迷惑すぎる…ファミレスのクレーマー客、ライス完食後に「本当に大盛りだった?」と店員に10分以上絡む 撃退した店長の一言とは
世の中には「クレーマーだ」と批判されても仕方ない人がいる。完食した後で料理に文句をつける人は、その最たる例だろう。第一、空の皿ではクレームが事実かどうか、確認しようがない。店を困らせることが目的ではないか、とすら思えてしまう。
福島県に住む橋本さん(仮名、50代女性)は、とあるファミリーレストランで、そんな悪質な男性客を目撃した。
「すっかり食べ終えたあとに店員さんを呼びつけて、『今、俺が食べたライスなんだけどさ~ホントに大盛りだった?』と聞いていて……」
編集部は橋本さんに取材し、当時の状況について聞いた。(文:天音琴葉)
困惑する店員に「明らかに普通盛りだったよね!」と繰り返す
2年前の夏、橋本さんが娘とファミレスで夕食をとっていたときのことだ。2つ隣のテーブルには、40代半ばの夫婦と見られる男女が食事をしていた。男性客のほうは白のポロシャツにグレーのスラックス姿で、ごく普通の中年男性といった印象だった。
ところが前述の通り、その男性客が食事を終えたあとに店員を呼びつけ、「本当に大盛りだった?」と、いちゃもんをつけ始めたのだ。
想定外の質問だったのだろう、店員は何を言われているのかわからない様子だった。そこに男は畳み掛けた。
「だからぁ、今俺が食ったライスが大盛りだったかどうか聞いてんだよ! 俺は大盛り頼んだのよ? でも明らかに普通盛りだったよね!」
店員は「そうおっしゃられても、もう食べ終えていらっしゃるので……」と困惑しながら答えた。大盛りだったのか、普通盛りだったのか、空の皿では確認しようがないから、当然の反応だろう。すると男はヒートアップしていった。
男性客「はあ? おめえ何言ってんだよ! 普通盛りだったよな?」
店員「大盛りで提供したと思います」
男性客「おめえが思ってるだけだろ?」
男は「大盛りじゃなかった」の一点張りで、徐々に声が大きくなっていった。やりとりが10分ほど続くと、他のテーブルの客も「あそこでなにかトラブってるらしい」と気づき始めた。せっかくの食事が台無しだ。やがて周囲は静まり返り、やりとりに聞き耳を立てるような異様な雰囲気になった。
「こちらが提供したお食事は大盛りでした!」と突っぱねた店長
その後、店長らしき人が出てきて対応にあたったが、「大盛りじゃなかった!」「いえ、大盛りです!」という押し問答が続いた。しかし、店長は謝罪することなく、しつこいクレーマーに対し、語気強めに最後にこう言い放った。
「オーダーは大盛りだったので、こちらが提供したお食事は大盛りでした!」
事実がどうであれ、食べ終えたあとでは確認しようがない。店側はそう言うしかないだろう。また客側も、オーダー通りに提供されたと信じるほかない。
橋本さんと娘は、ここで店を出たため、最終的にどうなったのかはわからないという。だが、今でも気になっていることがあるそうだ。
それは、問題の男性客と同席していた妻らしき女性の行動だ。一連の騒動の間、女性客は意に介さない様子で淡々と食事し、食べ終えたあとも、ずっと無言で下を向いてスマホをいじり、顔を上げることはなかったという。
帰る途中に橋本さんと娘はこんな会話をしたそうだ。
「あれ、女の人恥ずかしくないのかな? それとも慣れてるのかな?」
「大盛りじゃなかったって、食べ終わってからだと通じないよね」
この女性客の心境はわからないが、もしも家族や友人が自分の目の前でクレーマー化したら、ほとんどの人は恥ずかしくて、他人のふりをしたいと思うもの。ただ、店員や周囲の客への迷惑を考えたら、何とかなだめたほうがいいだろう。
※キャリコネニュースでは「あなたが目撃した衝撃クレーマー」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/BNPYRIJ9