【Pick Up】話題のウイスキー!チャールズ3世も訪問した8 Doors 蒸溜所とは?
イギリス本土の北端、ジョン・オ・グローツにある8 Doors 蒸溜所(エイトドアーズ蒸溜所)は、ケリー・キャンベルさんとデレク・キャンベルさん夫妻によって2022年に設立されました。今回はチャールズ3世の訪問でも話題となった8 Doors 蒸溜所をご紹介!
名前の由来
8 Doors(エイトドアーズ)の名前の由来は15世紀のオランダ人、ヤン・デ・グルートに関するエピソードが由来しています。ジョン・オ・グローツに移り住み、スコットランド本土とオークニー島を結ぶフェリー事業を運営していた彼には7人の息子たちがいました。その息子たちは、食事の際に席順を巡って争うことが多かったため、8つのドアと窓を持つ八角形の家を建て、全員が平等に座れるようにしました。このエピソードが地元で語り継がれ、蒸溜所の名前の由来となったそうです。
8ドアーズ蒸溜所
180年という長い間ウイスキー造りが行われていなかったこの地域に、ウイスキー造りの文化を復活させた8 Doors 蒸溜所。
全ての工程を手作業で行なっており、若い蒸溜所でありながら質の高いウイスキーづくりを行っている新進気鋭の蒸溜所です。蒸留チームを率いるのはジョン・ラムゼイさん。ウイスキー業界に40年以上携わる経験豊富のベテランで、過去には大手スピリッツ会社で17年間マスターブレンダーとして活躍し、様々なブランドを造ってきた経歴の持ち主です。
原材料にもこだわり、特に水の調達においては人里離れた自然豊かな立地という独自の利点を活かしています。ジョン・オ・グローツでは、「今日の雨は明日のウイスキー」と言い伝えられているほど上質な水が育まれ、8 Doors 蒸溜所では、敷地内に開けられた穴を利用し、地下60メートルから直接水を汲み上げ使用しています。
ツアーも開催しており、蒸溜所ツアーは3種類。20分のものから90分のものまで旅程に合わせたツアーに参加が可能です。絶景を望む心地の良いウイスキーラウンジも併設され、ウイスキーはもちろん、カクテルやコーヒー、ケーキなどを楽しむことができます。