【泣きたい】長野まで行って「名探偵コナンスタンプラリー」を終わらせたのに……やっちまった話
2025年4月から始まった『JR東日本 名探偵コナンスタンプラリー』に8歳の娘が気付いてしまったのは、ゴールデンウイークの真っただ中。以来、私は同僚の力も借りてせっせとスタンプ集めに勤(いそ)しんでいた。
その甲斐あってかJR東日本の27駅はコンプリート! やったぜ娘!! ……と喜んだのも束の間、私には最後の難関が残されていた。そう、劇場版名探偵コナン「隻眼の残像(フラッシュバック)」の舞台になってた「長野」である──。
・2つのゴール
ざっと概要を説明をしておくと『名探偵コナンスタンプラリー』には2つのゴールがあった。1つはJR東日本内の27駅を制覇することで「達成証」と「カード」がもらえる。こちらに関しては娘とすでに受け取り済みだ。
2つ目は「JR長野駅」のスタンプを加えたガチコンプで、景品はアクリルキーホルダー。最近「鬼滅の刃」にハマっている娘はそこまでコナンに興味がないハズなのに、アクリルキーホルダーがどうしても欲しいらしい。
「新幹線ならすぐ」「歩いても47時間(Google Mapで娘調べ)」などと必死にプレゼンされた私は、予算や時間を鑑みた結果「高速バス」を選択することに。わかりましたよ、押してくりゃいいんでしょ、押してくりゃ!
・長野へ
というわけで、スタンプラリーの終了も迫った6月中旬、私は夜行バスに揺られていた。週末は日程的に厳しく、仕事がある平日に長野からとんぼ返りする超強行日程である。
体力的にはもちろん疲れるし、当然ながら仕事にも支障はあるだろう。ただこれも全て愛する娘のため。コナンの登場人物はコナンしか知らないが、娘の喜ぶ顔が見られれば父はそれでいい。
やがて、うつらうつらしながら到着したJR長野駅で、ささっとスタンプをゲット。もしかしたら長野は初めてかも……というくらい縁のない街であるが、駅から山並みが見えてのどかなところだなぁ~。
しかしながら、長野の滞在時間は3時間ジャスト。感傷に浸っている暇はない。ネタを拾い、カフェで仕事をしたらそのまま東京へUターンだ。長野、今度はゆっくり来たいス。
・ウソだろ
で、帰京後は疲れ果てた体で何とかその日の仕事を済ませ、娘にスタンプラリーの台紙を渡す。「お父ちゃんありがとう!」の一言で、父は全てが報われました。良いってことよ。世界一愛してるぞ、我が娘。
ところが……。
翌日、娘から予期せぬ一言が発せられた。それはまさに青天の霹靂。えぇぇ……そんなことあんの?
娘「もうアクリルキーホルダーは終わっちゃったって」
・終わってた
マジ……かよ。景品の数に限りがあることは知っていたが、27駅コンプの時点では余裕だったため完全に油断していた。まさかハードルが超高い「アクリルキーホルダー」が先に無くなるとは……ぐぬぬ。
一方で娘は特に泣きわめく等は無く、意外と淡々としていた。「お父ちゃんは頑張ってくれたからいいよ」と謎に慰められたが……うーむ。なんか、とりあえず……す、すみませんでした……。
ご覧のように娘と私の『JR東日本 名探偵コナンスタンプラリー』は、コンプしたけど心残りもありつつ幕を閉じた。「今度から景品をマメにチェックしよう」と心に固く刻んだ次第である。
・懇願
最後に「劇場版 名探偵コナン」の関係者ご一同様に私からのお願いをしてこの記事を終わりにしたい。本作の舞台は長野だったとのことであるが、
次回作はどうか新宿でお願いします。
──完──
参考リンク:JR東日本 名探偵コナンスタンプラリー
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.