【富士宮・農民市場】ゲリラ開催の野菜詰め放題 これが500円? 爆安野菜のオンパレード!
静岡・富士宮市にある「農民市場」は、安い新鮮野菜が並ぶ農産物直売所です。不定期開催される「詰め放題」イベントが話題に。どんな魅力があるのか、市場を訪れてみました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ富士山のふもとにある「農民市場」
「農民市場」は、JR富士宮駅から富士山方面に車で約13分。富士宮市粟倉に位置する小さな市場です。
大人気の直売所というウワサで、手前にある広々とした駐車場には車が何台も止まっていました。
まず入り口で売られていたのは「盆竹」。1束150円なのですが、地方ならではといった品ですね。
その向かいには「赤しそ」。赤しそはスーパーにもありますが、バケツにドカンと入って1束220円で売られています。
その1束というのが、大きな花束ほどあり、農民市場サイズです。使い切れるでしょうか。
その他にも、驚くほどリーズナブルな値段で野菜や果物が並んでいます。
地元・富士宮産のキャベツが110円。
大玉スイカは大きさにより価格が変わりますが2200円で売られていました。スーパーで買えば4000円はするサイズが、ここではその半額以下で手に入るのです。
4本入りの長ナスが130円、ニンジンが5本で150円、ピーマンも1袋130円と、新鮮な地元産野菜がお得な価格で購入できます。
40年の歴史を持つ直売所
市場の池上和秀さんによると、ここは約40年前に誕生したそうです。
当時はまだ直売所形式の施設は、富士宮付近にありませんでした。
農民市場・池上和秀さん:
一般的には取れた野菜は市場へ出荷するスタイルでしたが、周辺の人たちが市場へ出すんじゃなくて自分たちで直接売りたいと、ここにお店を立ち上げたのが最初の経緯です
値段を決めるのはそれぞれの農家。
隣に並ぶ同じ野菜より高ければ売れないので、価格競争がおき、必然的に値段が下がるのが安さの秘密。お互いに競い合うことで、結果的に消費者にとってうれしい価格設定になっているのです。
隣の富士市から来ていた女性は「季節の野菜が新鮮で安い」と、買い物が楽しそうです。
ゲリラ開催! 500円で野菜詰め放題
この市場の最大の目玉は、不定期で開催される「野菜詰め放題」。
入荷が多い日に限りゲリラ開催される、地元の人たちの間で話題のイベントです。
農民市場・池上さん:
ナスがいっぱい取れたとか、キュウリがいっぱい取れたというタイミングがあれば、その都度詰め放題を開催します。
訪問した日は運よく詰め放題が開催されていました。「野菜詰め放題 ゲリラ開催 売切れ御免! 」と書かれたポスターが貼られています。
何とこの日の詰め放題は500円で、サツマイモ、キャベツ、カボチャなどさまざまな種類の野菜を自由に詰められる仕組みでした。
しかもこの日のルールは時間制限なし、野菜がちょっとでも袋に入っていればいいという、ゆるめな詰め放題です。
どれだけ入るか挑戦してみた
大森万梨乃アナウンサーが実際に挑戦してみました。
受け取った袋は大きめですが、さらに手で伸ばして入れやすくしておきます。
一つ一つの野菜が通常サイズ。見た目も大きく立派なサツマイモは、取材した時期なら1本150円から200円するそうです。10本を袋の底にびっちり入れました。
さらに、キャベツ2玉やカボチャ3玉も入れると、あっという間に500円の元が取れてしまいます。
中でも特徴的だったのは、緑と白とオレンジの縞模様をした長いカボチャ「ひょうたんカボチャ」です。
池上さんおすすめの調理法は煮物よりも「ミキサーなどに入れて作るスープ」。
大森アナウンサーはこれも入れると決めますが、あまりに大きいので肩に担ぎ上げました。ひょうたんカボチャは半分以上が袋から出ていますが、ちょっとでも袋に入っていればいいので、セーフです。
最終的にサツマイモ、キャベツ、カボチャなどを詰め込んだ袋の中身は、池上さんの見立てでは約3000円相当になりました。500円で6倍もの価値のある野菜が手に入ったことになります。
SNSで開催日をチェック
「農民市場」は、生産者と消費者を直接つなぐ場として40年もの間、地域に根付いてきました。人と人との温かい交流が感じられる場所です。
「詰め放題」イベントは不定期開催ですが、SNSなどで開催日をチェックしてでも、訪れる価値は十分にあります。
地元の新鮮な野菜と、温かい人情が詰まった「農民市場」。一度訪れれば、きっとリピーターになることでしょう。
■店名 農民市場
■住所 静岡県富士宮市粟倉1263
■営業時間 8:00~17:00
■定休 年始
■問合せ 0544-23-8812
■駐車場 約40台