【ガチ検証】かつやの「カツ丼」と「ヒレカツ丼」を食べ比べてみた → 思ったより……
豚肉の中で、なぜかトンカツ界隈だけで珍重される部位がある。そう、ヒレである。しゃぶしゃぶで「ヒレが貴重」と聞いたことは無いが、いずれにせよヒレカツはややグレードが高いのが一般的だ。
当然ながら日本最大級のカツ丼チェーン店「かつや」でも「ヒレカツ丼」が提供されている。ロースかつ丼とヒレカツ丼は何が違うのか? 食べ比べてみたのでご報告しよう。
・唯一のヒレ
これまでご紹介した通り、かつやには多くのカツ丼がある。カツ丼だけでこれだけレギュラーメニューを揃えているとは、さすが「かつや」と言えよう。
・カツ丼(梅) …… 649円 ※ 80gロース
・カツ丼(竹) …… 803円 ※ 120gロース
・カツ丼(松) …… 1056円 ※ 80gロース2枚 玉子2個
・特カツ丼 …… 836円 ※80gロース 温泉玉子 ご飯増量
注目すべきは上記の4品は全て「ロースカツ」であること。ロースはとんかつに使用される部位とはしては最も一般的で、ほどよい脂のりとしっかりとした肉質が特徴だ。
かつやのロースカツは80グラムでもそれなりの食べ応えがあり、120グラムだとザクッとした食感を楽しめる。どちらもかなりハイレベルなため、なかなか「ヒレカツ」まで辿り着きにくい。
・食べてみた
そんなかつやのヒレカツ丼は1人前913円。重量に関する表記はないため、あくまで「ヒレカツを使用したカツ丼」ということしかわからない。肉厚な竹よりも100円ちょい高い計算だ。
ぶっちゃけ「カツ丼屋だからとりあえずヒレカツ置いている説」を疑っていたが、結果はと言うと……
思ったよりイイ!
まず驚いたのが、その圧倒的なやわらかさ。ロースカツの場合「衣 → 肉」の順番に歯が入っていく感覚があるが、ヒレカツの場合は「衣」のみ。いつ肉を噛んだかわからないほど肉がやわらかかった。
さらに言うとボリュームが結構すごい! いつもヒレカツはちょこんとある程度のイメージだったが、かつやではヒレカツ×3、合計6カット分のヒレカツが入っていた。結構食べ応えあります。
またロースカツのような派手さは無いものの、豚肉の旨味が感じられたことも好印象。割り下の味付け自体はロースかつ丼と変わらず、甘めの味付けは安定のかつや味だ。
・コスパいいのかも
私自身、そもそもヒレカツよりロースカツの方が圧倒的に好みだが、かつやのヒレカツ丼はこれはこれでイイ! 一般的にヒレカツはかなりお高めなので、もしかしたら913円は意外と割安なのかもしれない。
なので「もうそこまでガッツリ食べられない」という方はヒレカツ丼がいいのではないだろうか? だったらかつやに行くなという話は置いておいて、かつやのヒレカツ丼はかなり優秀な印象を受けた。
3カ月ほど前までほとんどかつやに行ったことは無かったが、最近「妙にかつやが増える理由」がわかった気がする。ズバリ、味もコスパもかなりイイ! しばらくかつやの勢いは止まらないハズだ。あと豚汁がウマい。
参考リンク:かつや
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.