鷹の勝ち頭・有原航平、5年ぶり最多勝への挑戦 鷲のドラ1ルーキー・古謝樹と2度目の投げ合い
勝てば伊藤大海に並ぶ14勝目
10月に入り、レギュラーシーズンもいよいよゴールが目前に迫ってきた。両リーグの優勝チームも決まり、最後の注目は個人のタイトル争い。その意味で3日の試合が“大一番”となるのが、ソフトバンクの有原航平だ。
今季はここまで25試合の登板で13勝7敗、防御率2.36という成績。安定した投球でチームの勝ち頭として君臨し、4年ぶりのリーグ優勝にも大きく貢献した。
そんな有原にかかるのが、自身5年ぶりとなる最多勝のタイトルだ。一時は首位を快走していたが、ライバルの日本ハム・伊藤大海が直近5戦5勝の猛チャージで14勝に到達。有原も前回登板の9月26日・西武戦では8回1失点の好投で14勝目の権利を手にした状態でマウンドを降りたものの、最終回に守護神ロベルト・オスナがまさかの逆転を許したため白星が消滅。伊藤と1勝差がついてしまった。
逆転での単独タイトルは日程を考えると現実的ではないが、並ぶことができれば最多勝獲得の芽は出てくるだけに、有原にとっては大きな一戦となる。2週間後のクライマックスシリーズに向けて弾みをつけるためにも、良い結果でレギュラーシーズンを締めくくりたい。
1カ月ぶりの白星へ
対する楽天はドラフト1位ルーキーの古謝樹が今季15試合目の先発マウンドに向かう。
湘南学院高から桐蔭横浜大を経て、昨秋のドラフト1位で楽天に入団した左腕。今季はここまで5勝7敗、防御率4.31という成績となっている。
8月25日・西武戦を最後に勝ち星から遠ざかっており、近4戦0勝2敗。最後の最後でトンネルを抜け出し、来季の飛躍につなげることができるか。こちらも重要な一戦となる。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
ヤクルト・高橋奎二-広島・床田寛樹(神宮)
DeNA・-阪神・(神宮)
【パ・リーグ】
ロッテ・カイケル-日本ハム・達孝太(ZOZOマリン)
【関連記事】
・2024年の沢村賞は誰だ?7項目の選考基準データ比較から浮上した有力候補は
・362日ぶり登板も楽天・田中将大の復活遠く…データで判明した「5回93球」の原因
・なぜセ・リーグは盗塁が少ないのか?阪神・近本光司が残り5試合で5盗塁以下なら最少記録更新
記事:SPAIA編集部