県高校駅伝競走大会 男子 オーバーペースに細心の注意を払いトップ独走 大分東明が14連覇 【大分県】
男子第75回大分県高校駅伝競走大会
10月27日 国東市国東町駅伝コース
7区間 42.195km
1位 大分東明 2時間10分10秒
高温多湿のレースとなった男子第75回大分県高校駅伝競走大会。14年連続23回目の優勝となった大分東明は、「目標タイムを目指すとトラブルの要因となる。今日は都大路(全国高校駅伝競走大会)の出場権獲得を目指そう」(奥村隆太監督)と結果にこだわったことが奏功した。熱中症、脱水症による途中棄権を避けるため、オーバーペースにならないことに細心の注意を払った。
全体的に消極的なレースになったが、確実にタスキをつなげば優勝できる確信はあった。昨年に比べ強度の高い練習ができる選手が増え、全体のレベルが一気に上がった。奥村監督は「登録メンバーに選ばれた10人は、誰がどの区間を走っても遜色ない」と言い切る。
1区で流れをつくった清田知希
1区(10km)の清田知希(3年)は、「全体の流れをつくる大事な区間。暑さでペースは落ちたが、トップでタスキを渡すことだけを考えた」と序盤から先頭の座を守った。2区以降も一度もトップの座を渡すことなく、2位とは6分近く差をつけてゴール。7区間中6区間で区間賞を獲得し、圧勝した。
清田とともに昨年の都大路を走った宿利浩睴(同)は、「今日のレースは力を抑えた走りになったが、最低限の目標としていた優勝することができて良かった。ただ、僕たちの走りはこんなものじゃない。(3週間後の)九州駅伝では攻めた走りをしたい」とリミッターを外し、自己ベスト更新を狙う。キャプテンの岩尾春(同)は「今日は内容より結果、勝つことに徹した。今年はずば抜けた選手はいないが、自分の役割を理解して走れる選手ばかり。都大路までにメンバー全員が(5000mを)14分台で走れるようにしたい」と具体的な目標数値を掲げ、レベルアップを誓った。
一度もトップの座を渡すことなくゴールした
(柚野真也)