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<叱らない義姉>イイ関係だったけど……食事会での義姉の振る舞い「エ~、ガッカリ!」【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

私の名前はカンナ、26歳です。現在、都心で同い年の夫・シンゴと3歳になる長男のヒナタと3人暮らしをしています。シンゴには3歳年上の姉・スミレさんがいます。たまに会う程度なのですが、出産前から一緒に買い物に行くなど良い関係を築いていました。出産後も、1年早く子ども・ソウタ君(4歳)を授かった義姉に先輩ママとして相談に乗ってもらったり、仲良くしていたのですが、最近どうも子育てに対する価値観が合わなくなってきていて……。

テーブルで遊び始めたソウタくんを特に叱ることもなくスルーした義姉。それなりにうるさいし、周りのお客さんの迷惑にもなっているように見えるのですが、義姉は気にならないのでしょうか。その様子に私が驚いていると、ソウタくんの真似をしてヒナタもスプーンで机を叩き始めます。急いで私はそのスプーンを取り上げます。

まだ小さいから言っても無駄と言う人もいますが、私は子どもには小さい頃からマナーを教えたいと考えています。今すぐにわからなくても伝えていれば、そのうちわかるようになる。そう思っているのです。そこでヒナタには「ダメだよ」と言って聞かせたのです。

私はしつけに厳しい家庭で育ちました。食事中のマナーはもちろんのこと、公共の場での振る舞いなどについても厳しく教えられてきました。だからどうしても義姉の行動が納得できなかったのです。義姉はバリバリに仕事をこなすタイプで、とてもオシャレで洗練された雰囲気。それにしっかりしていて、私にとっては憧れの存在です。それなのに、子どものしつけへの考え方がこうも合わないなんて……。いつもすてきな義姉の姿に憧れていただけに、今日の姿を思い出すだけでなんだかガッカリしてしまいます。

自分が厳しく育てられてきたこともあり、やはりどうしても私はヒナタのしつけに関して今のうちからしっかりとしておきたいです。憧れの存在だった義姉ですが、このまま会っていたら子育てへの感覚の違いばかりが気になってしまい、会うことを素直に楽しめそうにありません。それに今はまだ幼いから大丈夫ですが、このまま成長すればヒナタに「何で自分ばかりが叱られるの?」なんて言われることにもなるでしょう。そうなってしまう前に距離を置くべきかと悩んでいます。

しつけは大事!でも夫からの指摘で……「食卓が暗いときがある」え!?

ヒナタが何でもソウタくんの真似をしたがること。でもソウタくんは注意されないこと。それによって変なことを覚えられたりしても困るし、ヒナタばかりが怒られたりするのもちょっと違うのかなと迷ってしまうことなどを夫に話しました。夫も私が以前から「ヒナタのしつけは幼いときからしっかりしたい」って言ってたことを知っているので、気持ちをよくわかってくれたように思います。

「しつけって家ごとに違って、ひとつのやり方だけが正解とも限らない」そう言い出した夫。私はその真意をもっと聞いてみたいと思いました。

「任せてばかりだからあまり言えないけれど」と前置きをしたうえで、夫は率直に私に意見をしてくれました。まさか夫が私の子育てをそんな風に感じることがあったなんて、私は初めて知ったのです。ヒナタに注意ばかりしていたつもりはありませんでしたが、客観的に見ると、そういう振る舞いをしていたのでしょう。ヒナタのために……マナーなんだから……そんな思いが、いつしか食卓の雰囲気を壊していたのかもしれません。耳の痛い話ですが。

夫や義姉と私の育ってきた環境が大きく違うのは、前々から気付いていました。しかし、子どものしつけを考えるようになるまで、その違いがこんなにも影響するなんて考えもしていなかったのです。それに夫が私のしつけのやり方に息苦しさを感じることがあるのも初めて知りました。たしかに夫の言うとおり、私が義姉に思うところがあったように、もしかしたら義姉も私の姿を見て考えるところがあったのかもしれません。義姉には義姉なりの価値観があって、すべてを不正解と考えるのは間違っていました。ただ、そうは言ってもどうしても私の子育てとは相容れず、とはいえ義姉のこと自体は好きで……夫の意見を聞いたことで、私の気持ちは迷子になってしまいました。

ダイスキな義姉。会うのはやめる?関係を続ける?今後の付き合い方……

夫と話したことで、たしかに重視するものによって正解は違ってくる、そう反省する部分もありました。でも、やはり義姉の行動に共感はできません。ただ「頼れるお姉さん」という言葉がぴったりの義姉、しつけへの考えが違うだけで距離を置いていいものなのか夫の助言もあり悩みはじめました。

たしかに、しつけにおいては価値観が合わなかったけれど、義姉のことは大好きだったしな。子どものことだけで疎遠にするのはもったいないことなのかも……。つい白黒つけがちなところがあるのは、私の改善すべきところでもあるのかもしれません。

義姉の言動、そして夫の言葉を思い出しながら、私はよく考えてみました。本当にこのまま会うのをやめていいのか、疎遠になってしまってもいいのか。だけど、子育てに関する価値観の違いはどうしたらいい? 気にしないでいられるの? 考えるほどにだんだんわからなくなっていきました。

それからしばらくして、私は義姉にメッセージを送ることにしたのです。私はこれまで義姉と会うのを楽しみにしていた……それも事実なのです。

育ってきた環境や、そこから築かれた価値観は人それぞれ違います。何が正解で何が不正解といった決まりはありません。それなのに私は、一部が合わないだけでその人のすべてを否定し、大切な関係まで断ち切ってしまうところでした。今回の出来事を通じ、相手を多面的に捉える大切さを学びました。シンプルではありますが、この部分は合わないけれどこの部分は合う……そう考えるだけで距離を置く必要がなくなることもあります。これからは悩んだときにはひと呼吸置き、「白か黒かでどうしても片付けなければいけないことなのか?」を考えてから答えを出すようにしたいと思います。


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