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「校庭開放」プロジェクト 全市立小学校に拡充 児童自らルールづくり

タウンニュース

校庭を駆け回って遊ぶ子どもたち

都市化が進む川崎市の子どもたちのために、全力で遊べる環境を確保する取り組み「みんなの校庭プロジェクト」が進んでいる。2024年度内に市立小学校の全校で校庭開放が完了する。

「みんなの校庭プロジェクト」は、コロナ禍の影響で縮小した小学校の校庭開放について、子どもたちの視点から見直し、子どもたちが決めたルールにのっとって遊び場として開放する取り組み。21年12月、古川小(幸区)で校庭開放イベントを実施したところ300人以上の児童が集まり、大盛況だったことから、114校ある全市立小学校へと広がるプロジェクトとなった。

22年度から各区1校ずつのモデル校で試験的に開放し、約4800人の児童にアンケートをとったうえで、市の「基本的な考え方」を策定。24年度から全校での開放を目指し、順次進めてきた。

開放に向け、各校で児童たちがルールづくりを手掛けた。児童からは「安心して遊べるように、低学年と高学年の遊ぶ場所を分けよう」「危ないからボール遊びのエリアを決めよう」などの意見や、「先生が大変だから裏門を締め、遊んだ後は正門から帰ろう」といった学校への配慮も、自発的に出たという。

多くの学校で議論に立ち会った市教委の担当者は、「『ゲームで遊びたい』『お菓子食べたい』などの要望も想定したが、まじめな意見が多くて驚いた」と振り返る。

御幸小(幸区)では、22年3月末に5年生全員(160人)で校庭開放について話し合った。同校は校庭を開放した経験がなかったが、他校の事例を参考にしながら、開放時のやりたいことや決まり事などを議論。まとめたルールを「スポーツ委員会」が全校児童に広報し、同年5月末から校庭開放が始まった。

昨年の12月下旬に同校を校庭開放の時間に訪ねると、40人ほどの児童が走り回っていた。中でもドッジボールの進化形という「めちゃあて」という遊びに4年生から6年生の20人近くが参加し、歓声を上げながら校庭中を駆け回っていた。

市教委の担当者は「今後は低学年にも広げるなど、よりよい形へとルールの見直しを進めていきたい」と話している。

子どもたちが考えた学年ごとのランドセル置き場

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