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食事への意識もチームメイトへの声がけも明らかな変化が。「自分で考えて動く力」が身についた3日間

サカイク

親元を離れて過ごす3日間のキャンプ。自信をつけて帰ってきた、サッカーへの取り組みが変わった、という変化を伝えてきましたが、今年の夏キャンプでも同じように変化を感じた親子がいました。どんな変化だったのか、親、子双方に聞いたのでご覧ください。

小学6年生のシキ君が経験したのは2025年夏の奈良キャンプ。「いろいろな経験をさせてあげたい」というご両親の意向で、これまで国内外のさまざまなキャンプに参加してきたというシキ君ですが、「今までのキャンプと全く違いました」とお母さんは話します。

その理由とは?
(取材・文 小林博子)

 

サカイクキャンプでトレーニング中のシキくん

 

■コンセプトに惹かれて参加。感想は「別格」でした

シキ君がサカイクサッカーキャンプを知ったのは、所属チームの仲間から誘われたこと。

「楽しそう」という理由でご両親に話したところ、お母さんも「『自分で考える力』を身につける」というコンセプトに惹かれて参加を承諾するに至りました。

帰宅後のシキ君の様子を見てお母さんが感じたのは「他のキャンプとは別格だ」ということ。これまで参加してきた宿泊合宿は、国際理解を深めるための海外会場のものなどで、サッカーキャンプではなかったこともありましたが、それを踏まえても我が子の変化を一番感じたのがサカイクキャンプだと話します。

 

■チームのキャプテンとして"頼もしい存在"に

所属チームではキャプテンとして活躍しているシキ君。キャンプ後、お母さんが最も感じた変化は、プレー中のチームメイトへの声がけや接し方でした。

試合の流れが悪い時など、これまでは一方的にチームメイトへ要望を口にしたり、ミスを責める場面も見受けられたそうですが、今は違います。

「なんでこうしてくれなかったの?」ではなく、「なんでそうしようと思った?」と、相手の考えをまずは聞き、受け入れ、その上で話し合いをするシーンが見られるように。シキ君のそんな変化から、他の選手との会話が増え、チーム内の雰囲気が良くなったこともはっきりとわかるそう。

「これは推測ですが、キャンプの間、コーチやスタッフのみなさん、仲間たちからそうしてもらっていたからなのではないかと。サッカーだけでなく、日常生活で大人が何回言っても受け入れてくれなかったことも、キャンプ後は素直に受け入れようとする姿勢も見られます。さらに、自発的に自分で課題を見つけて動くようにもなりました。これは劇的な変化で、参加させてよかったと心から思います」(お母さん)

キャンプに期待していた「自分で考える力」を、シキ君はしっかり身につけて帰宅できたようです。これはキャンプの3日間でそうなったわけではなく、これまでの接し方でお母さんやお父さん、まわりの大人たちが働きかけてきたことが、キャンプをきっかけに実感や腹落ちがあったのかもしれないとは考えられますが、よいきっかけになったことは確かなようです。

 

■食事へのスタンスも変化。朝からしっかり食べるように

自宅での食事量も変わったことがもう1つのシキ君の大きな変化です。これまで小食気味だったのが、量も食べるように。日々の食事で「意識して栄養を摂るようになった」とまでは至らなかったといいますが、今は朝ごはんからしっかりエネルギー源を摂り、元気に学校に行っています。

2025年夏の関西会場は、J3「奈良クラブ」の練習拠点である「ナラディーア」でした。宿泊は、トップチームや下部組織の選手たちが暮らす寮で、チーム専属シェフが作る栄養満点な食事も魅力的なサカイクキャンプとなりました。

「プロの選手たちが朝ごはんをたくさん食べていてびっくりした」と話すシキ君。憧れの選手たちと同じ食事を、同じ空間で食べるというまたとない経験は刺激的だったことでしょう。キャンプで食事もプロ意識が刷り込まれてきたようで、食べる量も意識するようになったようです。

キャンプ時の写真を見て、自宅での食事の量や内容の答え合わせができたことも、自信を持って子どもたちの食事の準備をすることにつながっているようです。

「長女も陸上をしているし、2人とも成長期なので、食事はしっかりとってもらいたいとずっと思っていました。ごはんやパンなどエネルギーとなる"黄色い食材"を今は意識して食卓に出しています。食事=体づくりという大切な部分にもよい変化がありました」

ナラディーアの例は特例ではありますが、そうでなくてもキャンプでは食事時もコーチが子どもたちを見守り、声がけしながら食べ進めていきます。朝の準備から食事、宿舎へ帰宅してから寝るまでの行動すべてが学びの連続。これもキャンプの醍醐味です。

 

■子ども自身が持つ良いところが伸びる成長を支援

サカイクキャンプでトレーニング中のシキくん

 

そんなシキ君のキャンプ中の様子について、コーチとして3日間ともに過ごした柏瀬コーチにも感想を伺うと、まず第一声で「シキ君はもともと"自分で考えて行動する"ことができる選手だった」と話してくれました。

朝起きてすぐに部屋に様子を見に行ったときに、他の子よりも早く自分のことは自分でできていたことなど、そんな様子が随所で垣間見られたそうです。

はじめて出合う仲間と大好きなサッカーをし、共に生活し、座学でライフスキルを学び、ときには困難と思えるシーンに遭遇してそれを自分達の力で乗り越えていく。そんなプログラムが満載のキャンプで、サポートをするコーチたちは、子どもたち1人1人にそっと寄り添い、質問や会話を通して良さを引き出すことに重点をおいています。

帰宅後にご家族が感じる子どもの変化は、もともと持っていたキラリと光るものがより煌めいている状態のはず。「シキ君のリーダーシップから、僕たちが学ぶこともたくさんありました」と話してくれました。

 

■おすすめの理由は、人としての成長を大いに期待できること

参加後のシキ君の様子から、サッカーの技術だけでなく、人としての根幹の部分の成長に大満足だというお母さん。

「ただ楽しい時間を過ごすだけの思い出作りではなく、ここまでの成長がみられるキャンプは他にはないのでは。何よりも大事なことを、子どもが自分の力で感じ取って身につけて帰ってきてくれました」と話します。

自立・自律の第一歩につながるような、貴重な経験がちりばめられた3日間。この冬はあなたのお子さんにプレゼントしてみませんか。

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