「鏡」が傷つく“3つのNG掃除”「ゴシゴシ拭くのはダメだったんだ…」「気をつけます」
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。洗面所や玄関など、家中のいろいろなところにある鏡。ふと見ると、手アカや水しぶきといった汚れが付着していませんか? きれいにしたいからといって、汚れを力ずくで落とすのは間違いです。ここでは、劣化につながる「鏡のNG掃除」をご紹介します。
NGその1.メラミンスポンジを使う
汚れを研磨して落とすメラミンスポンジは、水で濡らしてこするだけできれいになります。掃除のハードルを下げてくれる便利なグッズですが、使うときは“汚れを削り落としていること”を忘れてはいけません。
鏡のお手入れにメラミンスポンジを使うと、汚れと一緒に表面が削られて鏡そのものが傷む場合があります。洗面台やお風呂場の鏡でくもり止め加工が施されているタイプは、メラミンスポンジを使うとコーティングまで削り取ってしまうことも……。
メラミンスポンジは使えない場所が多い掃除アイテムですので、鏡を含め安易に使用するのは避けましょう。
NGその2.指先で強くこする
鏡のお手入れに、強い力は不要。むしろ鏡を傷つける恐れがあるため、指先で汚れを強くこすり落とすのはNGです。
汚れはやさしく落とすのが基本なので、掃除するときはやわらかい布で水拭きすればOK。汚れが落ちない場合は、中性の食器用洗剤(色がついていないタイプ)を5倍に希釈して、かたく絞った布で拭き取りましょう。
NGその3.研磨剤入りの洗剤を使う
先ほどお伝えしたように、鏡のお手入れは“やさしさ”がすべてです。無理に汚れを落とす強引な掃除グッズや、削り落とすような研磨剤入りのクレンザーは使えません。
研磨剤に限らず、ナイロン製のたわしやスポンジのかたい面など、鏡の傷につながるお手入れは控えましょう。
こまめなお手入れなら水拭きで十分
軽い汚れであれば、かたく絞った布でさっと拭くだけできれいになります。汚れが酷く落ちにくくなるほど、間違ったお手入れ方法を選びがちです。
鏡はこまめに掃除をして、汚れを溜めない習慣をつけましょう。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア