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ピックアッププレーヤー テニス男子 全国制覇への挑戦、1年生エース太田周(大分舞鶴) 【大分県】

オー!エス!OITA

写真/オー!エス!OITA SPORTS

 九州高校選抜大会を連覇し、全国高校テニス選抜大会に挑む大分舞鶴。その中心に立つのが1年生エース、太田周だ。中学時代に全国中学校体育大会(全中)シングルス優勝、高校では全日本ジュニア選手権(16歳以下)ダブルス優勝と、全国トップレベルの実績を持つ太田は、エースとしてチームをけん引する存在となったが、その道は平坦ではなかった。

 

 高校テニスの洗礼を浴びたのは、昨夏の全国高校総体だった。「思うような成績は残せなかった。3年生のレベルが想像以上に高く、自分はまだまだ力不足だと感じた」。しかし、その経験が太田を成長させた。「高校ではボールのスピードや重さがまったく違う。中学時代なら決まっていたショットも拾われるようになった」。そこから太田は、ラリーのテンポを上げる練習や、球威に負けないフィジカル強化に取り組み、着実にレベルアップしてきた。

 

 舞鶴には、全国高校総体シングルス優勝の松永朔太郎、同3位の渡辺脩真といった先輩がいた。その背中を追いかけることで、全国制覇への意識がさらに強まった。「卒業した先輩たちのプレーを間近で見て、自分もこの舞台で勝ちたいという思いがより強くなった」。実際に3年生のプレーを研究し、ラリーの組み立てやボールの軌道を意識したトレーニングを積み重ねてきた。

 

チームをけん引する存在となった太田周

 

 太田の最大の武器はフォアハンドショットだ。「自分のフォアがどれだけ通用するかが勝負のカギになる」。ただ、全国トップレベルの選手は当然その強みを研究してくる。「バックハンドを狙われる場面が多いので、そこをしっかり耐えて、最終的にフォアで攻めきるスタイルを確立したい」

 

 今大会、太田は団体戦と個人戦の両方に出場する。舞鶴のエースとして、チームを勝利に導く責任を背負うと同時に、個人としても全国の頂点を狙う。「団体戦ではチーム全員の思いを背負って戦う。個人戦では、自分の力を証明したい」

 1年生ながら全国の舞台で戦える手応えは十分にある。「来年もチャンスはあるが、今年のうちに優勝をつかみたい。日々の練習を一切サボらず、誰よりも努力することが重要だ」と力強く語った。

 

中学に続き、高校日本一を目指す

 

 

(柚野真也)

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