「アルカリ電解水」の意外と知らない“使用NGな3つの場所”「知らずに掃除したらシミに…」
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。成分が水でつくられている「アルカリ電解水」は、究極のナチュラルクリーナー。洗剤に頼らないお手入れが叶う、人や暮らしにやさしい洗剤です。しかし、万能とはいえ、家中の掃除に使えるわけではありません。ここでは、じつはデメリットもある「アルカリ電解水のNGな使い方」をご紹介します。
NGその1.水洗いできない素材
水が主成分のアルカリ電解水は、水拭き掃除が基本です。そのため、水洗いや水拭きができない素材・場所へのお手入れに使うのはNG。
汚れを落とすどころか、アルカリ電解水がしみ込んでシミや変色を引き起こす恐れがあります。
無垢材の家具やフローリング、壁紙も材質によってはアルカリ電解水を使うと変色する可能性があるため注意してください。
NGその2.皮革の家具
アルカリ電解水は拭き取るだけで汚れが落ちるため、テーブルやフローリングなどリビングの掃除に便利です。
しかし、ソファが革素材の場合はちょっと待って! アルカリ電解水を使うと、革が乾燥して質感や風合いに影響が出る恐れがあります。
ソファに限らず、財布やかばんなど革素材の小物のお手入れの際も、使用を避けてください。
NGその3.テレビやスマートフォンの画面
水100%でつくられているからといって、液晶画面のお手入れに使用していいのでしょうか。答えはもちろんNGです。
テレビやスマートフォンの液晶画面は繊細で、特殊加工が施されています。基本的には化学薬品を使っていない、綿素材などのやわらかいクロスで軽く拭き取る程度。どんなに汚れが酷くても、100倍に希釈した中性洗剤しか使えません。
アルカリ電解水で掃除をすると、液晶画面の特殊加工が剥がれるリスクがありますので、誤って使わないよう注意しましょう。
ナチュラルクリーナーでもNGはある
水でつくられているアルカリ電解水ですが、洗浄力のあるクリーナーであることに変わりありません。
間違った使い方で素材を傷めることのないよう、正しい方法で家中の掃除に役立ててください。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア