フライフィッシングで52.5cmのブラウントラウトを手中【神奈川・芦ノ湖】サクラ&サツキマスは不発
神奈川県・芦ノ湖でトラウトを狙ったフライフィッシングを実施。フライを使ったハーリングで湖岸を探ったところ、銀毛化した52.5cmの良型ブラウントラウトを手中。その後もレンジを変えながら粘り、昼過ぎには48cmの居着きブラウンを追加した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)
トラウト狙いのフライフィッシング
5月5日(月・祝)、神奈川県箱根町にある芦ノ湖へ釣行した。当日は、湖尻のボート店からローボートを借りて出舟。広く東岸を探ってみる。4月下旬ごろからポツポツとサクラマス、サツキマスが釣れ始めた模様で、当日の私の狙いはこれら銀ピカ魚種だ。
スピニングタックルを使い、ルアーの代わりにフライを付けたリグでハーリングをしながら、箱根園まで1時間半かけてゆっくりと漕いでいく。
52.5cmブラウンを手中
すると7時少し前、和田の角沖でグングンと当日初のアタリ。アワせると、そこそこ重量感のある引きだ。早々に狙いの1尾を期待したが、水面近くに浮いてきた魚体は色付きだ。ブラウンかイワナと判断し、じっくりとやりとりする。
3分ほどかけてネットインしたのは、52.5cmのブラウントラウト。銀毛化したシートラウト系で、幅のあるきれいな魚体。おそらく、レギュラーサイズで放流された越年個体だろう。すべてのヒレが復元し、青紫に輝く頬が美しい。
レンジを変えながら探る
その後は、箱根園から湖尻に戻りながらラン&ガンで、表層を中心に中層までを縦の誘いで探っていく。
朝から1本出たので少し期待したものの、今年の厳しい釣況を実感することになる。アタリすらない時間が続き、魚からの反応はない。魚探にもワカサギらしい反応はあるものの、マスらしい反応は映らない。
それでも、たまには大型のマスらしき反応がある。でも、食ってこない。今年の漁協の採卵のためのワカサギの採捕は、例年にない大量とのこと。豊富なベイトの影響でルアーやフライには見向きもしない個体が多い。
だが、5月に入り産卵のためのワカサギの接岸は減少しているはず。そこで、放流され越年した居着きのブラウンに狙いを絞る。水深20~25mの底層から中層までに狙いを変えて探っていく。
48cmブラウン追加
すると、昼過ぎに待望のアタリ。胴切沖の水深18mの底層でヒットしたのは、真っ黄色な居着きの48cmブラウン。50cmには少し足りないが、太ったきれいな魚体には満足。
底層で反応がいいのはわかったが、当日の私が釣りたいのは銀ピカのサクラマスかサツキマス。そこで、狙いのレンジを水深10~15mに絞り探っていく。これが災いしたのか、その後はアタリがないまま納竿時間を迎えることとなった。
当日の釣果は、48cmと52.5cmのブラウントラウト2尾。今年は、魚の高騰により放流魚の確保が難しかったぶん大型ニジマスなど放流魚の釣果は減少したものの、釣れれば稚魚放流や越年魚のネイティブ化した魚の釣果報告が続いている。
<週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年5月30日号に掲載された記事を再編集したものになります。