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スマホのカメラ、イイ感じな写真を撮る秘訣は"設定”にあった!

TBSラジオ

春になって温かくなってくると、散歩をしたり、お出かけしたりする機会も、より増えてくるのではないでしょうか。さらには、入学式など、これから新しい生活が始まる方も多いかと思います。そんな新生活の様々なタイミングやお出かけ先において、皆さんきっと、スマホで写真をたくさん撮りますよね。ただ、あとで、撮った写真を見返してみると、なんだかパッとしない写真が多かったりすることもあるのではないでしょうか…?

スマホのカメラは、お手軽なゆえに、なんとなくシャッターを押してしまうことがあるかとは思いますが、それだと印象に残りにくい写真になってしまいがち。ただ、スマホのカメラの設定や、写真の構図など、コツさえ分かってしまえば、どんな人でも、SNSでよく見かけるような、なんだかイイ感じな写真を、撮れるんです!そこで今回は「スマホで、イイ感じな写真を撮るコツ」をご紹介いただきました。

カメラの1倍ズーム、実は歪んでいる!設定を確認しよう!

実は、特に設定をしないでスマホのカメラを開くと、たいていは1倍ズームの状態。この状態は、広角レンズ(目で見えるよりも広い範囲が写る)になっていて、風景などを撮るには向いているけれど、至近距離のものを撮影すると、歪みが生じてしまいます。パッと見ただけでは、歪んでいることに気が付きにくいですが、歪むということはつまり、形が変わってしまうということ。例えば、1倍のままで集合写真を撮ると、端にいる人が、実際よりも 太っているように写ったりすることがあります。

【1倍で撮影した写真】マグカップが右端にかけて、引き伸ばされているように見える。これが歪み。

【1.7倍にして撮影した写真】1枚目の写真と比べて、マグカップは引き伸ばされていない!

端にかけて歪んでしまうということは、真ん中の方であれば歪まないということ。真ん中の方を使うためにも、1.7倍ズーム(およそ2倍)にして、少し離れたところから撮るのがオススメ。2倍で撮ると、さらにかわいらしく、かっこよく、イイ感じに撮れるんだとか!

設定方法

iPhoneの場合(機種にもよる)
①カメラを開く
②”ピンチ”という、文字を拡大する時の指の動き、もしくは、画面の下にあらかじめ表示されている「1×」を長押し 。
③メモリが表示されたら、指を離さず左右にスライドして1.7倍に。

Androidの場合もiPhoneとほとんど同じ操作でセッティングができます。

そして、もう1つ設定しておいてほしいのは、「グリッド(格子)」をオンにすること。写真の構図については、詳しくはのちほど…。設定としては、「グリッド」「グリッドビュー」と呼ばれる格子状の線を表示させること。

設定方法

①スマホの設定から、カメラの設定画面を開く。
「グリッド」「グリッドライツ」「カメラグリッド」などをオンにする。
③カメラを開くと画面上に格子状の線が登場! これが構図を調整する目安になる。

ひとまず設定はこれでOKです!

シャッターを押す前にひと呼吸。写真の主役を明確にしよう!

何を主役として撮りたいのか、主役を1つに絞りましょう!
物を撮りたいときには、その物からどんなことを伝えたいのか?を考えるのが重要。例えば、
「最近食べた○○が美味しかった!」→サクッとした食感が美味しかった。
「この商品がすごく便利!」→どんな点がどんなふうに便利だった。
など、「あっ!撮りたい!」と、瞬時にときめいた部分が、その写真の主役になります。
とりあえずシャッターを押すのではなく、伝えたいことが、よく表れている部分を写すのがポイントなんだとか。

物にも“顔”がある!
ラベルがついている方向や、ゼリーに添えられたミントなど、物の顔を探してみて、それが正面に向くようにして撮影をするとなんだかイイ感じな写真に。

人を主役として、写真を撮る時のコツは?
人を主役とする時に「笑って~!」の掛け声は禁句。撮られる側の人が“カメラがこっちを向いている!”と身構えてしまうことで、自然な笑顔を引き出すのが難しくなってしまう。特に子どもの写真を撮る時には「笑って~」と声掛けをすると、クシャっとしすぎた、少し不自然な作り笑顔になってしまいがち。子どもの成長を写真に残しておくには、子どもが今、何をしようとしているのかを尊重して撮影するのがオススメ。渕上さんなら「カメラはあるけど、今までのように、私を見ていてくださいね~」と、声をかけるそう!

そして、目線をこちらに向けて欲しい時には、スマホを見てもらうのではなく、撮影している人に目線を向けてもらうのもポイント。人は機械相手には感情が動かず、人に対してしか笑えないんだとか。視線が合っていないかも…と思っても、だいたいカメラマンを見ていたら大丈夫です。目を見て話すのが怖い時には、おでこを見て話して!という感覚と似ています!

主役が決まったら、構図を考えよう!
いろいろな構図がありますが、今回は3分割法について教えてもらいました。人には、持って生まれた美的感覚(黄金比や、綺麗だと感じられる配置)があるそう。写真の場合、長方形の写真を縦と横、それぞれ3分割にした線が交わる点に、撮りたいものの主役を置くことで、バランスの良い写真になるんだそうです!

先ほど設定した「グリッド」を表示したまま、撮影をしましょう!例えば、人を撮るなら、線が交わっている位置に顔を持ってくる…など、この線をうまく活用しましょう!

【点が交わるところに、人形焼きの顔を配置してみました】
※通常赤い点は表示されません

撮りたい風景によって、写真の縦・横を使い分けよう!

どんな風景を撮るかで、縦向きと横向きを使い分けましょう!
横向きで撮るのは「広さ」を伝えたいとき(例えば、海など)。→横向きだと写る範囲が広がる分、写真に写るものも増えるため「こんなところに行った」「こんなものがあった」「こんな人たちがいた」などといったことを説明しやすい写真が撮れます。
縦向きは「高さ」を伝えたいとき(例えば、スカイツリーなど)。→横向きで撮る時よりも情報量が少なくなり、さらに奥行きが出るため、印象に残りやすい写真が撮れる。

実は難易度が高いという、桜を撮るなら…?
ここでも同じく「桜のどんなところを撮りたいのか」を定めましょう。アップで撮影するなら、枝先を花の正面から撮るのが良し。少し離れたところから撮る場合には、枝が写真を横断するように(見切れるように)写してしまうと、全体が花びらの色より、枝の黒々とした印象になってしまいがち。できるだけ、枝が写る面積が少ない方が明るく写るんだそう!

皆さんもぜひ、スマホで写真を撮る際には活用してみてください!

<渕上真由さん>
30歳の時にフリーランスのメンタルトレーナーとして独立。コーチングセッションの際に撮った写真がクチコミで話題となり、フォトグラファーとしても活動開始。2015年に“写真は人を笑顔にするコミュニケーションツール”という考えのもと、「一般社団法人 フォトコミュニケーション協会」を設立されました。現在は、学校や企業、各種メディアで“写真の先生”として、写真撮影術のセミナーなどを行われています。

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