全国大会で好成績 取材重ね番組に 伊賀・桜丘高放送部
桜丘高校(三重県伊賀市下神戸)放送部が、アナウンスや番組制作などの技術を競う「NHK杯全国高校放送コンテスト」の4部門に出場し、7月に東京であった全国大会で好成績を収めた。
三重県予選は四日市市で6月にあり、「ラジオドキュメント部門」「創作テレビドラマ部門」で最優秀賞、「テレビドキュメント部門」「研究発表部門」で優秀賞を受賞し、全国へ臨んだ。
本番では各部門200作品の中からベスト40に2部門の作品が選ばれ、準決勝に進出。更に「ラジオドキュメント部門」の作品「さよなら顧問!?」が決勝進出を果たし、優秀賞(3位)を受賞。部員たちは喜びに包まれた。
同部門のメンバーは、班長の豊島拓歩さん(3年)、吉岡青空さん(同)、志田悠晟さん(2年)の3人。2年余り、ともに活動してきたチームだ。昨年の全国大会では準決勝に進んだが、下位だったため再挑戦を狙っていたという。
起承転結や臨場感
受賞作は、顧問の村上嘉男教頭が「あまりにも忙しそうで、大変だな」というメンバーらの思いから生まれた。「AIが顧問に成り代われるか」をテーマに起承転結の流れを作って取材などを重ね、顧問や部員の声など自分たちの伝えたいものを1つの番組として制作。音声だけで伝えなければならないため、リスナーにその場の臨場感を伝え、どう作品に引き込めるかを頭の中で膨らませたという。
最後には「AIでは感情的な部分でまだ顧問には成り代われなかった」という結果を得たといい、メンバーは「日頃、顧問の愛情を感じているので、AIではそこが無理だった」と語る。
全国大会での結果を受け、「再挑戦できてよかった」と豊島さんと吉岡さん。後を託された志田さんは「来年も同等か同等以上を目指したい」と語った。