25坪の平屋を建てるには？おすすめの間取り事例もご紹介！
土地や建てられる面積の広さによって、実現できる間取りはかなり変わってきます。延べ床面積25坪で平屋を建てたい場合、どのような間取りを実現できるのでしょうか。
今回は、延べ床面積25坪で平屋を建てる際のメリットやデメリット、間取り事例をご紹介！ぜひ家づくりの参考にしてみてください。
25坪の平屋にはどんな特徴がある？
「25坪の平屋」といわれても、なかなか具体的なイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。ここでは25坪の平屋でおすすめな部屋数をはじめ、平屋の特徴も併せてご紹介します。
25坪の平屋は3～4部屋まで
1坪＝3.3㎡となるため、25坪換算では約82.5㎡。畳で換算すると、約50枚分の面積となります。25坪の場合は、3～4LDKほどの間取りが一般的。3～4人家族の方に向いている住宅といえます。
子どもが2人いる4人家族の場合、夫婦の部屋で1部屋、子ども用に1部屋ずつ設ける3LDK、家族1人1人に居室を設ける4LDKがよいでしょう。
3人家族では、より広々とした生活空間を実現できます。
25坪の平屋、特徴は？
25坪の平屋はどのような特徴があるのでしょうか。メリット・デメリットをご紹介します。
平屋25坪のメリット
25坪の平屋に住むメリットは、家事動線を確保しやすいこと。
平屋は2階建てと違って、すべての生活空間を1つの階層で完結させる間取りになります。各生活空間の間で階層をまたぐことはないため、洗面台や洗濯機置き場などを設けた水回りスペースとキッチンスペースを近くに配置しやすいといわれています。また、洗濯物を干すサニタリースペースも同じ階層に設置できるため、洗濯動線も効率的なものに仕上がるでしょう。
そのほか平屋は階段がないためバリアフリーな設計となり、転倒・転落リスクを防げることもメリットのひとつ。小さな子どもや高齢の方にやさしい設計といえるでしょう。
平屋25坪のデメリット
25坪の平屋に住むデメリットは、4人家族の場合だと少し窮屈に感じる可能性がある点です。国土交通省が発表している「住生活基本計画」では、4人家族の最低居住面積水準は50㎡。望ましい面積としては、郊外の地域で125㎡、都市で95㎡とされています。25坪となると約82㎡となり、最低水準は満たしているものの、望ましい面積には届いていないことがわかります。
平屋の場合は、個人で使う居室と家族共用のLDKが同じ階層となるため、プライバシーの確保が大切です。
【1LDK編】25坪の平屋の間取り
1部屋の居室が設置された1LDK（リビング・ダイニング・キッチン）の平屋はどのような間取りがあるのでしょうか。間取り事例をご紹介します。
玄関付近に水回りスペースを集めたコンパクトな25坪の平屋
玄関付近に水回りスペースをまとめた25坪の1LDK平屋。1LDKの場合は、各部屋のスペースにかなりゆとりが生まれますよね。
キッチン裏にすぐ水回りスペースがあることで、家事動線も効率的なものに。リビング・居室・畳スペースの3か所それぞれに広いクローゼットを確保することで、使い勝手のよい住宅に仕上がっています。
寝室に書斎も併設した25坪の平屋
寝室に書斎スペースを併設し、空間を有効に活用した25坪の1LDK平屋。キッチンは横動線にすることで、料理を出したり食器を片づける際に横へスライドする形で家事を行える間取りに仕上がっています。
【2LDK編】25坪の平屋の間取り
2つの居室を設けた2LDKの間取りは、夫婦や小さな子どもがいる3人家族におすすめ。25坪の平屋となると、どのような間取りに仕上がるのでしょうか。
南側に広いウッドデッキを設置した平屋
南側に広いデッキスペースを確保した25坪の2LDK平屋。サニタリースペースからサンルーム、サンルームからデッキスペースへとそれぞれつながる動線にすることで、効率的な洗濯動線を確保しています。
LDKと水回りスペースの間に小さな廊下スペースを設け、生活空間を意図的に分けている点もポイントです。
土間スペースを広く確保した平屋
土間スペースを広く確保した25坪の2LDK平屋。広い土間スペースにシューズクロークを設置することで、玄関の収納力も高めた空間に仕上がっています。
2部屋ある居室の間にLDKを挟むことで、お互いのプライバシーも確保。物理的に距離を取り、生活音や声がお互いに聞こえないよう配慮しています。
【3LDK編】25坪の平屋の間取り
居室が3部屋ある3LDKの平屋は、LDKのつくり方次第で使い勝手のよい間取りに仕上がります。間取り事例をご紹介します。
キッチン後方に水回りスペースを設置した平屋
キッチンと水回りスペースがつながる間取りにし、家事動線を効率的に仕上げた25坪の平屋。料理中もサッと洗濯物を回したり、子どもがお風呂に入るのを手伝ったりできる点がポイントです。
LDKには小さな畳スペースを設置することで、床に座ったり寝ころべるスペースを確保。小さな子どものプレイルームやお昼寝のスペースとしても活用できます。
収納空間を充実させた平屋
3つの居室とリビング、畳スペースのすべてに収納空間を設けた25坪の平屋。西側にある2つの居室は収納空間で部屋間を区切り、お互いの生活音が聞こえないように工夫しています。
玄関はあえてシューズボックスを設置し、生活空間を広く確保。靴以外も片づけられるシューズクロークは、収納空間を大きくできる一方で玄関のスペースが圧迫されてしまう場合もあります。
敷地が限られている場合、どのスペースに収納空間を設ければ使いやすいかを考えながら間取りを決めるとよいでしょう。
【4LDK編】25坪の平屋の間取り
4つの居室が設置された4LDKの平屋は、3～4人家族におすすめ。敷地が限られていながらも、お互いのプライバシーを保つ間取りについてご紹介します。
リビングに直結した書斎のある平屋
主寝室と2部屋の間にLDKを設け、北側2部屋の間をクローゼットで挟んだ間取りにすることで、生活音をシャットアウトした平屋。南側には広めのスタディスペースを設置し、勉強や仕事などができる空間をつくっています。各居室の面積が限られる場合、家族兼用で使えるスタディコーナーやフリースペースなどを一部屋設けておくとよいでしょう。
サニタリースペースと寝室が収納空間でつながる平屋
サニタリースペースと主寝室を収納空間でつなぐことで、「洗う→干す→たたむ」の洗濯動線を確保。主寝室から浴室へ向かう際に下着やタオルを持って行けるため、大変便利な動線となっています。
南側玄関を生かして南側にデッキを設置し、自然光を多く取り込む間取りにしている点もポイント。光が差し込む明るいLDKスペースとなっています。
まとめ
今回は、25坪の平屋の間取りについてご紹介しました！居室が1つの1LDK～4LDKまでさまざまな特徴があるとわかりましたね。
25坪の平屋は、LDKのつくり方や収納の位置によって生活空間の広さや使い勝手が大きく異なります。家族の暮らし方に合わせた間取りをつくっていきましょう！