ホタルの光を追った1年間!「千葉県立柏南高等学校放送部」体当たり取材から生まれた絆【柏市】
2024年全国高等学校総合文化祭に千葉県代表として出場した、県立柏南高等学校放送部。作品ができるまでには、2人の生徒の体当たり取材と周りの人々の多くの協力がありました。
泥だらけで手伝った草取りとごみ拾い
同校放送部は、顧問の樋坂裕子教諭の指導の下、全国大会連続出場の実力派です。
しかし、昨年度は同大会への出場を逃し、「今年は絶対に先生を全国大会に連れて行くぞ」と心を一つに活動してきたそうです。
選んだ話題は「柏ホタルの会」。
担当となった当時2年生の根岸葉瑠さんと同1年生の佐々木はるかさんは、初めて行ったホタルの観察会で会員たちの熱い思いに感動。
「この思いを絶対に全国に届ける」と決意しました。
そしてプロでさえ難しいホタルの光る姿を映像に収めることに成功し、情報収集も順調に進みました。
しかし、会員たちとの距離がどうしても縮まりません。
悩んだ二人は、取材をやめて会員と一緒にごみ拾いや草むしりを始めました。
泥だらけで作業を続けるうちに自然と会話の輪に入れるようになり、「二人のおかげで会が活性化した」との言葉をもらえたそうです。
餌やりや親ホタルの採集など、会員だけの活動の場にも参加。
今年の観察会では見学者にプレゼンを行い、最終的にはホタルの雄雌の区別ができるまでになりました。
みんなの協力で完成した自信作
自分のことのように手伝ってくれた他の部員たち。
同じ目線で話を聞いてくれた、もう一人の顧問の小栗薫教諭。
遅くまで活動を見守っていた樋坂教諭は、夜の学校でそっとカップ麺を作ってくれたこともあったとか。
そしてホタルの会の会員たち。
みんなの協力を得て出来上がった作品名は「蛍の光を追って」。
全国大会での入賞はなりませんでしたが、「ホタルの会の方々の努力がよく分かりました」と高評価を得ました。
「技術では負けても、伝えたい気持ちは一番だったね」と顔を見合わせる二人。
「ひとりではできないことも、チームでならできると実感しました」「身近なところでこんなにも努力している人たちがいることに気付けました」とも。
体当たり取材で得た経験は、二人がこれから進む道程できっと生かされることでしょう。
※問い合わせ
電話番号/04-7173-2101
県立柏南高等学校 小栗