歌舞伎座『七月大歌舞伎』昼の部より新歌舞伎十八番『船弁慶』『紅葉狩』の特別ビジュアルを公開
7月に東京・歌舞伎座で上演される『七月大歌舞伎』昼の部より、『船弁慶』と『紅葉狩』の特別ビジュアルが公開された。
2025年は、松竹創業百三十周年の節目として、歌舞伎座では1月より意欲的な公演が行われている。7月歌舞伎座『七月大歌舞伎』昼の部では、新歌舞伎十八番より『大森彦七(おおもりひこしち)』、『船弁慶(ふなべんけい)』、『高時(たかとき)』、『紅葉狩(もみじがり)』の4演目が一挙に上演される。
新歌舞伎十八番とは、江戸から明治にかけて活躍した名優・九世市川團十郎が、父・七世團十郎が制定した「歌舞伎十八番」に続き、新たに家の芸を集めて制定したもの。今回は、当代市川團十郎が、2007年の博多座『二月花形歌舞伎』以来 18 年ぶりに『船弁慶』静御前/新中納言平知盛の霊を、2006年の歌舞伎座『十二月大歌舞伎』以来 19 年ぶりに『紅葉狩』更科姫実は戸隠山の鬼女を勤める。
公開された特別ビジュアルでは、『船弁慶』の平知盛の霊と『紅葉狩』の戸隠山の鬼女が見つめ合うように配され、2作品の後シテの迫力を一枚に凝縮。平家を滅ぼされた怨みを抱く平知盛の霊、美しい姫から本性をあらわす鬼女の横顔が描かれている。