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「何をやっても詰められる」結局どうすればいいかわからない“パパの嘆き”

saita

「何をやっても詰められる」結局どうすればいいかわからない“パパの嘆き”

頑張って家事をしたのに「やり方が違う」と言われ、やらないと「手伝ってくれない」と言われる……。そんなパパの嘆きを、妻の立場からもよく相談されます。家事シェア研究家として、この「詰められるパパ問題」の本当の原因と解決策をお伝えします。

パパが「詰められる」本当の理由

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パパからの相談でもっとも多いのが「やったのに文句を言われる……」です。
たとえば、「料理をしたのに、終わったあとがグッチャグチャ」「洗濯を畳んだのに、たたみ方が雑」「洗い物をしたのに、シンクが泡だらけ」「子どもとゲームばかりしすぎ」「私がいない間の夕飯がいつもジャンクフードなのはダメ」など。

僕としては、文句を言う方の気持ちも、言われる方の辛さもどっちもよくわかります。家事をする方の身としては「その程度のこと、ちゃんとやってほしい。そこまで高いレベルを望んでるわけでもないのに」と思いますし。

言われる側の身としては「そこまで細々言われると、すごい疲れる。だったら最初からやらない方がマシなんじゃないか……?」と思う。つまり、言えば言うほどパパのモチベーションは下がって、結果的にママの負担が増えていく、という負のスパイラルにハマります。

これって、一見「パパ(家事が苦手な方)が悪い」ってことで片付けられがちですが、そうじゃない。問題が何か、そしてどうすればいいかをこのあと解説していきます。

家事に正解はない!

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色んなご家庭の家事を見聞きしていると、本当にやり方はさまざまです。

トイレ掃除を毎日やりたい人もいれば、週一回、2週間に一回で充分って人もいる。よくバスタオルは毎回洗うのか、複数回使うのかも論争になりますよね。料理だって細かいところで言えば、油を使う量から、お惣菜や外食への考え方、栄養バランスの考え方など千差万別。

話を聞くほどに「正解」なんて、「家庭ごとに違って当然」と思うようになります。ですが、わが家の正解は「ママ(家事をやる方)」が決めているケースがほとんどです。

パパ(家事をサポートする方)は、その「ママの正解」を探っていかないといけなくなる。しかも難しいのはたいていパパの方がママよりも家事が苦手というところ。

苦手な方が、得意な方の正解を探りながら、それをこなす必要がある。これって、結構難易度が高いことです。スポーツで例えると、上手な人の動きに、苦手な人が合わせてフォローしなくちゃいけない状態。下手な人に「おい、もっと考えて動けよ!」と言ったって、「考えてるよ……」と不満になるだけです。

そして、さらに問題なのはパパ自身まで「俺がちゃんとできないのが悪いから」と諦めてしまっている人が多いこと。

そうじゃないんです。家庭運営は「チームプレイ」です。得意な人も苦手な人も価値観の違いもある中で、どう立ち回るかなんです。

お互いのキャラクター特性を考える

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まずはお互いのキャラクター特性を考えてみましょう。

ポイントは「料理が得意」「片付けが好き」など、一つひとつの家事の得意不得意で考えるのではないこと。

・習慣力:コツコツ積み重ねる力
・精密力:細かいところまで目が行き届く力
・創造力:何かを作る、クリエイティブな力
・前進力:大雑把でもそこそこまで持っていく力
・管理力:全体を把握してヌケモレをチェックする力

「力」と書きましたが、これらが得意か不得意か、または好きか嫌いか、などで特徴を把握しておくと家事シェアを考えやすくなります。

家事とは、ここで挙げた5つの力を駆使して行います。

たとえば、習慣力が強い人、コツコツやるのが得意な人は、掃除や片づけなどで力を発揮するかもしれません。また、前進力が強い人は、精密力には欠けることもあるでしょう。その場合はお互いが保管し合えばいいのです。

0か100じゃなくて、0〜100で考える

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また、「ここまでできてないとダメ」と考えるとお互いに家事が大変になります。

わが家で達成したい家事の状態を100としたときに、それを一人で100にする必要はないのです。

たとえば、「お皿を洗ってくれたけど、シンクは泡だらけ、しまう場所は間違ってる」という場合。完璧にできるようにするというのも一つですが、「お皿洗う人」&「拭いてしまう人」と役割を分けてもいいのです。ちなみにわが家では「お風呂を洗う人」「排水口を掃除する人」など、ひとつの家事を分けているものもあります。

わが家なりのチームプレイを発揮してみましょう!

三木智有/家事シェア研究家

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