【キッザニア東京】ハーネス装着で電動ドライバーや水平器を使用 / 長谷工「マンション建設現場」は元本職も驚くクオリティ!!
2025年12月3日16時より、キッザニア東京に新しくオープンするパビリオンが凄い! 長谷工グループによる「マンション建設現場」だ。
パビリオンは脅威の3階建て! キッザニアで “最も空に近い(キッザニア社長談)” 現場では、元本職も驚く最新のスタイルを体験できる。通りがかった子供たちを、オープン前から興味津々にさせたガチクオリティを紹介するぞ!
・長谷工
マンション開発を中心に、特に関東エリアで勢いのある長谷工コーポレーション。オープン前日に開催されたセレモニーでは、熊野聡代表取締役社長が登場。キッザニアの圓谷道成代表取締役社長と共にオープンを祝った。
セレモニーには、元WBC世界フライ級王者の内藤大助氏も特別ゲストとして登場。実は内藤氏は、元長谷工の社員。ボクサーを続けながら社員として建物診断などの業務を行っていたという。つまり元本職でもある。
「マンション建設現場」パビリオンは、本格的な足場の組まれた3階建て仕様。これはキッザニアにおいて、とても稀有な高さを誇る。
今回の試みは、かねてより長谷工とキッザニア双方が互いに関心を持っていたことと、キッザニア東京のスペースがタイミングよく空いたことが重なって実現できたそう。
さて、ここで可能なアクティビティは3種。「マンション建設技術者」として行う「エントランス工事」。そして「マンション管理技術者」として行う「排水管の点検」と「外壁の修繕」の2種だ。
この3種は別枠で行われ、それぞれ約35分ほどを要し、10キッゾ支払われる。
また「マンション管理技術者」として行う2種のアクティビティではハーネス装着し、2階と3階に登っての高所作業が含まれる。身長120㎝以上の制限がある点に注意が必要だ。
・エントランス工事
エントランス工事から順番に見ていこう。ユニフォームは長谷工の作業服とヘルメットだ。装備品は、参加する3種のアクティビティによって微妙に異なるもよう。
その名の通り、このアクティビティではエントランスに関連する工事を体験する。具体的には床パネルの工事。
そして安全に配慮された柔らかい素材のレンガと、モルタルと思しき灰色のパーツを組み合わせて外壁を作る工事だ。
ちゃんと互い違いに重ねていくようになっている。
水平になっているか水平器で確認するぞ。
ここは外の通路に面している。子供たちにとって見慣れぬ道具を使用しているからだろう。通りがかりの一般の子供たちが足を止め、興味津々で覗き込む姿が何度も見られた。わかる。なんか水平器って子供的に気になるビジュアルをしてるよな。
・マンション管理技術者
続いては「マンション管理技術者」として体験できる2種のアクティビティを、まとめて見ていこう。安全のため、装備を指さし確認でチェックするところから始まる。
ガチな子供用ハーネスを装備。藤井電工のツヨロンだ。本格的。
階段をのぼる時は、両手で手すりを掴むよう指導が入る。それに従う子供たち。
まずは2階で外壁の修繕だ。作業現場に到着したら、天井の構造物にフックを取り付けるぞ。無意味に装備しているのではなく、ちゃんと安全のために使われるのだ。
電動ドライバーを用いて、外壁を外していく。
外壁の構造もリアルだ。何層にもなっている。ここでは壁の構造や、各層の役割についての学びも得られるもよう。断熱材なんかも仕込まれている。
不備がないかライトでチェック。古い壁を新しいものに交換するなどして完了だ!
最後は排水管の点検。はじめにスーパーバイザーから排水管の種類について解説を受ける子供たち。ほう、種類があるんだ。知りませんでした。
端的に言うと、上から下まで、排水管につまりが無いかをチェックし、もしあれば原因を取り除く作業である。
あー、マンションの壁のあの丸いやつ! 排水管関係だったんですね。
ここで最新のテクノロジーが登場! 電子タグの仕込まれたボールを投入し、それを特殊な機材で追跡。排水管に詰まりが無いかチェックするシステムだ。
詳しくは長谷工のホームページをご覧いただきたい。排水管通球試験システム「Drain Trace(ドレイントレース)」という。
元本職の内藤大助氏が驚いていた部分はここだ。彼の現役時代には、まだこのようなテクノロジーは導入されていなかったそう。
子供たちは、装備していた特殊なスマホ型端末で、配管に投入したボールを追跡。途中で詰まりを発見したら、除去していくぞ!
無事に1階までボールが流れつくことを確認できたら完了。最近の排水管チェックって凄いんですね。横から見てても面白かった。
以上が全行程のダイジェストだ! 先述の通り、この3つのアクティビティは、それぞれが約35分の独立したものとなっている。全部やると2時間近いボリュームになるわけだ。
もちろん実際のマンションの建設に関しては、他にも膨大な作業が存在する。なぜこの3種なのだろうか。長谷工の熊野聡代表取締役社長に伺ったところ、子供たちが楽しさを感じられつつ、アクティビティ内で完結できるものが選ばれたそう。
アクティビティを通じ、ものづくりの面白さやチームワークで一つのことを成し遂げる体験をしてほしいとのことだった。
ということで、キッザニア東京にオープンした長谷工による「マンション建設現場」パビリオン。異例の高さを誇るガチな足場に、本格的な各種装備。
これまで何度かキッザニアを取材させて頂いているが、私としては通りがかりの子供たちからの関心の持たれ方が印象的だった。
やはり見た目からして “なんか凄そう” な雰囲気が出ているからだろう。そして実際に参加した際に子供たちが感じる達成感や面白さは、間違いないものであると思う。
全体的に工作的な作業が多めなのも強いだろう。ハーネスとか水平器とかカラビナとか電動ドライバーとか、子供はだいたい好きなのもアドになりそう。私は好きでしたよ。まあ今でも好きですけどね。
スーパーバイザーによる解説には大人の私も知らない知識が多く、正直言って、だいぶ役得だった感。保護者の皆さんは、お子さんからどのような内容だったか詳しく伺ってみてください。これは人気が出そう。
参考リンク:キッザニア、長谷工
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.