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すた丼の聖なる一杯「極み肉玉ツリーすた丼」実食 一口ごとの多幸感がヤバッ!

おたくま経済新聞

すた丼のクリスマス限定メニュー「極み肉玉ツリーすた丼」

 全国の「伝説のすた丼屋」「名物すた丼の店」店舗にて、クリスマス特別メニュー「極み肉玉ツリーすた丼」が12月25日まで期間限定販売中。

 茶碗約3杯分の大盛りご飯に「すたみな焼き」や牛バラローストビーフ、メンチカツ、味玉などを豪快に盛り付けたメニューでクリスマスを彩ります。お腹が満ちればクリぼっちも寂しくない……!? 都内の販売店舗で実食してきました。

【赤・緑・白のクリスマスカラーに彩られた「極み肉玉ツリーすた丼」】

 「極み肉玉ツリーすた丼」は、茶碗約3杯分の大盛りご飯に、並盛の約1.5倍の「すたみな焼き」と「すたみな唐揚げ」3個、牛バラのローストビーフ、「すたみなメンチカツ」を乗せ、雪に見立てたタルタルソースでまとめた丼。キムチと青ねぎでクリスマスカラーを表現し、星型の人参でクリスマスツリーを表現しています。

 さらに今回は開催8年目を記念して味玉がプラスされ、合計8種類もの具材が丼に。価格は店内・テイクアウトが税込1990円、デリバリーが税込2490円と、デカ盛りメニューとしては異例のリーズナブルさも話題になっています。

 「極み肉玉ツリーすた丼」は、全国の「伝説のすた丼屋」「名物すた丼の店」にて、12月2日から25日までの期間限定で提供。なお、談合坂SA(下り線)店、清水PA店、多賀SA(下り線)店、東大和店、Pasar蓮田店、イオンモール沖縄ライカム店では販売がありません。

■ 8種類の具材が隙間なく積み上げられた、高さ30cmほどの「肉のクリスマスツリー」

 全国の店舗で販売、ということで記者も自宅最寄りの店舗へ向かうも、駅から近いところはことごとく売り切れという状況。さすがは大人気メニューです。何店舗か巡った末、JR秋葉原駅からやや離れた場所にある「秋葉原店」でようやく巡り合うことができました。

 注文してから10分ほどで「極み肉玉ツリーすた丼」が到着しました。具だくさん、という言葉では表現しきれないほどのデカ盛り丼に味噌汁、生玉子がついて、店内では1990円。本当にこの価格で収益的に大丈夫なんでしょうか。サービスが過ぎる……!

 大盛りご飯の上へ大胆に盛り付けられた8種類の具材たちは、食べる前からお腹がいっぱいになるほどのボリューム。崩れないよう慎重に組み上げられながら、赤・緑・白のクリスマスカラーを見事に表現しているところに涙ぐましい努力を感じます。

 卓上にある七味の小瓶を取り出して高さを計測すると、2.5個分といったところ。30cmくらいはあるでしょうか。「すたみな焼き」や牛バラローストビーフ、メンチカツといった茶色いメニューたちがだんだん太い幹のように見えて、たっぷり盛り付けられた白いタルタルソースが降り積もる雪のように見えてきました。まさに肉のクリスマスツリー。お箸で崩してしまうのがもったいなくも感じますが、心していただきます。

■ 脅威のボリュームながらもスルスル食べられる! メリハリに富んだ

 まずは頂点に輝く人参から。クリスマスツリーらしく星型に切られ、大きな味玉とともに爪楊枝に刺さっています。人参そのものは特に茹でられてはおらず、かじるとザクッと生の食感。美味しいですがちょっと驚きます。味玉は特大サイズで、黄身までタレの味がしっかり。ご飯が欲しくなりますが、そこまでには超えなければいけない山がたくさんです。

 人参と味玉の裏には、これまた大きなメンチカツ。勢いよくかぶりつきたいところですが、丼の背面全体を支えるように差し込まれているため、うかつに引き抜くとツリー倒壊の危険性が。ここはいったん愛でながら、他の具材を食べ進めることにします。

 丼いっぱいに広がるタルタルソースは「絶景!」のひとこと。酸味が利いて軽い食べ口になっており、青ねぎのシャキシャキした食感もあいまって、雪をかき分けるように楽しく食べ進めることができます。

 ソースに絡まる「すたみな焼き」は、甘じょっぱくてプリプリとした食感が最高です。その脇にあるキムチが絡むと、さらにパンチの効いた味に。これだけでもすでに丼一杯分の食べごたえはありますが、まだまだ具材があると思うとテンションが上がります。

 タルタルソースを抜けた先には、牛バラローストビーフ! 牛肉の力強い旨味と脂のバランスが絶妙で、軽やかな食感でありつつ満足感はバッチリ。お箸でホロホロにほどける柔らかさもGOODです。

 ガッツリ系の具材もまだまだ控えています。そこから視線を落とすと肉肉しい「すたみな唐揚げ」3個が出現! 竜田揚げ風のサクサクした衣をかじると、ジュワッと肉汁がやってきます。

 さらにその脇には、特大サイズの味玉がまたしても半分ずつ。お箸を動かすごとに1つずつプレゼントを発掘しているようで、なんともいえない多幸感です。大人になって、こんな子ども時代のようなワクワクを感じられるなんて……。

 5合目まで食べ進んだところで、ようやくご飯が顔を現しました。きっちり具材と分けて、純白の雪原のような姿と味を楽しむのも良さそうですし、実際にいただくときには混ぜ混ぜしてもよさそうですね。

 丼には大判サイズのたくあんも添えられていて、カロリーに染まった舌をリセットできます。ボリュームがありながら、味にきちんとメリハリがつけられていて、飽きずに最後まで楽しめるように工夫されていると感じました。

 そしていよいよ、大ボスともいえる「すたみなメンチカツ」。シンプルな見た目とは裏腹に、しっかりニンニクが利いてパンチのある食べごたえ。再び口の中いっぱいに肉の風味が広がります。後の方に取っておいてよかった……!

 最後は小鉢に付け合わせの生玉子を投入して、いっきにかきこみます。それぞれの個性を玉子のまろやかな味が包みこんで、それぞれ一つ一つ味わっていたときとは違った、まとまりのある美味しさがあります。この時点で大分お腹いっぱいになっていてもスルスル入っていく不思議。

 丼に向かい、夢中で楽しむこと20分ほど。丼の底に残った米粒もキラキラと輝いていて、うっとりとイルミネーションを見つけるような表情で食べ終えることができました。

 あらためて、このボリュームで1990円はスゴい。愛と呼ばずしてなんと呼びましょう。丼を抱える間は「クリぼっち」なんて言葉はかけらも思い浮かびません。お腹が満ちれば幸せいっぱい。すた丼からのクリスマスプレゼントをぜひぜひ満喫してみては。

<参考・引用>
株式会社アントワークス 2024年11月29日発表

(天谷窓大)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 天谷窓大 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024121003.html

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