第46回「すごい!さすが!すばらしい!」
「私たちの未来は、私たちで作る!」
あなたの「困りごと」、「モヤモヤ」、「お悩み」、もしくは、「変えていきたい社会の課題」などを通して、みんなで一緒に「これから」を考えていく番組。
今回もリスナーの方から寄せられたメッセージに3人でこたえました。
私が悩んでいることは、友達と3人で話しているときにうまく会話に入れないことです。
友達2人が私をハブってるわけではなくて、むしろ私が会話に入れない時も話しかけてくれるのですが、自分のコミュニケーション能力が足りないし、話しても「もし反応してもらえなかったら」と思うと怖くて会話に入れません。
どうすれば、会話できるようになるでしょうか。
小泉:まだ中学1年生だもんね、悩んでしまうかも。私も、本当に親しい友達とかと3、4人で集まるんですけど、みんなすごい喋ってて、私はほとんど喋ってなくて。
大石:えー!
小泉:でも、そういうキャラクターだからって、みんな気にしてないです。
大石:いいポジション取りましたね!
上村:ふふふ。笑
小泉:そうですね!前に友達と集まったときに、記録になるかなと思って動画を回してたんですけど、私の声はほとんど入ってなかったです。笑
上村:でも、それできょんさん自身も居心地はいいんですもんね?
小泉:そうですね。仕事場だと、無理して喋ってること、そういうキャラクターにしてた方が気持ちよく時間が進む感覚があるけど、本当に親しい人とか家族だと、子どもの時のまま無口な感じ。でも、さえちゃんもそうだって言ってたよね。
上村:うーん、そうなんですよね。なんでしょうね、小学生の時って3、4人グループだったり、変化があるじゃないですか。3人のとき、他の2人が話している時に「あ、私今一人だ」って思った記憶があるんですよね。でも、時が経つにつれて全然気にならなくなってきたなって。
小泉:うん。
上村:今だったら、一人でもなんでも大丈夫です。3人がいて誰か2人が話していても、きょんさんみたいに聞く時は聞いて、入りたい時は入って。気にならなくなってくるとは思うんですけどね。
小泉:でも10代とかだったら、学校が大きな世界だから気になっちゃうかもね。でも、彼女もそのお友達といる時につまらないわけじゃないんでしょうね。
上村:そうだと思います。
小泉:話しかけてくれるっていうのも。
上村:全然気にしなくていいんだよ、って言ってあげたいですね。
大石:無理に合わせて空回りしている感じよりもよっぽど、聞くポジションでいるのもありですよね。
小泉:聞いてくれる、って案外嬉しかったりするから。笑ってくれる、とか。そういうキャラクターでいいんじゃないかなって思うけどね。
上村:リアクションを磨く、とかね。
小泉:そうだね。10回に1回、面白いこと言えたりするとすごくいいけどね。ふふふふふ。笑
上村:(笑)
小泉:この間も「褒める」っていう話になったけど、そういうのが流行ってるというか、「褒めてくれるおじさん」のInstagramとかがあって。「今日は〇〇で褒めます」みたいなプラカードを持ってて、会うと褒めてくれるっていうのがあったり。えいちゃんも何か見かけたんでしょ?
大石:そうそう。渋谷で「ベタ褒めシャワールーム」っていうのを見て。
小泉:わーっと褒めてくれるんでしょ?
大石:そこに入ると泣いちゃうみたいですよ。褒めてくれる人が一人いたら、それが親身に褒めてくれたら、嬉しかったりしますよね。「褒めポジション」ってあるかもしれない。
小泉:そうね!それ、意外といいかもね。
大石:面白いことを言おうと思うと大変だけど、褒めることなら。
小泉:いいかもね。「かわいいね」とかでも嬉しいし、「これ綺麗だね」とか「優しいね」とか。それだけでも、嬉しいからね。
上村:一般社団法人「日本ほめる達人協会」も褒めることを提案しています。
小泉:そんなところがあるの!?
