尼崎市名神町の『和食いまにし』豊富なメニュー数のランチはボリュームとコスパが◎ 尼崎市
尼崎市の名神町に和食歴35年の店主が腕を振るう『和食いまにし』を見つけたので取材へ行ってきました。
「久々知」のバス停から徒歩約2分の住宅街の中にありラストオーダー近くにうかがったのですが、店内は満席状態だったので少し外にあるベンチで待ってから入店しました。
店内は2人・4人掛けのテーブル席があり、窓から日の光が差し込み明るく落ち着いた空間となっています。
基本的に昼のみの営業で夜は予約があるときだけ営業されています。
メニューは「海鮮丼」や「とんかつ定食」「日替わり定食」などたくさんあるのですが、魚が美味しいお店という口コミも多数あったので筆者は「お造り」や「八寸盛り」「天ぷら」などいろいろ楽しめる『三切り御膳』を注文しました。
料理を待っている間、同店に毎日通われているという男性客にお話を聞くことができました。
このあたりでランチができるお店を探していた時に知人から紹介されたそうで、「鯛のカブト煮」の魚の美味しさと、故郷で食べていた“懐かしさ”を感じて涙が溢れるほど感動し、同店のとりこになったと話してくれました。
バリエーション豊富なメニューと家庭的な味わいのおかげで飽きることがなく、毎日ランチを楽しんでいるそうです。
お客さんは地域の方々や常連さんも多く、連日お昼時は混むことが多いのだとか。
「三切り御膳」が運ばれてくると想像以上の豊富な品数とボリュームに圧倒されました!ラインナップは「お造り・八寸盛り・炊き合わせ・天ぷら・ご飯・味噌汁・香の物」です。
まずは温かい汁物の「味噌汁」からいただくと、出汁がしっかりときいた優しい味で身体の中からぽかぽかしてきます。
豪華な「八寸盛り」には旬の栗やさつまいもをはじめ、焼き魚、鴨、出汁巻き玉子などがぎっしり詰まっていて、どこから手をつけようか迷います。
どれも美味しかったのですが、「出汁巻き玉子」は一口では食べられないほどの大きさで、口の中で出汁がじゅわっと広がり卵の甘さが際立っていました。
「お造り」は艶や輝きが美しく、見た目から新鮮さが伝わってきます。毎日近くの市場に出向き、店主の目利きで品質の良いものだけを仕入れているそう。
本日のラインナップは「ヨコワ・鯛・カンパチ」の3種類。
「ヨコワ」は初めて食べたのですが、クロマグロ(本マグロ)の幼魚だそうで、もちもちした食感に赤身の旨さが強く美味でした。「鯛」と「カンパチ」も身が分厚く切られていて、コリコリとした食感を楽しむことができました。
こちらは季節によって変わる「小鉢」。本日は「豚となす、かぼちゃの炊き合わせ」です。なすはお出汁がひたひたのとろける食感。大きな豚肉もホロホロと崩れるほど柔らかかったです。
「天ぷら」は大きなエビと旬の野菜のかぼちゃやズッキーニ、マイタケなどの盛り合わせ。天つゆに大根おろしをいれていただきます。
天ぷらの中で一番感動したのが「マイタケの天ぷら」。揚げたてなので衣がとにかくサクサクで、“カリカリ”と音が響き渡ります。中はとってもジューシーで、肉厚なマイタケを堪能できました。
一品一品手が込んでいてボリュームも満点のランチが“2,000円以下”でいただけるのは、本当にコスパが高い!毎日通いたくなるお客さんの気持ちがよ~くわかりました。
同店では近所の釣り好きの常連さんから魚を譲ってもらうことも多いそうで、それらを使ったランチも出されています。取材時にも立派な太刀魚を持ってこられている現場に遭遇しました。
持ちつ持たれつの関係も今の時代ではなかなか見られない光景で、「本当に地域に愛されているお店なんだな」とほっこりした気持ちになりました。
場所
和食いまにし
(尼崎市名神町3-5-12)
営業時間
11:00~14:00(L.O.13:30)
※4名以上のコース料理予約のみの場合 17:00~L.O.20:30も対応可能
定休日
日曜日、祝日