もたまに上がるので、後ろからサポートは入ったりして、手すりもあるので、ちゃんと手すり掴んでゆっくり行ってくださいね、とか、そういう声かけはしてます、バイト先だったら。意識、うーん、自然と体が?みたいなのはあるかなと言いたいんですけど、さすがに、あ、高齢者の方が来たからちゃんとやらないとな、とかは考えたりはします。18歳。」
・「してるつもりはあるとは思っています。結構、アルバイトとかで、割とそういう接客業で、ご高齢の方と接する時があるんですけれども、そういう時に出来る限り荷物を運ぼうとか、レジ打ちをやってるんですけど、そういう時に買って頂いたモノをサッカー台に移動させて、移動させておきますね、とか。出来る限り年齢隔てなくやるようにはしてるんですけども、結構、体が不自由だなとか、ご年配の方で思った時は出来る限り積極的に行うようにはしてます。今20歳です。」
若いのにしっかりしてますよね。みんな偉い!イイ子たちだわ~と思わず感心してしまいました。
大学に入ってから、自分に余裕が出来て高齢者に優しくするようになったという人もいれば、高齢者にイライラしたこともない、と答えた人もいました。
高齢者の方は?「日頃、若者の優しさを感じていますか?」
一方、ご高齢の方はどう思っているのか?コチラも聞いてきました。「日頃、若者の優しさを感じていますか?」
・「私ね、髪がこんなだしね、杖を付いてるからね、バスに乗ると必ずみんな席を譲ってくださいます。うん、だからね、優しいよね、若い人。もう見るからに年寄りというのが分かるからね、皆さんすぐかわってくださいますよ。82歳。」
・「すごく電車の中でも感じます、優しさを。小田急線なんですけど、座っていた方がパッと立って、お若い方。すごくスムーズ、なんか申し訳ないくらい。つい行っちゃうんですけどね。優先席の方につい行ってしまうと、そこにいらした若い人がサッと立ってくださる。それを目当てに(笑)もうすぐ70歳。」
・「あまり感じてないね。かといって無視されてるっていう感じでもないんだよな。電車に乗った時、僕なんかほら、杖をついているでしょ。結局ね、席を譲ってくれるのはね、若い人じゃないんだよな。これがやっぱり、ちょっと不思議というか、ちょっとクエスチョンだよな。
そうね、特に冷たいっていうことではないんだけどもね、優しくはないよな。だから、正直言ってね、かなり失望している、若い人には。結構だから若い人に対してはね、色々言いたい事もあるんだけどさ、あんまり言うとな、角が立つからね、我慢してるのよ。80歳。」
我慢してる・・・。最後の方は色々と思う所があるようです。冷たくもないけど、優しくもない、絶妙な表現ですよね。ただ、前のお二人のように、優しさを実感されている人も、ちゃんといらっしゃいますから、世の中、そう捨てたもんじゃないですよね。
小さいとき、年寄り扱いしないでって怒鳴られちゃって・・・
最後に、こんな声もありました。
・「バスとか電車で席を譲ったり、あとは帰り道とかで、顔見知りの人がいたりしたら、重そうな物を持っていたら持ってあげたりとかはしてます。おばちゃん、持つよ、みたいな感じで。あんまり、知り合いなら躊躇わない感じです。(駅とかデパートとか階段で重そうな荷物の人は?)ちょっと躊躇っちゃいます。本当に大変そうなら助けるけどって感じです。
助けて大丈夫なのかなって思っちゃって、なんか、何て言うんだろう?プライドみたいのがあるかもしれないとか考えちゃって。小さい時に買い物の袋を3袋くらい持っていたおばあちゃんに、手伝うよって声かけたら、まだ50だよ、お年寄り扱いしないでって怒鳴られちゃって。それがトラウマであんまり話かけられなくなっちゃって。一回、躊躇って、あ、でもいこう!みたいな感じで行くときはあります。16歳です。」
「年寄り扱いしないで!」と怒鳴られたことがあるんですね・・・可哀そうに。まあ、50歳とは微妙な年齢、年寄り扱いしてほしくない気持ちも分かりますが、小さい子の好意は素直に受け取って欲しいですよね。
でも、躊躇いながらも、声をかけることをやめてないのは、本当にえらいです!
席を譲る・譲らないという話にしても、「どうぞ」と譲ってくれたのに断る人もいますし、譲られて当然という態度の人もいらっしゃいますし・・・お互いが思いやりをもって行動することが大切なんですよね。
(TBSラジオ『森本毅郎・スタンバイ!』取材・レポート:近堂かおり)