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家を建てたい人必見!ハウスメーカー・工務店・設計事務所の違いと選び方をプロが解説

リブタイムズ

家を建てたい人必見!ハウスメーカー・工務店・設計事務所の違いと選び方をプロが解説

家を建てるなら、ハウスメーカーか工務店か設計事務所か…どこにお願いすればいいの?と迷う方も多いのでは。この記事では、注文住宅の相談窓口グループ「住まいの円むすび」の岩本さんと今村さんにインタビュー!住宅会社の選定方法について、プロの目線から語っていただきました。

お話を伺った方

岩本 光央(いわもと あきお)さん

注文住宅の相談窓口グループ・住まいの円むすび カリーノ菊陽店 副店長

【資格】2級ファイナンシャルプランニング技能士、住宅FPマスター、相続診断士

キッズマネーステーション認定講師

今村 いずみ(いまむら いずみ)さん

注文住宅の相談窓口・住まいの円むすび 部長

【資格】2級ファイナンシャルプランニング技能士、貸金業務取扱主任者

ハウスメーカー・工務店・設計事務所それぞれの違いは?

家を建てる際に大切になる住宅会社選び。ハウスメーカーや工務店、設計事務所などいろいろな会社があり、どこにすればよいか分からないですよね。3者それぞれにどのような違いがあるのでしょうか。

3者の違いはコストのかかり方と保証

ーハウスメーカー・工務店・設計事務所でそれぞれの違いは何ですか?

以前は、ハウスメーカーのほうが品質が良く、工務店・設計事務所のほうが小回りは利くなどのイメージがありました。現在はこの部分で3者の差が生じることは少なくなりましたが、あえて特徴をあげるなら、省エネ性などの性能面と保証の範囲などはハウスメーカーが充実していると感じます。

工務店に関しては造作家具や机の高さなどは数センチ単位の希望にもこたえてくれるなど、こだわりの部分がある方はおすすめです。

また設計事務所は、特殊な間取りや土地の形などの要望に応えやすいという特徴があると思います。

ーハウスメーカーのほうが工務店より高いというイメージがありますが。

莫大な宣伝広告費分が建築費用に含まれることもあるため工務店よりも高いと思われがちですが、一概には言えません。木材を一斉注文して材料費にかかるコストを抑えられることは、メーカーの利点でもあるからです。また、高性能住宅の光熱費や修繕費などのランニングコストまでを加味した総額をみてみると、さほど変わらないという場合もあります。

ー建築事例やモデルハウスの有無で何か違いはありますか?

最近では工務店や設計事務所も、質の高いホームページなどを通して建築事例を紹介しています。誰もが簡単に情報を発信できる時代だからこそ、三者三様のアプローチの仕方があるのです。

モデルハウスの有無についても、モデルハウスがあるから優れているとは限りません。モデルハウスを見て具体的にイメージをもつことは可能ですが、実際に建てる家はモデルハウス通りにはならないですよね。モデルハウスや建築事例の多さから住宅会社を決めるのではなく、あくまでこれらは判断材料のひとつとして考えましょう。

大きな違いがなくなった理由

ーなぜ3者で大きな違いが少なくなったのでしょうか?

弱点をお互いに補完し合った結果だと考えられます。ハウスメーカーなど大きな会社は安心というイメージに対し、比較的小規模の工務店や設計事務所も保証面などを充実させて信頼を勝ち取っています。また、地元に強い工務店や設計事務所に対してメーカーも地域密着型の営業をするなど、お互いの良さを取り入れた末に大きな違いが少なくなりました。

依頼する会社はどう決める?おすすめの決め方

ハウスメーカー、工務店、設計事務所のそれぞれに特徴はあっても、3者で大きな差はないことが分かりました。実際に依頼する住宅会社を決める時、どんな観点から選べばよいのでしょうか。

依頼する会社は、経済面と設計面の2軸で決める

ー住宅会社の選び方を教えてください。

経済面と設計面という、2つの要素で住宅会社を選びます。

ー経済面とは、予算を確認するということですか?

そうですね。どのくらいの費用で家を建てるかという予算の物差しをもつことが大切です。予算の物差しは、後々依頼する住宅会社に迷ったときの指標にもなります。

ー設計面とは、どういうことですか?

家のイメージを決めることです。ナチュラル、シック、カフェ風などそれぞれどんな家にしたいかというイメージを持ち、家族ですり合わせます。イメージが決まったら、予算感と照らし合わせて住宅会社を絞り込んでいくのです。

経済面では10年、20年後のライフイベントをイメージする

家づくりにおいてまず大切なのは予算。10年後、20年後も見据えた資金計画の立て方のコツをご紹介します。

今のお財布で払えても、10年後に払えるの?と考える

ー予算を立てるコツは何ですか?

住宅ローンを借りられる額と返せる額を計算して予算を決めます。予算を決める指標となるのが、ライフプラン。現時点で払えるローン金額だとしても、10年、20年後に払えるとは限らないのです。

ライフイベントを細かく考える

 ーライフイベントとは具体的にどんなものがありますか?

 子どもの入学です。子どもが何人居て、どんな学校に通わせるかを考えましょう。子どもが小さい時の月3、4万円の出費と高校大学在籍時の月3、4万円では重みがまったく違います。私立か公立か、県外か県内かなどでも学費は変わってくるので、しっかり家族で話し合うことが大切です。

ー今後家族が増えるかどうかというのも大切なのですね。

はい。子どもはもう一人欲しいなど、今後の家族構成がどうなるかも夫婦で話し合うことが大切です。

ーほかに大きな買い物をするタイミングはいつになりますか?

