ライダーズカフェでバイクを語り合う第12回メディアミーティング
2025年7月11日(金)、日本自動車工業会(以下、自工会)二輪車委員会は、メディアと自工会の連携により二輪車市場を活性化するためにライダー視点でのフリーカジュアルトークとして第12回メディアミーティングを開催しました。今回は神奈川県愛甲郡愛川町のライダーズカフェ「宮ヶ瀬ヴィレッジ」での開催となりました。
本ミーティングには、自工会 二輪車委員会 委員長 設楽元文(以下、設楽)、自工会 常務理事 江坂行弘(以下、江坂)、そしてバイク専門誌等のメディアがバイクで参加しました。和気藹々とした雰囲気のなか開催されたミーティングの模様をレポートします。
第12回メディアミーティング
当日は小雨が降る天候にも関わらず、会場となった「宮ヶ瀬ヴィレッジ」には多くのメディアがバイクで訪れ、場内に停められたバイクに囲まれる形でのミーティングとなりました。
メディアミーティング レポート
自工会とメディアの交流を図る今回のメディアミーティングでは、バーベキュースタイルで食事を楽しみながら、設楽、江坂との会話も弾むなかで、交通安全に関する件については二輪車安全教育分科会 分科会長 飯田 剛、今年4月に施行された新基準原付に関する件については二輪車企画部会 副部会長 飛田淳司、二輪車の駐車場に関する件については二輪車利用環境分科 分科会長 大野 匠が質問に応じる形となりました。
設楽より開会の挨拶です。
「今日は二輪ライダーの一人として、(ジャーナリストの)皆さんとコミュニケーションが取れることを楽しみにしておりました。しばらく二輪から離れていた時期もありましたが、最近は世界各国の二輪車市場を回りながら日本の位置付けを考えつつ、どうやって日本市場を活性化させようかと考えている日々が多いです。
コロナなどいろいろな社会環境が変化するなかで、やはり心の豊かさや人生の豊かさを享受するためのツールとしては、バイクは非常に良いアイテムだと改めて感じる次第です。そうしたなかでバイクを普及させていく上で、健全で安全な乗り物であり憧れの存在であり、そのような位置付けでバイクを理解していただきたいと切に思っています。
やはり憧れとしての存在感を高めるためには、自工会活動だけではなかなか浸透できません。メディアの皆さんのお力添えがあって初めて、国内の需要が盛り上がるのではと考えています。
さて、8/1〜3に鈴鹿8時間耐久ロードレースが鈴鹿で行われます。その昔は相当数の動員がありました。日本ではこれまでバイクがトレンドとして浮き沈みがありましたので、私自身はバイクを日本の文化にしていきたいと思っています。文化とは普遍的な価値観をお客さまに知っていただきながら、それをちゃんと後世に伝えていけるような状況。日本はそれをリーディング(先導者)の立場で世界を引っ張っていける国だと思います。
これからは短期的な思考にとらわれず、長期的な視点でバイクが日本に根付くことを皆さんと一緒にやっていきたいと思います。ぜひ引き続きお力添えをお願いします」
次に、メディアミーティングを開催した「宮ヶ瀬ヴィレッジ」のオーナー松原 徹氏よりご挨拶いただきました。
「宮ヶ瀬ヴィレッジは、コロナ禍の2021年夏のカフェオープンにはじまり、約2年かけてさまざまな施設を作り上げ、ツーリングの目的地からライダー向けの複合施設へと拡充し、営業させていただいております。また、自然派の宮ヶ瀬店と都会派の世田谷店(ユナイテッドカフェ)、それぞれのコミュニティを合わせて、関東圏をはじめ全国のライダーを巻き込んでいきたいと考えております。今後はユナイテッドカフェ主催のツーリングやキャンプイベントなども企画しており、バイクだけに留まらない、コミュニティやカルチャーを形成できればと思います。
今回は、日頃から二輪車業界を支え、盛り上げていただいている皆さまと過ごせたことを心より嬉しく思います。自由に語り合うことで、二輪車業界の活性化と全てのライダーへワクワクを届けられる、そんな関係であり、場となれれば幸いです」
最後は、設楽と江坂からの言葉でミーティングが締め括られました。
常務理事 江坂行弘
「本日は足元の悪いなか、お越しいただきありがとうございました。今回はいろいろなメディア関係者の方々と話をして、二輪車に対する熱い想いも受け取り、なかでもバイク駐車場問題への関心が高い方が多いと感じました。これから皆さんと一緒に二輪車の文化を高めていくためにも、駐車場問題は大事だと思いますので、地道にやっていきたいと思います。
今回、自然豊かな場所でのイベントということで、やはり緑とバイクは合うということも改めて思いました。バイクの良さは走りながら自然を五感で楽しめることだと思いますので、これからもバイクの楽しみを皆さんと一緒に発信して、安全で環境に優しく、楽しいバイクを作っていきたいと思います。これからも皆さんのご理解とご支援をいただきますよう、よろしくお願いいたします」
自工会 二輪車委員会 委員長 設楽元文
「『脳内活性化』するためには、こうしたバイクの側でコミュニケーションを取るのはいいなと改めて思いました。もちろんミーティングはインドアでやらなければならないときもありますが、自工会はこれからもアウトドアで、皆さんとコミュニケーションを取らせていただきながら、将来の発展について我々も情報提供しますし、皆さんもぜひ忌憚のないご意見をいただけたらと思います。
次回もまた機会を設けることになると思いますが、その際にはよろしくお願いします」
ともに二輪車文化を広げていこう
ライダーにふさわしく開放感あふれる会場で、二輪車の未来をより良いものにするための熱い議論が交わされたメディアミーティングは大いに盛り上がりました。自工会とメディア関係各所、ともに手を携えながらライダーの環境をより良いものとしていく取り組みが見つかったことでしょう。二輪車業界をさらに盛り上げる自工会の今後にご期待ください。
なお、当日は2025年8月19日(火)に開催されるイベント『8月19日はバイクの日 HAVE A BIKE DAY』のリリースが発表されました。
「8月19日はバイクの日 HAVE A BIKE DAY」概要
開催日時:2025年8月19日(火) 14:00~20:00
※雨天決行(荒天によりイベントが中止の場合は、特設WEBサイトならびに自工会公式X(旧Twitter)にてアナウンス予定)
開催場所:東京・秋葉原「AKIBA SQUARE(アキバ・スクエア)」
住所:東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原 UDX 2F8月19日はバイクの日 HAVE A BIKE DAY 公式サイト
https://bikeday.jama.or.jp/
バイクを楽しむ複合施設「宮ヶ瀬ヴィレッジ」
東京・世田谷区のライダーズカフェ「ユナイテッドカフェ」の姉妹店として2021年夏に「ユナイテッドカフェ宮ヶ瀬」としてオープン。そこから約2年をかけて広大な敷地内にバーベキューや宿泊設備、キャンプ場などさまざまな施設を作り上げ、“山あいのドライブイン”をコンセプトとする複合施設「宮ヶ瀬ヴィレッジ」となりました。バイクイベントやアートイベントも随時開催されており、ツーリングの目的地や立ち寄りスポットとしてライダーに親しまれています。
宮ヶ瀬ヴィレッジ
住所:〒243-0307 神奈川県愛川町半原2574
営業時間:[平日]11:00 - 22:00 [土日祝]8:00 - 22:00
定休日:火曜
電話番号:070-9022-3477
https://miyagase-village.com/
お問い合わせ先:8月19日はバイクの日 HAVE A BIKE DAY 公式サイト