上村:あらゆるものから価値を見つけ出す、褒める達人を育成することを目的として設立された団体だそうです。褒めることについて、単なるお世辞ではなく、目の前の人や商品やサービス、出来事に独自の視点で価値を見い出して伝えることだと捉えているそうです。
基本メソッドが「3S」と呼ばれるもの。
①すごい
②さすが
③すばらしい
これらの言葉を積極的に使うことで、相手とのコミュニケーションが円滑になり、さらに、褒めることで自分自身の心も整えていく、と呼びかけています。
小泉:なるほど~。
上村:あと、質問力を鍛えるといいのかな、と私は思います!
小泉:そうね。
上村:会話についていけなくても、「それってなに?」とか、そうすると答えてもらえますし、会話が深掘りされていくので。「苦手だな」と思ったら質問力を鍛えるのも、私はおすすめしたいと思います。
大石:ニュースキャスターだね!
小泉:ね!彼女(投稿してくれた方)は中学1年生だけど、大人の方でも会話が苦手っていう人がいるのかもしれないですよね。
大石:たしかに。
小泉:「カクテルパーティ効果」っていうのがちょっと気になりますね。
上村:心理学用語で、1950年代にイギリスで提唱されました。カクテルパーティのように人が多くてザワザワした環境でも、自分に関係のある言葉や興味のある言葉はキャッチできるという脳の仕組みです。
小泉:あー、わかる。
上村:たとえば、名前を呼ぶ。「〇〇さんってこの映画観たことある?」と相手の名前を入れる。相手の興味のある話をする、あとは感情を込めて話す。「面白いねー」ではなく「めちゃめちゃ面白いね!」とリアクションするといい、ということです。コミュニケーションが苦手な人でも、「カクテルパーティ効果」を意識するだけで話しかけやすくなるとも言われています。
小泉:なるほど。
上村:なので、人の反応が欲しかったら、相手のことを考えてこのようなことを意識するとよさそう、ということですかね。
大石:特に「相手の興味のある話」のところとかは、推しの話題とか…きょんさんどうですか?
小泉:これ、耳に入ってくるし、推しが被ったりするとすごく速く仲良くなれますね。
私、猫がすごく好きじゃないですか。だから、猫のプリントがついているTシャツの人とかには話しかけちゃう。「あ、猫ちゃんですね~」「飼ってるんですか?」って、自然に、上手に話が進んでいく。だから、話しかけられたいけど話すのがそんなに得意じゃない人は、好きなものとかをわかりやすくアピールするのもいいかもしれないですね。
大石:ビジネスマン、困ってる人多いと思いますよ。異業種交流会に行った時のボッチ感たるや…
小泉:あと、例えばいつもネクタイがピンクだったら「ピンク好きなんですか?」とか、そういうきっかけを自分から作っていくって、できますよね。
大石:たしかに。できることいっぱいあるかもしれない。
会食恐怖症の方を対象にした交流の場
関東、関西で開催「食べなくてもいいカフェ」
お悩みから視点を広げて、こんな話題も紹介しました。
上村:今回ご紹介するのは、会食恐怖症の方々を対象にしたイベント「食べなくてもいいカフェ」。関東と関西、それぞれで月に1回か2回不定期に開催しています。口コミを中心に広がって、ほとんどの回が事前予約で満席になっています。
そもそも、会食恐怖症とは…人前で食事をする際に強い不安や緊張を感じる症状のこと。
学校の給食や職場のランチタイムなど、誰かと一緒に食事をすると動悸がしたり、めまいがしたり。その理由は様々です。
*子どものころに「食べるのが遅いね」と揶揄われた経験がある
*食事中の他人の視線が気になる
*食べ残しをすることへのプレッシャーが大きい
*グラスを持つ手が震えてしまうのを人に見られたくない
…このような悩みを持つ方々が、同じ悩みを抱えている方同士で交流できる場所として生まれたのが「食べなくてもいいカフェ」。
