カンゾウ類は知名度の高い身近な食用野草!扇状に広がる剣のような葉が特徴【野草・山菜・きのこ図鑑】
カンゾウ類 ワスレグサ科
知名度の高い身近な食用野草
全国の日当たりのよい河川敷や野原に生える。アスパラガス、ネギと同じキジカクシ目でネギの一種と思われがちだが、ワスレグサ科という独立した科に属する。食用にされるのはヤブカンゾウとノカンゾウが多い。どちらも原産地は中国で、日本には古い時代に移入したとされる。地下茎で増えるため、基本的には群生する。よく知られた食用野草で、春先の若い葉を摘み取り利用する。クセがなくて食べやすく、スーパーにも並ぶ。ただし人によっては下痢を起こすので食べ過ぎには注意。夏に咲く花や蕾は「金針菜」と呼ばれて中華料理の食材となる。
● 採れる場所:身近
剣のような葉が互生し、扇状に広がっている
黄緑色の剣のような葉が互生し、扇型のように広がる独特のシルエットが特徴。シャガやアヤメの仲間と似ているが、こちらは葉が扁平で隙間なくついているのに対し、カンゾウ類の葉は隙間がある。大きく成長した葉も、中心部や地下の白い部分は食用になる。
【出典】『野草・山菜・きのこ図鑑』著:茸本 朗