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多摩市 スポーツ選手の功績称える 五輪メダリストに栄誉賞

タウンニュース

市民向けイベントに参加した(左から)小林選手、阿部裕行市長、土田選手、吉岡選手=多摩市提供

多摩市はこのほど、今夏開かれたパリ2024オリンピック・パラリンピックで活躍した選手に栄誉賞・特別賞を贈ることを決め、10月26日に市立総合体育館で表彰式を行った。また、今年度はスポーツで活躍した選手が多く、この日以外にも表彰が相次いだ。

パリオリパラで活躍

多摩市栄誉賞を受賞したのは、セーリング競技の吉岡美帆選手。オリンピックは3回目の挑戦で、セーリング混合470級で初めてメダルを獲得した。吉岡選手はベネッセホールディングス東京本部(落合)に所属、勤務し、同社のセーリングチームで技術を磨いてきた。岡田奎樹選手とのペアで出場したパリ大会で銀メダル獲得という功績を挙げた。

パリパラリンピック、車いすマラソンに出場し、6位入賞を果たした土田和歌子選手(市内在住)には多摩市長特別賞が贈られた。土田選手は1994年のリレハンメル冬季五輪にアイススレッジスピードレースで初出場。長野大会では金メダル2個、銀メダル2個を獲得し、すでに栄誉賞を受賞している。

陸上競技(夏季大会)に転向後も金メダルを獲得、夏冬合わせて9回目の五輪出場は日本人最多。「日本パラリンピック界のレジェンド」として活躍してきたことが評価された。

栄誉賞は市民または市に縁の深い、個人または団体で、スポーツ、文化、芸術、学術等の分野において、その技能・知識が高く評価され、輝かしい業績があると認められたものに対して贈られる。市長特別賞は市民または市に縁の深い個人もしくは団体で、市や市民の誇りとなる顕著な功績のあったものに対して贈られる。

2人は表彰式の日に開かれた「パリ2024大会感動をありがとうイベントinTAMA」に出席し、集まった市民らを前にトークショーを行い質問にも答えていた。

同イベントには、パリ大会アーティスティックスイミングでチーム総合5位へ導く活躍で日本チームに貢献した小林唄選手も参加した。小林選手は国士舘大学多摩キャンパス(永山)で練習に励んでいる。

ウィンブルドン制す

オリパラとは別に、ロンドンで7月に開催されたテニスのウィンブルドンU14(14歳以下)シングルスに出場し、同種目で日本人初の優勝を果たした川口孝大選手(落合中学3年生)にも市長特別賞が贈られている。

川口選手は日本テニス協会の強化選手。同大会では全試合ストレートで勝利し、完全優勝を収めた。今後、国際大会に出場するためには外国人選手と対戦して国際ポイントを獲得していく必要があり、ポイント獲得に力を入れていくという。

市民表彰も

市制施行日である11月1日を記念した、今年度の多摩市自治功労表彰・市民表彰の表彰式が1日、関戸公民館ヴィータホールで行われた。

市民表彰のスポーツ分野では多摩市をホームタウンとするサッカーJ1・東京ヴェルディの山田楓喜選手がパリオリンピック男子サッカーに出場し活躍。グループステージ突破などに貢献したとして表彰された。

また、アーティスティックスイミングの小林選手、競技かるたの高校生日本一を決める大会で個人・団体(関東第一高校)ともに2連覇を果たした矢島聖蘭さんらも市民表彰を受賞した。

優勝カップを手にした川口選手

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