車の買い替え時期ですね。普通車か軽自動車か、何年のローンを組むかなどを考える必要があります。

また、結婚式の予算も最近では重要です。コロナ禍で式を延期する方も増えており、コロナが落ち着いたら挙式したいという方も増えているためです。

ーそのほか考えるべきライフイベントは?

どのくらいの頻度で旅行をするかなど楽しいイベントも盛り込みたいです。旅行といっても、国内か海外かで出費は大幅に変わりますよね。詳しく家族のイベントについて相談することで、より細やかな予算の物差しを作ることができます。

 

設計面では大手か地場か、設計事務所か?3つの違いを見極めて決める

予算が決まったらどんな家にするかを考え、住宅会社を決めていきます。重要なのは家づくりのアプローチ方法を理解すること。それぞれの住宅会社の特徴を見比べて、どんな家づくりが自分たち家族に合っているかを調べましょう。

 

依頼する会社を決める時の指標って?

ー予算が決まったら、どのように住宅会社を決めるのがよいですか?

依頼する会社を決める時の指標は、大手、地場、設計事務所の3者を比べて決めるのがおすすめです。3者で家づくりにおいてのアプローチが違うので、自分に合った会社を見つけましょう。

それぞれの特徴

 ー大手住宅メーカーの特徴を教えてください。

 強みは性能が優れておりネームバリューもあること。弱みはランニングコストは安いですが、初期費用が高くなりがちだということです。

熊本だと地震の影響で建て直しが進む「建築ブーム」になっていましたが、一通り建て直しが終わり、競争に負ける住宅会社も増えると予想されています。その点、大手メーカーでは会社の継続性について安心感があるため、大手メーカーを選ぶ方も多いのです。

 

ー地場の住宅メーカーや工務店の特徴を教えてください。

強みは、地方特有のライフスタイルや職場までの距離感、子育ての仕方などもふまえて細やかな家づくりをしていること。弱みは、小さな地場の会社は見つけにくいことです。展示場に出店していない、広告を出していない住宅会社も多いため、どうしても大手より知名度が低くなってしまいます。

ー設計事務所の特徴を教えてください。

強みは、設計の自由度が高く、間取りや土地が特殊な場合でも対応できること。弱みは地場の住宅会社同様、知名度が大手よりも低くなってしまうことです。

アフターサービスは会社ごとに差が出やすい

ー会社ごとに差が出やすい部分はありますか?

アフターサービスは会社ごとに特色がある分野なので、決め手になる場合が多いでしょう。

保証ひとつ取っても、35年の長期保証や10年〜20年のものや、住宅設備にも保証があるなどさまざまな種類があり、会社ごとに違いが出やすい部分です。

家が建つまでの期間は?

相談・打ち合わせを重ねて実際に家が建つまで、大体どのくらいの時間がかかるのでしょうか。

 

1年半~2年をめどにする

ー実際に家が建つまでどのくらいかかりますか?

家づくりの検討を始めてから家が建つまで、1年半〜2年をめどに考えるのがよいでしょう。また、工期は平均で半年くらいかかります。

家づくりの相談は家族みんなで

家は一生で1、2を争う大きな買い物。納得のいく家づくりをするためのコツをご紹介します。

どんな家にしたいかは、ライフプランニングを通して変化する

ー家づくりにおいて、家族で決めておくことは何ですか?

家の細かい要望はライフプランを考えるなかでどんどん変化するので、先入観を持って家づくりをしないことが大切です。名前が売れている、友達や知り合いがここで建てたなどの理由で会社選びをすると、本当に相性のよい会社を見つけられない可能性もあります。

第3者を交えて話し合うことが大切

ー家づくりの話し合いをするうえで大切なことは何ですか?

ライフプランや設計面で夫婦が口論になってしまうこともあるので、相談窓口などで第3者とともに話し合いをするのがおすすめです。また、窓口には家族みんなで行くのがよいでしょう。夫婦のどちらがお金を出すかなどは関係なく、家は家族全員で住むもの。一人で抱え込まずに一緒に家づくりをすることが大切です。

窓口には夫婦の両親も一緒に行くことをおすすめします。若い夫婦で家を建てるとなると、いちばん不安を感じているのは夫婦の両親。第3者と家族みんなで、楽しく時に冷静に、家の相談ができるとよいですね。

家づくりの決め手は予算、デザイン、担当者!

ーそのほか大切なことはありますか?

住宅会社を決めて相談に行ったら、必ず担当者と気が合うかも確認しましょう。どんなに好みの設計で保証面が優れていても、担当者と気が合わないと意見の食い違いが生まれ、家づくりは失敗します。

 

住宅会社は実際に見て比較しよう

ー最後に、住宅会社選びのポイントについて教えてください。

ホームページを見ただけで住宅会社を決めるのでなく、いろいろな会社を実際に見て回り、比較することが大切です。ただ、10社ほど話を聞きに行くといろいろな意見が出て迷ってしまうことも。相談窓口で中立な立場の人から会社を絞ってもらうのもおすすめです。

 

まとめ

いかがでしたか?ハウスメーカー・工務店・設計事務所でそれぞれの特徴はあっても、3者にあまり違いはないことが分かりました。会社選びは家づくりにおいて重要なポイント。第3者を交えて家族みんなで話し合いを重ねることで、納得のいく会社選びや家づくりができます。ライフプランをもう一度見直しながら、楽しく家づくりをしていきましょう!

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