空港カウンターで「航空券が偽物」と知った男 ハンマーを振り回して大暴れ(チリ)
チリの空港で現地時間8月26日、チェックインの手続きをしようとした男の航空券が偽物と判明した。男は購入した航空券が偽物であることに気づかずに買ったと述べ、詐欺に遭ったことに気付いて頭に血が上り、持っていたハンマーを振り回して暴れ出した。複数のモニターが破壊される様子が動画に収められており、ネット上で拡散されると「どんな理由があろうとも、これはやりすぎ」といった声が寄せられた。米ニュースメディア『New York Post』などが報じた。
怒りに任せてハンマーを振り下ろし続けた男。当時の動画はこちら
衝撃の動画は8月26日、チリの首都サンティアゴにあるヌエボ・プダウエル空港で撮影された。動画には、航空会社の受付カウンター内から歩いて出てくる男の姿が映っている。カウンター内にスタッフは1人もおらず、カウンターの周囲に他の搭乗客の姿もない。
その後、再びカウンター内に戻った男は、手に持っていたハンマーを振りかざし、カウンターの後ろに設置されていた複数のモニターを力強く叩き割り始めた。怒りに任せてハンマーを振り下ろし続けた男は、カウンター上にあった物も破壊した。
現場には大きな破壊音が鳴り響き、周囲にいた人々は呆然としながらその場に立ち尽くしたり、動画を撮影したりしていた。
この男は、米航空会社「アメリカン航空(American Airlines)」のフライトで、米フロリダ州マイアミを経由して出身地のハイチに向かう予定だった。カウンターでチェックインしようとしたところ、スタッフは男が提示した航空券が偽物であることに気付いた。
スタッフが「この航空券では飛行機に乗ることはできません」と伝えると、男は激怒した。建設作業員として働いているこの男は、持っていたバッグから仕事道具の一つと思われるハンマーを取り出し、破壊行為を始めた。
一通り破壊した男は、自分の荷物を乗せたカートを押してその場を離れようとしたが、スタッフの1人が男に話しかけ、空港警備員が男の身柄を拘束した。その後、到着した警察官により、男は逮捕されたと報じられている。
男はパソコン5台やモニター6台を破壊し、被害総額は少なくとも2000万チリペソ(約320万円)にのぼると地元警察が公表している。
このニュースを見た人々からは、「最近はすぐにキレる人が多すぎる」「物を壊したって飛行機に乗れるわけないのに」「こんな人はすべての空港への出入りを禁止した方がいい」「どんな理由があろうとも、これはやりすぎ」など、男の行動に驚きや批判の声が寄せられた。
なお、2022年12月には米マイアミ国際空港で、子どもを見失った母親が「うちの子を捜して!」と叫び、コンピューターのモニターを投げつけるなど大暴れした。この時の被害総額は、約130万円にのぼっていた。
画像は『The Sun 「HAMMER BLOW Watch as passenger goes on hammer RAMPAGE at airport smashing check-in desk after ‘realising he’d been sold fake ticket’」(Credit: @fdo2000 / X)(Credit: X)(Credit: biobiochile)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)