「意地悪そうだな…」施設へ引っ越した母。すぐに平和な日々が訪れるわけもなく #母の認知症介護日記 212
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんの荷物を無事に施設へと運び終え、皆で近くの焼き肉屋でランチをしていたときのこと。あーちゃんは「私のことで迷惑かけちゃうわねぇ」と申し訳なさそうに言い、自分が注文した料理をしきりに皆に勧めていました。あーちゃんなりに気をつかっているようでしたが、施設で使うためのポシェットを「帰るときに忘れちゃうわ」と言いながら片付けてしまう姿も見られ、やはり引っ越しのことはよく理解できていない様子。ワフウフさん姉妹は不安だらけです……。
父の執念、おそるべし
施設で部屋の片付けをしている途中、あーちゃんは何度も「今日からここに住むの?」と不安げに聞いてきて、ワフウフさん姉妹も心配していました。その後、ひと通りの片付けが終わり、あーちゃんの携帯から入院(入所)することを父にも連絡したので、ワフウフさん姉妹は涙目で見送るあーちゃんを残し、後ろ髪を引かれる思いで施設を後にしました。
あーちゃんが施設に入った日の夜、あーちゃんの携帯から父へこんなメールを送っていました。
夜になり、父から着信。無視しているとメールが届きました。……が、すでに携帯は私たちが預かっているので、このメールがあーちゃんに届くことはありません。こちらも無視していると……。
また父からメールです。当然、このまま無視。
すると、今度は姉のもとにメールが届きました。もちろん、無視を貫きます。
あーちゃんの携帯にも、メールが届きますが、この日はこれで終わり。
翌朝、姉にこんなメールが……。そのメモは、施錠をして出てきたあーちゃんの部屋にあったはず……。
これで、父があーちゃんの部屋の合鍵を持っていることがわかってしまいました……。合鍵まで作って妻の部屋をあさるなんて、怖すぎるんですけど!
この病院は、あーちゃんの弟が少し前に入院した病院で、当然そこにあーちゃんはいません。
あーちゃんに一番ストレスをかけている張本人は誰!?
そんなあーちゃんは、入居2日目にしてあれだけこだわっていたウィッグからあっさり卒業していました。
それを見ていた小綺麗なおばあちゃん、Aさん。
なんとなく、意地悪そうな印象で……。
やたらと見た目のことを言ってくるのが気になっていました。
ウィッグを外したあーちゃんにマウントっぽい物言いをしていて、横で聞いていた姉はびっくりしたそう。この人、ちょっと要注意かもしれません……。
父の目を盗んで決行したあーちゃんの施設への引っ越しは成功。しかし、父が黙っているわけもなく……。夜になってから、預かっているあーちゃんの携帯に、父から着信やメールが来るようになりました。それらをしばらく無視していると、姉のもとにもメールが届き、入院している病院を尋ねてきましたが、もちろんこちらも無視しました。
翌朝。父から姉に「A市の病院のメモがあった。そこへ行ってみる」というメールが届いたのですが、ここでとある事実が判明するのです。そのメモはあーちゃんの部屋の中にあり、部屋は施錠をしてから引っ越しをしました。つまり、父は予想通りあーちゃんの部屋の合鍵を持っていたということ。財布のお金を抜いていたのも父なのでしょう……。妻の部屋に合鍵で忍び込んで財布からお金を盗むなんて、怖すぎる……!
一方のあーちゃんは、入居2日目にしてあれだけこだわっていたウィッグを外し、元気に過ごしていました。ただ、その姿を見て、なんとなく勝ち誇ったようなマウントっぽい物言いをする小綺麗なおばあちゃんがいて、その人のことが気になっています。あーちゃん自身はそこまでその人の言動を気にしていない様子ですが、その人が原因でホームが嫌だと言いだすと困るので、要観察です……!
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父が合鍵を使ってまであーちゃんの部屋の中をくまなく探していたと思うと、ゾッとします。今までお金がなくなっていたのが、すべて父の仕業かはわかりませんが、ひとつ屋根の下で暮らす家族を信頼できないというのは、悲しいですよね。新生活では、信頼できる人たちに囲まれて安心して過ごしてほしいですね。
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