川の水面を泡が覆う 工場から洗剤流出 伊賀市の柘植川支流
国土交通省近畿地方整備局は6月27日、三重県伊賀市千歳の柘植川支流の鯰川で、上流にある工場から洗剤が流出したと発表した。一時、多くの泡が水面を覆っていたが、魚が死ぬなどの影響は確認されていないという。
同局木津川上流河川事務所によると、同日午後3時30分ごろ、住民から関係機関に通報があり発覚。職員が現場に向かうと、鯰川の水面が泡で白濁していた。
原因は、2キロほど上流にある同市佐那具町の工場でコンテナを洗う際に使った洗剤(水酸化カリウム)が川に流れ込んだためだという。
同6時までに同事務所が柘植川と鯰川の合流地点付近に油吸着マットを設置。白濁は柘植川の西条橋より下流では確認されていないという。