宝塚の住宅街の中にこっそりとある“行きつけにしたくなる隠れ家”『クラグリ喫茶室』 宝塚市
"気分転換したいときに自分の家以外で、ほっとできるような居場所が欲しいなぁ"そう思っている人にぜひ知ってもらいたいお店を発見したので紹介しますね。
阪急「逆瀬川駅」から1kmほど。静かな住宅街の中にこっそりとある、隠れ家のようなそのお店は今年の3月にオープンした『クラグリ喫茶室』です。
アンティークな扉を開けると、店名に"室"とあるように部屋のような4.5畳ほどの店舗。こじんまりとしていますが、ガラスシェードやステンドグラスのやわらかな光が穏やかな雰囲気を作り出し、むしろその狭さがすごく落ち着く居心地が良い空間です。
京都にある1934年創業の老舗喫茶「フランソア喫茶室」で出会ったご夫婦で営む同店。"コーヒーとスイーツが両方とも美味しいお店があればいいな"と思ったのが開業のきっかけなのだそう。
コーヒーは担当するご主人が厳選した豆を店内にある直火式の焙煎機で少し深めに自家焙煎。
生豆から焙煎して丁寧に一杯一杯ネルドリップで淹れるのが同店のスタイルです。
手作りの布製フィルターでネルドリップすることで豆の油分が少し入り、まろやかな味わいで抽出されるのだそう。
コーヒーのいい香りに包まれた店内でさっそくスイーツと一緒に楽しんでみました。
「あ〜美味しい」コーヒー通というわけではない筆者ですが一口飲むと違いがわかります。口に中に広がる深煎りコーヒーならではの深くて奥行きのある味わいは適度に苦味を感じながらもまろやかで、後味はすっきり。すごく飲みやすいです。
スイーツは期間限定で提供されている「ピーチパイ」をチョイス。桃半分がどんと乗せられた魅力的なルックスのスイーツは、パリパリサクサクの香ばしいパイ生地の食感とのコンビネーションが最高。スイーツ担当の奥様ができる限り手作りするというスイーツは甘すぎないのでコーヒーとの相性も抜群です。
"美味しいコーヒー"と"美味しいスイーツ"。最高すぎる組み合わせに幸せを沸々と感じ取材を忘れてしまいそうです。さらに幸せを感じようと同店の原点でもあるという「レアチーズケーキ」も追加注文。
お二人のいたフランソア喫茶室のものをベースにアレンジを加えたというレアチーズケーキは酸味のあるしっかりめのクリームチーズが使用されており、濃厚でコクのある味わい。ブルーベリーソースが酸味を絶妙に引き立て美味しい!筆者史上上位にランクインするほど好みのレアチーズケーキでした。
ケーキのほかに、大山バターを使用した「バターサブレ」や自家焙煎のコーヒーを濃く抽出し、水分を飛ばしたコーヒーエキスをミルクテテに練り込んだという「コーヒー・テテ」などの焼き菓子も販売されていました。ケーキと焼き菓子はテイクアウトもできます。
今回は撮影もしたのでテーブル席でしたが、次回は目の前でコーヒーを淹れるのが眺められるカウンター席にも座ってみたいです。
美味しいコーヒーとスイーツ、そして居心地の良い空間は"時間を無駄遣いしたくなる"ほっとする居場所。"行きつけのお店"にしたくなる素敵なお店でした。
実は焼き菓子をテイクアウトしたのですが、どれも手間暇をかけ丁寧に作られているのが伝わってくるような味わいで美味しかったです。
場所
クラグリ喫茶室
(宝塚市小林3-8-22-10)
営業時間
[月・火]11:00~19:00(L.O18:30)
[土・日]9:00~18:00(L.O17:00)