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離乳食の味付けで失敗…。赤ちゃんだっておいしい料理が好き!?

たまひよONLINE

8才と3才の男の子と夫の4人で暮らす、妊娠中のフリーライター“MAKO”です。長男は味覚が優れているのか、味にはとても敏感。私が「これなら気づくまい」と、ハンバーグなどに長男の苦手なものを練り込むと即座に気づき、食べるのをやめてしまいます。今思えばその敏感さは、離乳食を始めた当時も同じでした。長男のその能力のおかげで、私は離乳食にはとても苦労しました。

君の好物は何? スタートからつまずいた離乳食


長男が生まれたときは、嬉しさと興奮とが入り混じり、私は何ごとにも気合を入れて臨みました。離乳食もそのひとつ。前歯が生え、よだれが出始めた5ヶ月頃、「待ってました!」とばかりに離乳食をスタートしました。

初日は、10倍粥をびっくりした顔で食べた長男。しかし、翌日以降は全く食べてくれなくなってしまいました。育児サークルで出会ったママ友に「うちの子はジャガイモをよく食べるよ」と聞いて、いろいろな野菜を試したけれど、一口食べては顔を背けてしまい、お気に入りは一向に見つかりませんでした。

その後、申請していた保育所が内定。離乳食を進めるようにと指導がありましたが、その頃の私はすっかり諦めモードに。アレルギー対策のために指定の食材は試しましたが、長男は興味なし。栄養のメインは母乳でした。

母の心配をよそに、保育所では食欲旺盛!?


保育所ではミルクを与えるようお願いしていましたが、ある日先生から「哺乳瓶が苦手のようで、コップで麦茶を飲ませている」との報告を受けました。家では母乳がメインなので、ミルクを飲まないと栄養面が心配です。先生にそのことを話すと「保育所ではしっかりごはんを食べていますよ」と言われました。

気合を入れなおし、離乳食に再トライしてみましたが、やっぱり食べません。保育所では食べるのに、なぜ家では食べないのだろう…? その疑問は、初めての参観日に解けました。

給食の野菜は1.5cm角くらいにカットされ、試しに食べてみると、柔らかくてすごくおいしい…。私が思っていたよりも、味が濃く調理されていたことにびっくりしました。

作ることに集中しすぎて忘れていた「食事の楽しさ」


離乳食の本にあった「薄味に慣れさせる」「出汁の味だけでも十分」「3歳までに味覚が決まる」などをかたくなに守りすぎていた私。

本当は食事の楽しさを教えてあげるべきだったのに、自分の理想を押し付けてしまったんだな、と反省しました。その日から本は封印。大人の食事を取り分けて、少し薄味を目指して作ることにしました。

相変わらず息子は食べムラがありましたが、ジャガイモやキャベツなどは食べるようになり、好みがわかっただけでも大進歩! 先生からも「給食をしっかり食べているから、家では頑張りすぎなくても大丈夫」と言っていただき、気が楽になりました。

味覚に敏感…それともただのわがまま??


長男は、8歳になった今でも食べムラがあります。小学校に入る前、「給食を残すと怒る先生もいるんだよ~」と、脅してみましたが、苦手な食材を克服できないまま入学式を迎えました。

とにかく味覚に敏感で、嫌いなものを細かく切って料理に混ぜると、「これ、大根入れたでしょ」などと見破る長男。味だけでなく、食感や見た目でNGという食材もあります。

そんな長男に、夫や祖父母は「もうちょっと頑張ったら?」と食べさせようとします。でも頑固な長男は拒否! 子どもは口の中が敏感だと、どこかで聞いたことがあります。成長とともに食べられるようになるだろうと、私は気楽に構えています。

周りの子たちはたくさん食べているのに、なぜうちの子だけ…? 私は一生懸命作っているのに、なかなか食べてくれなくて、心配したりガッカリしたり、時にはイライラして叱ってしまったりした日もありました。その原因は単純でした。離乳食がおいしくなかったのです。食べることの楽しさを教えてあげていませんでした。保育所で食べた離乳食のおいしさは、衝撃でした。これからも、家族で楽しく食事をしたいものです。

[MAKO*プロフィール]
8歳の長男と3歳の次男、料理人の夫と暮らすフリーライター“MAKO”です。刺繍とミシンが趣味。着なくなった服でマスクや巾着などを作っていたら、夫のお気に入りのシャツまでカットしてしまい、怒られました。現在三人目を妊娠中。

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。

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