東池袋に優しくてキッチュな本と雑貨の店「BOOKS AND GOODS」が誕生
東池袋にある「イケ サンパーク」の目の前に、雑貨と書籍を扱うセレクトショップ「ブックス アンド グッズ(BOOKS AND GOODS)」がオープンした。同店は、オフィスビルを改装して生まれた日替わりポップアップスペース「ひがいけポンド」内に入居しており、8月は毎週月曜日、9月以降は月・火曜日に開店する。週末の営業も検討中だ。
店主は、キャスティングプロデューサーで広告向けのキャスティング事業を行うキアズマ代表の森正祐紀と、デザイナーである妻の伊藤彩良の2人。森正が書籍、伊藤がグッズを担当している。「訪れてくれた人の暮らしに小さなときめきを与えられたら」と思いを語る。
ユーモラスなグッズの数々に思わず笑み
天井板を取り除いた開放的な店内では、アーティストのアディムが手がけたポップな壁画が目を引く。空間を生かした大きな照明や、カラフルな什器(じゅうき)で彩られた心弾む空間だ。こぢんまりとした店舗ながら、「ともだちはここにいるよ」と題された同店オリジナルキャラクターのキーホルダーなどクスッと笑えるアイテムが店内外にちりばめられている。
グッズは、伊藤が手がけた犬のイラストなどが印刷されたオリジナルTシャツやトートバッグ、キーホルダーなどのほか、伊藤自身がときめいたデザイナーやイラストレーターの商品が並ぶ。
アートディレクター兼デザイナーの中市哲(なかいち・さとる)がデザインしたコロンとしたボトルのアロマピローミストや、イラストレーターの正木ゆうひと大成紙器製作所がコラボレーションした筒形のぽち袋など遊び心あふれるアイテムが店内を彩る。小さなものは数百円から購入でき、いずれも1万円以下で買える手頃な価格なのもうれしい。
生きづらさを和らげるヒントになる書籍たち
書籍は、新刊から中古、ZINEまで300冊程の人文系が揃う。新進気鋭の作家やエッセイストのものが中心で、評論や生きづらさを和らげるためのケアに役立つ哲学書、さらには育児関連本も充実している。今後は本業とリンクし、芸能関係の書籍も増やしていくという。
レジ前には、夫婦で手作りしたという情報満載のフリーペーパーが置かれており、池袋エリアに長く住むクリエーターたちが選ぶ名店情報や街歩きマップが掲載されている。街歩きマップには、猫がよく出現するスポットなど、住民のみが知る情報が満載だ。
デザイナーやイラストレーターの展示販売をはじめ、ZINEを集めたブックフェア、親子で参加できるシルクスクリーンワークショップなど、さまざまなイベントの開催にも意欲的だ。尽きることのないアイデアに、今後の展開も見逃せない。
「ひがいけポンド」は、建物内にあるキッチンやガレージを利用して誰もが気軽に自分の活動を街に向けて発信でき、魅力的な街づくりに向けた地域の人たちとの交流拠点となっている。
「まちのインディーズ・レーベル」をコンセプトに、日常をポップに過ごすための活動を日々行うひがいけポンド。ワークショップの開催のほか、自然派のおいしいパンや無農薬野菜などを日替わりで販売し、その反響は広がり続けている。どのようなイベントが行われているかは公式Instagramで確認してほしい。