飲食はセルフサービスで提供されるものの、食べることは強制されません。途中で出入りするのも自由です。発起人の一般社団法人・日本会食恐怖症克服支援協会、代表の山口健太さんにお話を伺いました。
生きていく上で、誰かと食事をするって切り離せなくて。
たとえば、新しい環境で歓迎会をしたり、結婚する時に両親に挨拶をして一緒にご飯を食べる、結婚式では披露宴でコース料理が出てきたり。生活の節々で、食事って、絶対ついてくるんですよね。なかなか避けられない場面も出てくる中で、「どうやって乗り切ろうかな」といった不安を抱えているので。
食べたくないわけではなくて。頑張って食べようとは思っているんだけど、それがプレッシャーになってしまって、身体症状が出て食べられなくなっちゃうというイメージなんですよね。
私自身も、食べられない経験をした身なので。色々な克服や治療の方法があるんです。カウンセリングを受けたり、クリニックに行って薬をもらう人もいます。その中で、やっぱり安心できる場で食事をする。そういった経験を増やしていくことで、一歩行動できたという自信にはなったり。そういう場所を作れたら、みなさんにとってもいいかなと思って始めました。
食べないことで「怒られるんじゃないか」「責められるんじゃないか」と思っている人もいるし、過去にそういう経験をしたから食べることが苦手になった人も多いので。そんな中で、みんな、その辛さや不安感を共有できる人だったら、安心して過ごせることにつながってくるんですよね。
小泉:「会食恐怖症」っていう言葉は初めて聞いたけど、たしかに、そういう方っているかもね。
大石:ね。
小泉:たとえば、すごくゆっくり食べるのが好きなのに「はやく食べなさい」って毎日言われて萎縮しちゃう、とか。「もっと食べなさい」とか。
大石:あるかもね。
小泉:人それぞれ、体が違うじゃない。だから、そういうので苦しくなっちゃった人ってたしかにいるかも、って思った。そういう人が自分のペースで、そういう場所に行けて、食べなくてもいいっていう中で「ちょっと食べてみようかな」ってちょっと食べられた成功体験が増えていけば克服できるかもしれないなと思って。とても素敵なイベントだなと思いました。
上村:働いているスタッフさん達も、みなさん会食恐怖症の経験者や理解者ばかりだということです。「食べなくてもいいカフェ関東」の店長さんはりょうたさん、20代。りょうたさんご自身も子どもの時から食べるスピードが遅くてそれを指摘されることが多く、食事への苦手意識が強くあったと。
「はっきりと会食恐怖症を発症したと感じたのは異性との食事の失敗経験と、大学受験のストレスが重なったこと。今までは会食恐怖症と向き合えておらず、会食を避け続けて治そうとも思えていませんでした。しかし、最近では当事者の方と悩みを共有できたことが励みになり、少しずつ会食の練習ができている」ということです。
大石:僕も、子どもと接する時、上司・部下の関係で接する時とかに「もっとはやく食べようよ」とかをあんまり言っちゃうと、食べること自体がね…
上村:今はないと思いますけど、中学の部活の時に、合宿で「全部食べ切らないと部屋に戻っちゃダメ」とかありました。
小泉:給食とかもそうじゃない?
上村:そうでした。
小泉:私も、子どもの時とか食が細い方だったんですね。全部食べられなかったり、どうしても苦手なものがあって、「食べるまで片付けないわよ」って先生に言われて、放課後までずっと机の上に。こっちはこっちで頑固なものですから、絶対食べなかったんですよ。笑
でも、そういうことってあるし。あと今思い出したのは、私より一つ年下のいとこが子どもの頃、ご飯を食べると必ずお腹が痛くなっちゃうの。それでご飯を食べるのをすごく嫌がってたの。そういう人もいるかもしれないって思うと、集まれる場所があって、自分の体験を理解してくれる人がいることだったり。私たちだって、今日初めて「会食恐怖症」っていう言葉を知ったけど、多くの人が知ると、また理解者が増えていくっていうことで、取り上げられてよかったなと思います。
(TBSラジオ『サステバ』より抜粋)